読割 50
電子書籍
まんが パレスチナ問題
著者 山井教雄 (著)
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の違いって何? エルサレムはなぜ特別なの? イスラエルはどうやって建国されたの? パレスチナの少年アリとユダヤの少年ニッシム、そしてエルサ...
まんが パレスチナ問題
まんが パレスチナ問題
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
まんがパレスチナ問題 正 (講談社現代新書)
商品説明
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の違いって何? エルサレムはなぜ特別なの? イスラエルはどうやって建国されたの? パレスチナの少年アリとユダヤの少年ニッシム、そしてエルサレムの猫。二人と一匹が旧約聖書の時代から続く大問題をガイドする。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。
目次
- アリとニッシム
- ユダヤ教
- キリスト教
- イスラム教
- 十字軍
- フランス革命
- 第1次世界大戦
- 第2次世界大戦とホロコースト
- イスラエル建国
- 第1次、第2次中東戦争
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく
2005/03/05 17:35
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:稲葉 芳明 - この投稿者のレビュー一覧を見る
恐らくぼくを含めた相当数の日本人が、アラブとイスラエルの問題を苦手にしていると思う。中学・高校と一通り世界史を習いはしたが、現代史は駆け足で(というか、特急並にかなりの「駅」を通過して)概観しただけ——これだけの学習量では、とてもじゃないが、まるで全体像を把握するには不足だ。
まず、「地理」の問題がある。何かと馴染みの深いアジアならともかく、中東のあのだだっ広い地域をその対象として、国名や場所(領土)を正確に把握するのが困難。次に「宗教」の問題。基本的に多神教である日本人が、一神教同士の争いを理解しようとしても、所詮隔靴掻痒の感を拭えない。そして「民族」の問題。ボスニア・ヘルチェゴビナの民族問題も複雑怪奇だったが、アラブとイスラエルの民族問題も根が深く、紀元前まで遡る。
この問題について、実にいい入門書が出た。それが、山井教雄(やまのい のりお)氏による本書。タイトルに「まんが」とあるが、「まんが=絵」はあくまで補助的手段に留まっており、基本的には活字によって問題を説明している。約270頁の中身のうち、BC19世紀のユダヤ教発祥から始まり、十字軍、フランス革命、二つの世界大戦を経て1948年にイスラエルが建国されるまでが丁度半分。
そして後半部では、4つの中東戦争の原因・発端・経緯・影響を的確に押さえ、キャンプ・デービッド合意、湾岸戦争、9・11を経て現在に至るまでをまとめている。
断片的な知識——例えば人名・地名・事件名——の中には聞き覚えのあるものもあったが、本書のように時間の流れに沿って、地理的状況と主要人物をその都度丁寧に解説されることによって、初めてパレスチナ問題の全体像が見えた気がした。そして、「宗教問題」「民族問題」の難しさを改めて痛感させられた。
筆者は、語り手のキャラクターの一つ<ねこ>に、こう語らせている:
「宗教は人間の最善の部分を引き出すように作られているはずだけど、時として、人間の一番邪悪な部分、「憎しみ」を引き出しちゃうニョだ。
経済が原因の戦争なら、大損をすれば戦争をやめるのだが、宗教がらみで「聖戦」となってしまうと、損をしようが、自分が滅んでしまおうが戦いをやめない。
この「自爆テロ」っていうのは、殺す方も、殺される方も、「イヌ死に」に思えて、ネコには理解できニャイよ」
宗教と民族と歴史が複雑に絡み合って生じたパレスチナ問題を易しく説きつつ、その背後に恒久的平和への祈りが感じられる点が、本書の読後感を清々しいものとしている。「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく」というのは作家井上ひさし氏の至言だが、言うは易し行なうは難しのこの行為を見事に実践した著者に、心から敬意を表する。
電子書籍
おススメです!
2019/04/17 10:16
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トコトコくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても分かりやすい。異なるルーツを持った世界中の人たちが、互いに違いを認め合って、平和に生きていくことが、(結構難しいことなんだけれども)可能なことであると分かった。
紙の本
流れがわかる入門書
2016/05/15 12:58
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あくあ9いっぱい - この投稿者のレビュー一覧を見る
相反する立場のユダヤ少年とパレスチナ少年そして作家(ねこ)三者を中心に歴史上の人物の代弁もまじえてわかりやすく漫画の挿絵で説明されています。平和のための戦争。
紙の本
パレスチナ問題の入門書
2015/08/17 19:29
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:T.s - この投稿者のレビュー一覧を見る
非常にパレスチナ問題を分かりやすく説明した入門書。
日本とは関係ないと思っているそこのあなた!必ず読んでください!!!
マンガで分かりやすく理解できます!
紙の本
複雑なパレスチナ問題の入り口
2011/04/20 02:54
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テレキャットスター - この投稿者のレビュー一覧を見る
パレスチナ問題は、とにかく複雑。多くの人がそう思っているだろう。本書を二度読んだ私も、実は、いまだにそう感じている。それでも、この問題の大まかな歴史、そして、なぜこれほど複雑なのか、多少は理解することができた。
さて、タイトルに「まんが」とあるが、どちらかと言うと、絵本に近いと感じた。各ページは、コマ割りされておらず、一点から数点のイラストと、それなりの長さの文章によって構成されている。
語り部が設定されている点は、漫画的かもしれない。ユダヤ人のニッシム君と、パレスチナ人のアリ君。彼らのおかげで、ユダヤ人とパレスチナ人双方の言い分を聞くことができる。そして、絵がかわいいので、感情移入しやすい。
基本的には、時系列に沿ったパレスチナの歴史が解説される。最初に登場するのは、なんと「神」だ。パレスチナ問題がいかに長い歴史を持っているか、痛感させられる。本書でカバーされているのは、2004年にアラファト議長が死去するまで。
個人的に面白かったのは、三宗教(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教)の比較。意外と類似点が多い。特に、各宗教の「神」が同じ「神」を指していることに驚いた。
また、「民族」という概念への批評も鋭く、読みごたえがあった。ユダヤ人、アラブ人、パレスチナ人を定義した上で、「ユダヤ人で、アラブ人で、かつパレスチナ人」という人が存在し得ると指摘している。
最後の最後で、急にニッシム君とアリ君のストーリーが展開する。やや強引だが、希望あふれる結末にホッとさせられるのも事実だ。実際のパレスチナ問題が、ほぼ解決不可能と思えるほどに悪化しているので、なおさらそう感じるのかもしれない。
紙の本
"パレスチナ人はInvented people" - Newt Gingrich
2016/12/30 19:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:neko - この投稿者のレビュー一覧を見る
1ページ目から、ネコダマシのフセキです。第一次世界大戦の章をミればワカルけど、イスラエルのあたりはオスマントルコで、アラブ-ジン(イスラム教徒)がスんでいた。にもかかわらず、イギリスが、ヨーロッパのイスラム教徒(アラブ-ジン)に、イスラエル建国をヤクソクした。ドウジに、イギリスは、その地にスんでいたアラブ-ジンたちにも、トチをホショウした(二枚舌です)。そのトキに、イギリスが、ヨーロッパからイスラエルにウツったアラブ-ジンたちを「ユダヤ-ジン」、元からいたアラブ-ジンを「パレスチナ-ジン」とナヅけた。もちろん、アラブ-ジン同士をハンモクさせて、イギリスにタテツカナイようにするためです。
つまり、パレスチナ-ジンは、1917頃にイギリスが「Invent」した。旧約聖書から名前をとったんでしょうね。ギングリッチさんはこのことをイったんでしょう。で、ケリー氏(チャールズ王子)は、イスラエルにこだわる。ちなみに、エルサレムの聖書博物館にはコーランが飾ってあります。
いずれにせよ、西アジアにいるのは、アラブ-ジンも、パレスチナ-ジンも、ユダヤ-ジンも、アラブ-ジンだから、ミンナ仲良くすればいいんだけど、100年近くもプリテンドしてきたんだから、簡単に時間はマきモドせない。で、ヨーロッパ由来のアラブ-ジン(イスラエル-ジン)のイチブは、アタらしいトチで、ヤリなおしたいってオモってる。地図をミると、ボロキスタン(イランとパキスタンの国境がアラビア海にあたるところ)が、砂漠化のおかげで空いてる(ここにいた人たちは、Punjabに移ったようです)。じゃあ、ここにイスラエル-ジンの国を作って、紛争の火種を無くそうってのが、モーバーチャンの計画です。で、その名は「カリオス」、ユダさんの出身地ですね。