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聖者の戦い 小説フランス革命 4
著者 佐藤賢一 (著)
パリの女たちにヴェルサイユから連れ去られた国王一家を追って、議会もパリへ。オータン司教タレイランの発案で、国の財政危機を救うため、聖職者の資産の国有化が検討され始める。自...
聖者の戦い 小説フランス革命 4
聖者の戦い (集英社文庫 小説フランス革命 4)
商品説明
パリの女たちにヴェルサイユから連れ去られた国王一家を追って、議会もパリへ。オータン司教タレイランの発案で、国の財政危機を救うため、聖職者の資産の国有化が検討され始める。自らも高位聖職者でありながら、議会制度の破壊を進めるタレイランの野望とは? 一方、革命とともに歩んできたミラボーとロベスピエールは、目指す理想の違いから袂を分かつことに…。革命が深化する、第4巻。
著者紹介
佐藤賢一 (著)
- 略歴
- 1968年山形県生まれ。東北大学大学院で西洋史学を専攻。99年「王妃の離婚」で直木賞受賞。ほかの著書に「象牙色の賢者」など。
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紙の本
一次革命が終わり、本格的な革命が始まる前の有象無象の戦い
2012/02/10 08:35
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:事務員ピーク - この投稿者のレビュー一覧を見る
この巻では後の外相にして美食家としても名を残す男、タレイランも登場。
左派と右派、日和見の平原派、さまざまな思惑と視点が交錯する。
議会の争点は、教会の権威と財産に及ぶが、
神の衣をまとって世俗に関わる彼らは一種の怪物だった。
それを懐柔するとなれば、議場でなく密室で政治が決まるのは世の常か。
俺はこの小説で描かれているミラボー像には好意的ながら、現代の思考に照らせば、ここで彼がやっているのは裏談合に他ならない。
実際問題、こうした根回しや事前折衝が無いと物事の議決はできない。
とは知りながら、ロベスピエールの理想家ぶりが少し眩しくもある。
ただ、彼はその潔癖さゆえに恐怖政治を敷き、自分も断頭台に散ったのだが。
紙の本
議会での論争
2019/06/18 05:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
フランス革命って前巻のバスティーユの襲撃っていうイメージしかなかったのですが、この巻では、財産の国有化、ジャコバンクラブの設立、宣戦講和の決定権の論議と、実は議会での論議がその後にあったことを知りました。右翼、左翼ってよく言われますが、恥ずかしながら、この巻を読んで初めて意味が分かりました。いろいろ勉強になります!