- 販売開始日: 2012/10/01
- 出版社: 新潮社
- ISBN:978-4-10-113319-5
勇者は語らず
著者 城山三郎 (著)
川奈自工の人事部長冬木と、その下請会社の社長山岡。かつて戦場で同じトラックに乗っていた二人を通し、戦後日本経済の勇者〈自動車産業〉の内部をリアルに重層的に描く。強大な力ゆ...
勇者は語らず
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商品説明
川奈自工の人事部長冬木と、その下請会社の社長山岡。かつて戦場で同じトラックに乗っていた二人を通し、戦後日本経済の勇者〈自動車産業〉の内部をリアルに重層的に描く。強大な力ゆえに海外から激しい非難の矢をあびせられながら、沈黙を守るメーカー。その下でより大きな沈黙を強いられる下請け。そんな構図の中に、戦後を生きぬいた日本人の縮図を透視した書下ろし長編小説。
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城山
2016/11/28 12:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:東行 - この投稿者のレビュー一覧を見る
久しぶりに同氏の本を読みましたが、よく出来た小説だと思います。
高度経済成長期を支えたビジネスマンの活躍を描いた長編
2015/08/17 12:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る
昭和50年代、日本車のアメリカへの輸出が増大して貿易摩擦が問題となった時代の自動車産業に関わる主人公2人をめぐる経済小説。大手自動車会社の管理職冬木と、その下請け中小企業の経営者山岡。山岡の人物像の描写として、「自分が会社にいない間、会社がどうなるか心配で仕方ない」、「自分は会社の誰よりも会社のことを愛している。しかし自分が仕事に没頭して頑張れば頑張るほど、社員が成長する機会を奪っているのではないかと悩む」など、私はこの山岡という人物に非常に共感を覚えました。半沢直樹みたいなスーパー社員は登場しません。でも等身大の登場人物に共感できる人は多いのではないかと思います。こんな人たちが日本の経済発展を支えて来たのだなと改めて実感させられます。