電子書籍
さすが傑作選
2018/05/16 11:34
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投稿者:ちっ - この投稿者のレビュー一覧を見る
【収録作品】
トータル・リコール
出口はどこかへの入口
地球防衛軍
訪問者
世界をわが手に
ミスター・スペースシップ
非O
フード・メーカー
吊されたよそ者
マイノリティ・リポート
非Oはちょっと…というかんじでしたが他は全て面白かったです。
マイノリティ・リポートは映画を先に観てしまったのですが
原作はストーリーも雰囲気もだいぶ違っていて新鮮で魅力的でした。
まさに「傑作選」といった読み応えですが、
普段あまりSFを読まない方やディック作品を初めて読むという方は
ユービックの方が読みやすいのではないかなと思います。
紙の本
ディックがそうなのかSFがそうなのか
2015/09/27 05:15
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投稿者:レビア種 - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分とは何なのか自我の根本を揺るがすような哲学的な命題を内に含む作品が多く何度もうなりました。
特に放射能汚染後の世界を生きる「地球防衛軍」「訪問者」は3.11を生きる現在から続く未来として眺めると絵空事として読めるものではなかったです。
ミスター・スペースシップはバカSFと称されていますが、案外まじめに読めましたよ。
紙の本
いち早く未来をお届け
2020/12/17 14:55
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
「トータル・リコール」など、分断と格差が広がる今の時代を予感したかのようです。「マイノリティ・リポート」の、思考停止に陥る人類も不気味ですね。
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映画原作2編(「トータル・リコール」「マイノリティ・リポート」)を含む日本オリジナル短編集。
311を経験した後で読むと妙にリアルな「訪問者」がお気に入りデス。
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トータル・リコールなんて超有名作をタイトルにした短編なんて、今さら感がすごいが購入。末作はマイノリティ・レポートなので、映画を観たことがある人向けなのだろう。
装丁はグレーでアジャストメントと同じ。短編集はこれでいくのかな。
今読むと、トータル・リコールは、現実とは?本当に現実か?という主題を扱っているPKDの王道作だった。意外な発見。
ミスター・スペースシップは歌う船を思い出す。船と人間。ディックならここからアンドロイドとサイボーグとの違いを繰り出すかと思いきや、あっさり終わる
フード・メーカーとカタカナで書いてしまうとfoodをイメージするが、頭巾の意味のhood。悪の体制に巻き込まれる話。マイノリティ・レポートはじめ、逃げる話が多い。
吊るされた男。古典と言っていいほど良くできた話。これは奇妙な味がする。これも逃げる話
なんだかんだで楽しめた、買ってよかった
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こうして続けて読むと「トータル・リコール」の脚色のすばらしさと、「マイノリティ・リポート」の脚本がむちゃくちゃだったことがあらためてリコールされる。 「出口はどこかへの入口」は謎設定と意外なオチにラストの見事な一行がじわじわくる大傑作。「ミスター・スペースシップ」はあじま先生に漫画化してもらえれば、なんの不自然さもなくなる珍作。ディックのブラックめのオチは、けっこう情容赦ない徹底ぶりなせいか、読後感はむしろスッキリ。やっぱ好きだわw
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また出たのかあ。ディックの文庫。しかも今まで出たのとかなり重なるという内容。SFマガジンにだけ掲載されてた「非O」とか、数作だけ初文庫化があるらしいけど、ちょっと被りすぎ。
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たまに読書の話をする部署の隣の席のおねーさんに、私がディックが好きという話をしたら、映画が公開されていることもあって興味を持ってくれて、自分で買ってくれていた。で、私がまだこれは読んでないと言ったら、貸してくれた。
↓
読み終わった。ディックの短編集は色々読んだけど、最近やっとそれぞれの選び方の基準がわかるようになってきたかも。これはけっこうひねりすぎていないというかテーマがわかりやすい。ちなみに私からはおねーさんに「パーキー・パットの日々」を貸したんだが、「こっちは全体的にシュール」という感想だった。そういう全体の雰囲気でいうと「ペイチェック」が好きかなーと思うんだけど(表題作以外)、どこに置いたのかみつからない・・・。
「大学」の話が(タイトル忘れ)、「大学」の設定は面白くて好きなのに、オチが陳腐な感じでちょっと残念。
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『世界を我が手に』はなんだかMIBの最後を思い出した…。
マイノリティ・リポートは映画を見てみたくなった。
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ディックの短編の詰め合わせで、標題の「トータルリコール」のほかにマイノリティリポートも収められています。
ディックが執筆していた時代は東西冷戦の最中で、あのころは東西の争いが続くという時代感覚が多数をしめていたのか、すべての短編で西と東で核戦争が勃発したという設定になっていて、総じて暗い未来が多いです。
ディックの描く未来は人間の業が昇華したような暗イメージが多いように感じるけど、それがディックが理性的に考えた未来の姿なのか、それとも人間に対するディックのまなざしが、未来を暗くさせたのかはよくわかりません。
SFとはいえ、人の心象を書く感じが良いのです。
後、リメイク映画をやるみたいですけど、きっとシュワちゃんバージョンのほうが面白い
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20年振りに読んだPKD。お手軽に楽しめそうな作品を詰め込んだ短編集。
どれもしみじみ面白く外れ無し。流石です。
「ミスター・スペースシップ」あたりは「ちょっと!教授!きょうじゅ!!」
というツッコミをせずには居られませんでしたが、好きですこういうの。
「訪問者」「吊るされたよそ者」がお気に入りです。
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名高き(?)『マイノリティ・レポート』を読むために本を開き、はや1か月以上がたったのちにようやく読了。読み終えてまず思ったことは、編者が一番最後にマイノリティ・レポートを持ってきたということは正しかった、ということ。最後まで惹きつけられる内容であればあるほど、本の質や価値は高まってくると思う、当たり前のようで忘れそうになること。
この短編集は一貫したテーマに沿ってまとめられたという印象は読んでみて感じなかったし、むしろその逆でありとあらゆるテーマの物語が取り入れられたものだった。一つずつ感想を述べるとだらだらしてしまうので気に入った話だけ挙げておく。
『フード・メーカー』『吊るされたよそ者』『マイノリティ・レポート』がぼくの中ではかなり熱い内容だった。これは最後の3編だったのだが、まるでスパートがかかったように一気に読んでしまった。
ディックの描く、「オチの後に続く未来を仄めかした終わり方」とでも言おうか、そうした書き方にぼくは魅了され、胸を打たれる思いがする。
簡単に予見できてしまう一方で、その未来が現代にも通ずる恐ろしいものであるということにも気が付く。SFとは必ずしも近未来ではなく、現代のアレゴリーであるとどこかの感想にも書いた気がする。(まぁ、作品が書かれた年代を考えればそういう感想、結論を生むのも道理ではあるが)
『ミスター・スペースシップ』もぼくは気に入った作品の一つだ。これはSFと呼ぶにはいかんせんアホらしい内容(いい意味で)であるが、それなりに考えさせられるものでもあった。編者の後書にもあったが、おそらく脳の移植という倫理の観点から長いことどこにも掲載されなかったのだろう。
残念だったことは、話題にもなった『トータル・リコール』に期待しすぎたせいかいまひとつ面白さを見いだせなかったことである。とはいえ、この映画にするには短すぎるように感じる短編がどのように映画にされたのかはかなり気になるところではある。
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PKDは昔「電気羊は~」を読んでさっぱりで、そもそも何で読んだかというと「ブレードランナー」を観てさっぱり理解出来なかったからで、要するに相性が悪いんだと思ってました。
本作は半分くらい面白かった。
「訪問者」
「世界をわが手に」
「ミスター・スペースシップ」
「マイノリティ・リポート」
…もう一回「電気羊は~」に挑戦してみるかな…
全体平均で3.8くらいだけど切り上げて4。
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いろんな世界観の短編集。ロボットに戦争を任せる話が好きです。
酷評の初翻訳作品も面白かった。ハリウッド映画っぽいオチとか。SF素人ゆえでしょうか。
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トータルリコールって全50ページの短編だったのか・・・
ってことで読始。 SFよむならフィリップKディックの作品読まなきゃ。
ってのもあって、半信半疑で読みすすめたけど、1960年代にこれ書いたのがすごいよなーと感動。