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  • カテゴリ:一般
  • 販売開始日: 2012/10/05
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮新書
  • ISBN:978-4-10-610259-2

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向田邦子と昭和の東京(新潮新書)

著者 川本三郎 (著)

敗戦から昭和三十年代にかけて、急速な経済成長の中で失われた様ざまな習慣、やさしく奥深い言葉の数々、変わりゆく家族のかたち、東京の町並……それらをいとおしみ、表現し、そして...

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向田邦子と昭和の東京(新潮新書)

税込 660 6pt

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向田邦子と昭和の東京 (新潮新書)

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商品説明

敗戦から昭和三十年代にかけて、急速な経済成長の中で失われた様ざまな習慣、やさしく奥深い言葉の数々、変わりゆく家族のかたち、東京の町並……それらをいとおしみ、表現し、そして体現し続けた向田邦子。様変わりした現代において、今なお高い人気を誇る作品群をひもとき、早世の天才作家が大切に守り続けたものとは何かをつづる。

著者紹介

川本三郎 (著)

略歴
1944年東京都生まれ。東京大学法学部卒業。評論家。「大正幻影」でサントリー学芸賞、「荷風と東京」で読売文学賞、「林芙美子の昭和」で桑原武夫学芸賞・毎日出版文化賞を受賞。

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みんなのレビュー10件

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評価内訳

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  • 星 1 (0件)

紙の本

向田邦子の本質と魅力を論じた良書 ―時代を生きる人間の業を描いて

2009/06/09 01:45

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まざあぐうす - この投稿者のレビュー一覧を見る

 おみおつけの香りやご不浄の臭い、沢庵を噛む音や玄関の戸を開ける音…向田邦子の脚本やエッセイ、小説は、生活の香りや音や味わいに満ちている。そして、その中に秘められた人間の業の深さが何とも言えない魅力だ。脚本家、エッセイスト、直木賞作家であると同時に、私にとって向田邦子はあこがれの女性だった。
  
 本書は、序章から最終章の7つの章の中で、向田邦子の作品を通して昭和という時代の東京の生活を透かし絵のように炙り出す。

序章 昭和の女学生
第1章 父母のいませし頃の懐かしい言葉
第2章 家族の記憶と食
第3章 「向田家の父」と「昭和の父」
第4章 お嬢さん、実社会へ
第5章 家族のなかの秘密と嘘
最終章 向田邦子と東京の町

 おむすびやご不浄、しくじるやベソをかくなどの今は使われなくなった言葉の数々、そして、スカートの寝押しや傘を持ってお迎えなど今は無い習慣の数々。
 向田作品の生活の場面や言葉は、昭和そのものだ。東京で生活をしていなくても、昭和を生きた私にとっては、どれもが懐かしく感じられる。
 しかし、向田邦子は昭和という時代をノスタルジックに描いていた訳ではない。地域の繋がりも強く、家族が寄り添うように生きていた昭和にも、家族それぞれに秘密があった。その秘密と嘘をえぐるように作品の中に描き出している。向田邦子は、家族を描きながら、家庭の温もりだけを描いていない。また、昭和の高度経済成長の真っ只中、政治経済問題などには決して手を染めず、家庭という領域を出た作品は描いていない。
 本書を通して向田作品の本質を知らされると同時に、作品に描き出された人間の業の深さが改めて感じられた。本書は昭和という時代を背景に向田作品の本質と魅力を存分に論じている良書だ。

 向田邦子は、時代を描いた作家というより、その時代を生きる人間の業を描いた作家なのではないだろうか。描いた時代がたまたま昭和だったから、生まれ住んだ場所がたまたま東京であったから(実父の転勤により転居を繰り返しているが成人してからは東京に住んでいた)、作品を通して、昭和の東京が鋭くあぶり出されるのだろう。
 向田邦子は、誰よりも自分の業の深さを知っていたのかもしれない。人間の業に対する鋭い洞察と同時にあたたかい眼差しが感じられる。エッセイ集の取材旅行中に台湾で航空機墜落事故に遭い急逝されたとき、深い悲しみと同時に自死できない向田邦子が秘密の恋の彼の人の元に向ったのではないかとの思いが過った。
 脚本やエッセイ、小説の中に人間の業を描き、秘密の恋を貫いた向田邦子は、私にとって永遠のあこがれの女性だ。願わくば、今を生きて、今を生きる人間の業を鋭く描き出して欲しかった。幻の『向田邦子と平成の東京』という評論の中に、われわれが今を生きるべき指針が見い出されたかもしれない。

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紙の本

マスオさん。マスオさん。

2008/08/26 21:07

8人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:和田浦海岸 - この投稿者のレビュー一覧を見る

川本三郎著「向田邦子と昭和の東京」と長谷川洋子著「サザエさんの東京物語」(朝日出版社)とを読みました。

そこで、気になったことを書きます。
まずは、向田邦子からはじめます。
「向田邦子ふたたび」で、山口瞳氏が「向田邦子は戦友だった」という文を書いております。直木賞選考委員の新参者山口瞳氏は、そこで向田邦子を推薦する側におりました。そして、向田さんが直木賞を受賞する様子をリアルに書いているのでした。私が興味をもったのはそれとは別で、この箇所なのです。

「向田邦子は何でも知っていた。特に昭和初期から十年代にかけての東京の下町、山の手の家庭内での独特の言い廻しについてよく記憶していることは驚くべきものがあった。それが彼女のtvドラマ、小説、随筆における武器になり魅力になっていた。戦中派の男性が、たちまちにしてイカレテしまうのはそのためだった。
しかし、向田邦子にはわかっていないこともたくさんあった。彼女は、家庭内の機微、夫婦生活のそれについて、わかっているようで、まるでわかっていない。特に夫婦生活については、皆目駄目だった。たとえば、『夏服、冬服の始末も自分で出来ない鈍感な夫』というような描写があった。家庭内では、通常、夏服、冬服の出し入れは妻の役目である。『宅次は勤めが終ると真直ぐうちへ帰り、縁側に坐って一服やりながら庭を眺めるのが毎日のきまりになっていた』(かわうそ)というのもおかしい。会社から家まで一時間半。田舎の町役場に勤めているならいざしらず、ふつう、小心者の文書課長である夫は暗くなってから帰宅するはずである。『あら、そう・・・』どのときでも彼女は笑って聞き流していた。向田邦子は、都心部の高層マンションに、ずっと長く一人で暮していた。未婚である。夫婦のことに暗いのは無理もない。私は、向田邦子にいろいろ教えてもらいたいことがあった。私もまた、向田邦子に、たくさんのことを教えてあげられると思った。」


川本三郎のその新書では、向田邦子のほめ言葉を並べていて、この山口瞳氏の視点がみごとに欠如しておりました。
つぎに行きます。長谷川洋子著「サザエさんの東京物語」に
町子さんと父親についてのエピソードが出てきます。

「父は町子姉が女学校二年の春、亡くなったのだが、父への思い入れもまた、深かった。『とてもハンサムなの。中折れ帽をかぶって金縁の眼鏡をかけて、鼻の下にヒゲをはやして、素敵な紳士だったわ』と度々聞かされた。夕方になると、その素敵な父親を眺めるために、二階に上がって窓際に頬杖をついて座り込み、父の姿が道の向うに現れるのを毎日待っていたのだそうだ。」(p10)

そして、そのあとにこう書かれております。

「町子姉は家の中だけが彼女にとって本当に居心地のいい世界だったから、喜怒哀楽はすべて家庭の中で発散していた。・・・私が、『少し我儘が過ぎるんじゃない』と意見すると、『我儘というのは、我のままということでしょう。それはつまり裏表のナイ、ウソのない人ということよ。わかったか、ボケナス!』とうそぶいて改める気色もなかった。三つ子の魂百までと言うが、かつての悪童は閉鎖的な家庭の中で、そのまま大人になってしまったようだ。」
「結婚についても、いくつか縁談があり、中には婚約までいきながら土壇場で断った例もあった。『やっぱり私は結婚には向かない。ご亭主や子供の世話で一生を送るなんて我慢できない。お嫁さんがほしいのは私のほうだわ』・・・」


うんうん。長谷川町子さんの「マスオさん」とか、
向田邦子さんがつくった夫像(読んだことないのです。スミマセン)とか、
そんな夫像に、簡単に刷り込まれてしまう危険性を思うのでした。
それよりも、あたらしい「父の哲学」が映像として求められる時代に
これからは、なってゆくのでしょう。
もうひとつ引用しておきます。
「サザエさんの〈昭和〉」(柏書房)の最初は、草森紳一氏の「不幸なサザエさん」という文からはじまっておりました。

そこで独身を通した草森氏はこう書いておりました。

「『サザエさん』のもつ活力と笑いというものは敗戦の暗さの中に笑の灯をといった精神的なものではなく、時代が変換すれば、すぐ対応していくことのできる女性特有の鈍さ強さ現金さに負うところが多い。戦後、男女平等の思想が、アメリカ側によって強力にもちこまれた。女性はこういった社会変革を、なんの抵抗もなく、抵抗していては生きていられないとして、ムシャクシャと食べつくしてしまう。日本にとっては、急激な変革のはずだ。その『男女平等の思想』をすぐにあわてて食べても、下痢するのに決っており、滑稽だからゆっくり食べろといっても、女性はふりむきもしないで食べてしまうのである。過去において抑えられていた女性よりも、むしろ若い女性が順応していった。おふくろのお舟は、古風な女性の節度を守っていて、次代の変動によっても、かわることはないのだが、サザエさんは、まったく『時代の子』ぶりを発揮する。」(p8)

まとまりませんが、まとまってから書こうとしたら、いつまでも書けそうもありません(笑)ので、とにかくも書き込んでおきます。


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紙の本

おにぎり、ころりん。

2008/08/23 17:35

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 最後の一行に頭をがんと殴られたような衝撃を受けた。「生きておられれば、来年(2009年)はもう八十歳になる」(201頁・括弧内は書評子)。そうか、向田邦子は私の母とそれほど年齢の変わらない人だったのか。昭和四年生まれの向田邦子だから、昭和元年生まれの私の母とほぼ同世代だったとしても何の不思議もないが、昭和五六年夏の飛行機事故で急逝したことで向田は昭和という時代に抱きとめられたままなのだ。少し意思が強そうで、何か強がっていそうな向田のポートレイトの向こう側には、戦争をはさんで未熟だが素朴な時代とせきたてるような急激な成長の時代がないまぜになった昭和という時代があった。そして、それは私の母にもあった。時代とは、ひとしくその時を生きた人々すべてにあるものなのだ。
 本書は、直木賞作家で放送作家だった向田邦子の人となりと作品を介在にしながら昭和の東京を点景しているが、けっして<思い出ばなし>にとどまってはいない。むしろ、純粋に「向田邦子論」と言っていい。しかし、著者である川本三郎はいまの昭和三十年代ブームをまったく意識していない訳ではない。本書の冒頭で川本氏は昭和三十年台が注目される理由として「あの時代に消えていったものがあまりに多いからではないか」と分析し、「昔を振返るノスタルジーは近代社会のなかで評価が低い」とした上で「にもかかわらず向田邦子は、ノスタルジーにこだわった」と冷静にみている。そのような向田邦子のこだわりを川本は作家として高く評価し、その作品はけっして消え去るものでないことを論じていく。
 特に面白かったのは「父母のいませし頃の懐かしい言葉」と題された、消えいく昔の言葉に対する向田のこだわりを論考した章である。川本は向田の作品の魅力のひとつとして、向田が昭和後期には消えつつあった言葉を巧みに使っていること、をあげている。本書では「しくじる」や「ベソをかく」「ご不浄」といった例をあげ、「古い言葉を大事にする。そこに向田邦子の真骨頂がある」(28頁)と書く。確かに向田の作品がそこで描かれる背景以上に郷愁ともいえる懐かしさをもっているのは、言葉の力が大きいような気がする。本書にもあるが、向田は「おにぎり」と書かず「おむすび」と表現した。少なくとも「おむすび」にこだわった。そういえば、昔は「おむすび」だったと思い返されたが、いったいいつ頃から「おにぎり」という言葉に変化していったのだろう。この言葉ひとつとっても、「むすぶ」という柔らかく温かい感じから単に「にぎる」といい機械的な動作に変わったことが想像できる。時代が進む中で私たちが失くしてきたことがこのひとつの言葉に凝縮されている。確か「おむすび、ころりん」という昔ばなしがあったが、いまは「おにぎり、ころりん」というのだろうか。
 向田邦子は自身が生きた昭和の前期をただ懐かしんだのではなかった。消えつつある言葉や家族や食べ物を描くことで、自身が生きた時代そのものを大切にしようとした。そして、川本三郎はそんな向田邦子を描くことでまた昭和という手触りのあった時代を表現したかったのかもしれない。川本は書く。「向田邦子は生粋の東京人だった。いやより正確にいえば昭和の東京人だった」(195頁)。向田邦子の本が読みたくなる、好著である。

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