ジョークで読む国際政治(新潮新書)
著者 名越健郎 (著)
金正日総書記「核ミサイルが遂に完成した。いずれ東京に向けて発射する」。長男の金正男「ディズニーランドだけは壊さないでください」――。独裁者の一挙手一投足をからかうロシア、...
ジョークで読む国際政治(新潮新書)
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商品説明
金正日総書記「核ミサイルが遂に完成した。いずれ東京に向けて発射する」。長男の金正男「ディズニーランドだけは壊さないでください」――。独裁者の一挙手一投足をからかうロシア、大統領の不倫劇に盛り上がる米国、王室ネタが大好物の英国、意外なジョーク愛好国のフィリピン、パレスチナ自治区……。ローマ法王から福田総理まで、オールキャスト総出演。大笑いしながら、政治も外交もぐっと身近になる一冊。
著者紹介
名越健郎 (著)
- 略歴
- 1953年岡山県生まれ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社外信部長。著書に「クレムリン秘密文書は語る」など。
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『フォーサイト』に連載してきたネタを新書化したもの
2011/08/07 02:23
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BCKT - この投稿者のレビュー一覧を見る
第1章 それもこれも日本のせい―アジア
第2章 歴代大統領の泣き所―アメリカ
第3章 EUという喜劇―欧州
第4章 最強のスパイ大統領―ロシア
第5章 我こそカストロ議長の後継者―中東・中南米
なごしけんろうは1953年(岡山県)生まれ。けんろうって読み方は著者の世代では普通なんだろうか? 東京外大(露)卒業。時事通信社に入社し,本書刊行時は外信部長。本書は,著者が01年から『フォーサイト』に連載してきたネタを新書化したもの。著者が54歳の時の作品。とても根暗な印象を与える著者近影は取り直したほうがいいと思う。本書のどこかで,著者は3歳年上の米原万里(1950-2006年)を「恩師」と呼んでいる。なんかあったのだろうか?
00年代の新書出版史では,早坂隆が世界ジョーク本ブームの火付け役となった。たとえば,評者も読んだ『世界の紛争地ジョーク集』(04年)や『世界反米ジョーク集』(05年)『世界の日本人ジョーク集』(06年)のほか,評者未読の『日本の戦時下ジョーク集』(07年),『続・世界の日本人ジョーク集』(08年)。なんだこいつは毎年出してたのか・・・。しかも,3冊も日本人ネタのジョーク本を・・・。だから日本人は自虐的とか日本人が言う要因になっちまうんだよ。このブームに便乗した出版社が,NHKテレビで中国語講座講師までお勤めになった相原先生までが,『笑う中国人―毒入り中国ジョーク集』(08年)なんてな本をお出しになられた時期であった。本書著者も,出版社にそそのかされた一人であろう。
さて,当時の時代背景や登場する政治家の個性がわかっていれば,本書内容は面白いだろう。本文の構成だが,各章に複数ある解説的まえがきのフォントは,ポイントは同じでもいいと思うが,ジョーク本文のフォントと同じにするのはよくないと思う。
(730字)