トレイシー 日本兵捕虜秘密尋問所
著者 中田整一
得体の知れない敵国、日本を丸裸にするため、アメリカはすさまじい執念とエネルギーを費やし極秘に捕虜尋問センターを準備した。暗号名はトレイシー。日本人の国民性、心理、戦術、思...
トレイシー 日本兵捕虜秘密尋問所
08/27まで通常817円
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商品説明
得体の知れない敵国、日本を丸裸にするため、アメリカはすさまじい執念とエネルギーを費やし極秘に捕虜尋問センターを準備した。暗号名はトレイシー。日本人の国民性、心理、戦術、思想、都市の詳細などについて捕虜たちが提供した情報が、やがて日本の命運に大きくかかわってくる。講談社ノンフィクション賞受賞作。(講談社文庫)
目次
- プロローグ 丸裸にされた日本列島
- 第一節 爆撃目標としての「皇居」
- 第二節 暗号名「トレイシー」
- 第三節 アメリカは捕虜から何を聞きだしたか
- 第一章 秘密捕虜尋問センターの罠
- 第一節 ロンドン
- 第二節 ワシントン
- 第三節 私書箱651、トレイシー、カリフォルニア
- 第四節 海軍日本語学校
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「兵士というもの」は第2刷から読みましょう
2025/03/09 23:28
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投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
2・26事件で戒厳司令部が反乱軍の通話情報を盗聴した事が記されているように、日本軍も盗聴という技術を持ち、その利用価値を知っている。戦陣訓、と言うより空閑少佐の自決あたりから日本軍に将兵が敵の捕虜になる事より自決を選ぶ事を観念的に勧めていく過程で、日本軍将兵や軍属が敵の捕虜になった時にすべき事をどこかへ行ってしまったから、敵手に落ちた将兵が尋問された場合に盗聴される事など考えていなかっただろう。
さて英軍による捕虜になったドイツ軍将兵の盗聴を元にして書かれた「兵士というもの」の初刷での訳者あとがきには「先に記した尋問記録も数が限られている上、盗聴記録はいっさい残されていない」なのに重刷からは「レーマーによると、フォート・トレイシーは期待された成果を上げる事ができず、フォート・ハントへの移転がつねに検討されていた。先に記した尋問記録も数が限られている上、盗聴記録はごくわずかなものを除いてほとんど残されていない」に変わっている。おまけに初刷では「フォート・トレーシー」なのに中田整一の本に合わせたのか?「フォート・トレイシー」。トレイシー・ローズに合わせたわけでもあるまいに。同じ資料を使っているはずなのに、どうして「トレイシー」と評価が違うのか知らないが、偶然ながら「兵士というもの」199頁に写真が掲載されているウルリヒ・ケスラー将軍と日本側の関係者がフォート・ハントで収容された時の盗聴記録が「トレイシー」に紹介されている。元々フォート・ハントはドイツ軍の捕虜の尋問する為の収容所だったとはいえ、誰も会話が盗聴されるとは思わなかったようだ。「兵士というもの」は第2刷からでないと誤解を招く。
「兵士というもの」で邦訳者から「多くの非常に有益な助言をいただいた」と謝辞を記した大木毅は「極東ナチス人物列伝」の注釈に中田整一の「ドクター・ハック」に言及して足立邦夫の「臣下の大戦」と一緒に「本章の趣旨を変更する必要は認めなかった」と書いたので平凡社の編集者が書いたであろう著者紹介で「トレイシー」を知る事が出来たのに明らかに読んでいない。年に100万円ほど資料費に投入するそうだが単行本でも2,000円もしない「トレイシー」を買う余裕がなかったらしい。それなら図書館で借りたらどうか?もっとも自身が訳した「ヒトラーの元帥マンシュタイン」の著者が使っているクノップの「ヒトラーの戦士たち」に大体は書かれている赤軍の捕虜になってからのパウルス元帥について「新ネタ」であるかのように書き飛ばす人だ。