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昔は肌が合わなかったけど,久しぶりに読むと良いこと言ってたりするw 良いヒントをもらった。論理的にはちょっとというところもあるのが相変わらずですが,まぁ,バリバリ臨床の人だからねぇ。
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まず、タイトルが衝撃的。電車でカバーなしで読むのは勇気がいる。そして、目次も衝撃的。「自分は明日、死ぬかもしれない」とあきらめる;「理想の自分になる」ことを、あきらめる;「子育ては、なるようにしか、ならない」と、あきらめる;「理想の結婚や恋愛はできない」と、あきらめる;「自分は、孤独死するかもしれない」と、あきらめる;「うつで苦しむのは仕方がない」と、あきらめる。
つまりは、「普通であること」をあきらめる、というのがこの本の主旨です。
私も、小さい頃から相当変わった人間で、でも、必死に人並みであるように、そして、できるだけ人並み以上であるように努力してきて、でも、ある時、「普通じゃなくていいんだ」と気付いたことが人生の転換点になりましたが、「普通じゃなくていいんだ」と思うことは、「普通じゃないことをあきらめる」ことなんだ、と改めて思いました。その心は…それは結構苦しいことだってこと。普通じゃなくていいんだ、と思うことは、普通じゃない自分を認めて、受け入れることで、本当に苦しいこと、大変なことなんだ、と。それを著者は「あきらめる」という言葉で表現しているのだと思います。面白くて、優しくて、いい本です。
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タイトルが素晴らしく、中身もタイトル負けしない、切り口鋭い内容。人生のどのタイミングで読むといいんだろう。僕には、良いタイミングで出会えたとおもう。
メモ
諦めることは、頑張ることより難しい
幸福になれる人はごく少数しかいないとわかっている。
自分なりの幸福の物差しとは。
人と自分を比べるのを諦める
世間の風潮が普通なの?
ライフレッスン2 いつかしたいと思ったことは、今しなさい
ライフレッスン5 大切な人と過ごす時間を手帳に書こう
ライフレッスン6 一人の時間を一日5分持ちましょう
ライフレッスン7 何よりも大切な事に時間を使おう。
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なんだ半分なんて甘いぜ、と読みだしたのですが、あれ、これじゃ僕は半分もあきらめてないのかな、というぐらい、もっとあきらめれば、という本でした。しかしそれは縮小社会の中、「ふつう」をあきらめろ、というもので、Let It Be的なものとはちょっと違う感じがしました。そういう感じの表現もあるのですが、根底は「脱ふつう」です。なんだ、ふつうだなあ。
とはいえ、本書にもあった「メメント・モリ」が、やはり日々の暮らしの、というか魂の糧だと思うのです。
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独身者より既婚者に不幸を感じている人は多い。東大病院で死ぬ人の3割は葬式もせずに火葬場直行等々のデータが興味深い。こういうデータを示してもらえるとあきらめ易くはなるだろうと思う。最終的には人と比較するのを止めなきゃダメなんだけど。
中年になればいろんな現実もわかって、諦める事に難しさも感じなくなってくるだろうが、20代で「人生諦めろ」と言われても、中々難しいだろうなとは思う。あとは子供が小学生ぐらいまでは、将来に期待しちゃうとか。そのためにも客観的なデータは必要なのだろう。要するに確率の問題だから。
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「あきらめる」という言葉は明らかにネガティブな言葉で、どこかでそう感じていながらも、体面上はそういった仕草・振る舞いを見せない人は多くいるのではなかろうか?
私自身、読んでいるうちに「あきらめる」という言葉が多用されすぎていることに嫌悪感をいだいたが、「あきらめる」を「受け入れる」という言葉に置き換えたところ、ものすごく受け入れやすいものとなった。
人との出会いや別れを含め、自分にとっての行動・思考、そして起こるべく出来事はすべて一定の摂理の中で起きている。目に見えない何かが関係し、その関係性でもって関係を結びつけている。
人は今後起こること、そしてすでに起こったことに対し、規定事実を変更させることはできない。それでも、その事実を自分の中でどう受け止め、どう咀嚼していくかということはできる。感情の波にまかされすぎず、また頭でっかちにもならず、時の流れるまま、風の吹くまま、心穏やかに自分のこれまでの人生、そしてこれからの人生に向き合っていきたいものである。
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『この時代にあって必要なのは、社会全体に広がる「あきらめとうつ」の中に「小さな希望」を見出だし、紡ぎながら生きていくことです。』
私はこの本に書かれてるのと近いことを星野源くんから学んだなー。
あの人の曲と出会ってから、
人生は辛いことだらけ。
そりゃあ生きてりゃ辛いこともあるよねーってなったもん。
私のカウンセラーは星野源(*^^*)
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就職や結婚など、「普通の幸せ」が今は困難な時代、とはっきり言い切ってくれてとても納得。自分のせいじゃないんだから、発想を変えないとね。
ただ、著者の失恋話はいらなかった。カウンセリング受けてたとしても、先生のそんなディープな話は聞きたくないです(笑)読者への共感を誘いたいなら、別の話をぜひ。
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すべて、ただ、
あきらめるしかない、のです。
しかし、大切なのは、
多くのことをあきらめた上で、
「にもかかわらず、なおも、
本気で生きていく」ことです。
(諸富祥彦/教授・心理カウンセラー
『人生を半分あきらめて生きる』より)
* * *
がんばっても 必死になっても
思いどおりにならないことがある
肩に力が入って
心も体もガチガチになるより
「ま、いいか」「仕方ない」
「やるだけのことはやった」と
どうしようもないことや
なるようにしかならないことを
あきらめたり
手放したりすることが大事
そして ときには
「あきらめきれない自分」がいることも
そのまま受け入れて あきらめる
あきらめを受け入れて
自由になったとき
それでも どうしても自分が
大切にしたいものが見えてくる
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親としては、子供に良くなって欲しいという気持ちがあり、細かなことについて色々と注意してしまうのですが、考えてみればしっかりしつけなければいけないこと(嘘をつかないとか)は限られていて、そのほかはどうでも良いことかもしれないと考えが少しシフトする本でした。あきらめて放任というのは問題だと思うけれど(躾によってヒトになるという考えは変わらないので)一読しておくと楽になれる本でした。
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【内容】「ふつうの幸せ」が難しい時代だ。憧れの仕事、理想の結婚、豊かな老後…そんな選択ができる人はごく少数。日本は、個人の努力とは無関係に、就職できない人、結婚できない人、孤独のまま死んでいく人がますます増える社会になる。そこでは「人並みになれない自分」に焦り苦しむより、人生を半分あきらめながら生きることが、心の奥深く満たされて生きる第一歩となる。自分ではどうにもならない現実に抗わず、今できることに集中する。前に向かうエネルギーはそこから湧いてくる―。臨床経験豊富な心理カウンセラーによる逆説的人生論。 (「BOOK」データベースより)
【感想】「あきらめる」という言葉をキーワードに、生き方を語る明治大学教授の一冊。この先生の本を読んでみたかったのと、タイトルに惹かれて読んだ。生きるとは、小さな「あきらめ」を積み重ねていくこと(P3)という書き出しからはじまり、今の時代を生きる上でものすごく大事なアドバイスをもらった気がする。生き方のカウンセリングを受けているよう。「あきらめる」と言いながら、それでも生きていくという前向きなメッセージを感じる。半分はあきらめても、半分は本気で生きる。
・人生の大半を占める「どうしようもないこと」「なるようにしか、ならないこと」を少しずつ、少しずつ、じょうずにあきらめながら、心のいちばん深いところだけはしっかりと満たされた生き方をする。(P14)
・「深く満たされた人生を生きていくには、どうしても必要なこと」にだけ、こだわって、本気で生きる。(P41)
・私たち、無力な人間にできるのは、ただ1つ、「今日1日が、人生最後の日になるかもしれない―そんな思いを胸に刻んで、日々の一瞬一瞬に心を込めて生きること、だたそれだけ(P95)
・「未来の自分」のために、今この瞬間を犠牲にしている(P104)
・「大切なあの人」と過ごした「大切な思い出」―それはだれがどんなことをしても消し去れない。それが1つでもあるならば、人は自分の人生を深いところで肯定しつつ、生きていくことができる。(P144)
・「過去の願望」や「未来への空想」に逃げない。「ただ、この瞬間を、心を込めて生きること。」「いつ突然、人生の終わりが訪れても、思い残しがないように、日々を生きていくこと(P198)
なお、「まあいいか」「しょうがない」って、すぐに口にする気がするけど、それも悪くないんだなぁと思った。
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大半の人が実はわかっているけど直視はしたくない現実とどう付き合っていくか。方法のひとつとして「あきらめる」ことがある。
この考え方には共感できるし、読み進むうちに少し楽になってきたような。
ただ文章は少し冗長、最終章は余分だったかも。
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まあ、いつもの諸富さん。悪い意味ではなく、かなり沈んだ気分になる本です。
二五〇ページあるんですが、同じようなことをずっと書いていて、ちょっとくどいのがもったいない。
でも、本書に通底している、上手にあきらめること、世間で言われる「ふつう」は別に普通ではないし、それに合わせてがんばる必要もない、ということは、ほんまにそうやと思います。
最後はめちゃくちゃスピリチュアルでした。
著者が赤裸々に自分の弱さを語っているのは印象的です。
自分はそうではなかったが、こういう本が救いになるひともいるから、できるだけ多くの人に読んでほしいとは思う。
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タイトルが今の自分の気持ちと重なたったので思わず
手にとってしまった。
40歳を過ぎての別居生活 つらいのは小学生の息子に会えない
こと もう子供の成長を近くで見届ける という自分の人生で最も
楽しみにしていたこともできない状況で「あれ こんなはずじゃ
なかったのに」とひとり思う回数が多い日々を過ごす中、なんとなく
「それでも自分の遺伝子を受け継ぐ子供が世の中にいるだけ
幸せじゃないか」「まあ いっか」と自分の状況と重ねながら
最後のページまでほぼ一気に読んでしまった。
「うつ」の中に入るワーク は怖くてできないが、改めて自分の深い
ところで大切にしているものはなにか をこれから人生の折り返しを
過ぎた今だから見てみたい気はする。
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40歳以上の結婚している人で不幸を感じている人が23%。これに対して、独身で不幸を感じている人は21%。結婚すれば幸せになれると思いがちだが、必ずしもそうではない。無理して結婚する必要はないし、ましてや焦って結婚する必要など毛頭ない。今や普通の結婚はできない時代。婚活疲れで「うつ」になるくらいであれば人生最大のリスクである結婚は、しないという選択もある。結婚に限らず、万機にわたって今求められているのが上手にあきらめる知恵と工夫。思い悩むくらいなら、今できることに集中する。本書には苦しみを抱えながらも何とか生きていくための処方箋が示されている。どうしようもないことを悔やまず満たされた生き方をしていきたい。そんな人に必須の一冊。