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まさにタイトルのとおり、アナウンサーから弁護士になるまでの記録を綴ったもので、「司法試験は大変でしたが頑張りました!」という本です。
ホントに頑張ったと思います(パチパチ)。
私自身もこれを読んで、知識欲が刺激されました。
なんか資格でも取ろうかな。
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元フジテレビアナウンサーの菊間千乃さんが、弁護士になるまでの記録。
「このままでいいのだろうか」
自分は何をやってきたのだろう、何か成長したのだろうかと自問自答し、仕事をしながらロースクールに通うことを決めた菊間さん。
選択にせまられ、フジテレビを退社し、退路を経ち司法試験に挑戦する決意をした菊間さん。
結果だけみると、意志も心も強い人に思えますが、様々なことに葛藤しチャレンジし続ける姿に人間らしさを感じました。
文中に
「社会全体が保守的になっている今こそ、動いたもん勝ちだ!」
「優しく、強く、そして聡明であれ」
とありましたが、少しでもこれが実践できる人になりたいですね。
優しいだけでは実務で通用しない。
強い人はたくさんいるけれど、そういう人はたいてい能力がない。
能力がある人もたくさんいるけれど、そういう人で優しい人は少ない。
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アナウンサー時代から大好きだった菊間さん。
弁護士になられて、最近テレビや雑誌でまた見かけるようになってとっても嬉しくて。そんな中で、エッセイを出されたことを知り、即買い。一気に読みました。
アツいところ、ストイックなところ、頑固なところ、なかなか弱いところを見せられないところ…
過去2冊のエッセイを読んだ時も思ったけど、彼女とはすごく考え方が似てる部分があるなと感じていて、だから余計に励まされます
。アナウンサー時代に色々あって、退社して弁護士になって。その一文の字面から伝わってくる印象とは全然違うんだ!って声を大にして言いたい。こういう女性になりたい。昔からずっと背中を追いかけてる感じ。
私の人生なんて彼女の人生ほど波乱万丈じゃないけど、人生の節目節目にまた読み返すんだろうなっていう本が増えました。
全部ストレートで行った友人と同じタイミングで修習をして弁護士になられたって言うことで、(勝手に)より身近に感じてしまったり。
菊間さんの弁護士としてのご活躍を楽しみにしています。私も頑張る!!!
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私が小学生の時目覚ましテレビで毎朝見てた菊間アナがまさか弁護士に転職してただなんて!
驚いてすぐにこの本を買いました。
13年働いたフジテレビを退社し、37歳で一念発起。司法試験に挑む。会社に通いながらロースークールに通ってたエピソードは驚いた。
菊間さんは現在未婚で、仲間と切磋琢磨しながら、司法試験合格を目指す。
事細かくその時の状況や心境が書かれており、合格した章は涙ぐんでしまった。本当に素晴らしい人。アナウンサーとして、スキャンダルや批判もあったが、見事弁護士になり、去年の冬から働いているそう。その覚悟と信念にただ頭が下がるばかりだった。
また法曹界での修習生の生活も垣間見れて楽しかった。意外と皆勉強一筋な訳でもなく文武両道な人たちが多いし、寮制度なんてあるんだと感心!
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歳がいくつだからとの理由で、実行へ移さない人がいたら、きっと人生の転機になる本だと思います。
菊間さんはアナウンサーを辞め、排水の陣を敷いた。
相当の覚悟ですね。
次へのステップの保証はまったく無し。
例の未成年飲酒問題の時でも、勉強三昧を貫き通した。
第2のステージへと上がった今の菊間さんは、毎日を精一杯生きて明日がわくわくするそうです。
「優しく強くそして聡明であれ」
そんな弁護士さんになりたいのだそうです。
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いろいろ正直に書かれていて好感は持てた。司法試験の実態を知るには、特に社会人で挑戦したいという人にはいい本では? 菊間さんはすごい貯金あったようで、人脈もあって、社会人から弁護士になるというのに、かなりレアケースではあると思うけれど。
司法試験って受けるだけでものすごいお金かかるのに、チャレンジしてもなれない人がいるっていうのが切ないなぁ。資格ってなんでもそんなもんでしょうか?
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*感想
修行といえる受験勉強を通じての心の変化が素直に書かれている
思い切ってキャリアチェンジをしようとしている人、キャリア選択に疑問を感じている人にも良い
どういう人生を生きたいか、どういうやりがいで働きつづけられるか、考えるうえで参考になる
*引用
アナウンサーはファシリやバランスをとることで、自分の意見を言うことは求められていない。
情報をいいっぱなし、伝えっぱなしに疑問
誰かの人生に響いているのか
響かなかったから何度も繰り返して放送されるのか
もっと個人の人生に寄り添いたい
とくだねプロデューサー「番組が全力で菊間のことを守るから。菊間は番組のために精一杯仕事をしてくれればそれでいいよ」
通学困難なとき電話で「大丈夫だから、心配しないで!」と快活な声で励ましてくださった先生の言葉は一生忘れない。この人が言うなら、大丈夫なんだ、と暗闇にかすかな希望が見えた瞬間であった。
自分の信念に従って行動できる仕事
弁護士は強くなければ生きていけないし、優しくなければ生きていく意味のない仕事である
間隔をあけずに何回もまわすことで、体に頭に知識を定着させていかなくてはならない
モモ「掃除夫ベッポの言葉」
一度に道路ぜんぶのことを考えてはいかん、
つぎの一歩のことだけ、
つぎのひと呼吸のことだけ、
つぎのひと掃きのことだけを
考えるんだ
すると楽しくなってくる
これが大事なんだな
今までやっていたことを淡々とこなす。その先に普通に試験がある。そうすれば、実力を発揮できる
方法論なんて人それぞれで、要は合格できればいい
死ぬ気で戦う受験仲間だからこそ、話せない本音があった
勉強の不安は勉強で解消するしかない
被疑者との間に信頼関係を構築しなければ真実を引き出すことはできない
自分の活動で何かが変わっていく
試験に追われない勉強は楽しい
批判されないことに慣れてしまうと、裸の王様になる可能性があるから、常に同僚や部下に、自分の訴訟指揮について疑問に思う点があれば指摘してほしいと伝えている
弁護士業とは正解がひとつに限らない世界だから、ボスと考え方が合わないと一緒に仕事をしていくことは難しい。また、新人は自分で仕事を取ってこれないので、ボスのとった仕事が自分の仕事になり、ボスの専門が自分の専門になる。
何をやるかよりも、誰とやるかが重要
人と人とのつながりを重要に感じてきた私にとって、尊敬できる大先輩の傍で働くことがもっとも大事なことだった
弁護士はサラリーマンに比べたら安定とは程遠い職業であうr。でも、これから始まる第二の人生にわくわくしている。高揚感を安定と引き換えに手に入れたのなら、それも悪くない、私らしい。今日も精一杯生きたと思って眠り、朝は今日はどんなことが待っているのかわくわくしながら起きる、それが理想。
自分の可能性を試してみたい
一人でも多くの人の笑顔が見られるように精一杯生きてきたい
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アナウンサーから弁護士へ。すごく決断がいっただろうし、勉強も相当な量で大変だったのだろう。お金も相当かかるので経済的にも大変だ。でも、生き方の進路を変える上で、感じたことや、どのように考えたのか、葛藤とか心情的な変化も知りたかったので、弁護士になるための勉強の過程がほとんどだったので残念。
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2012.1.16読了
いつだって人生は変えられる。
必要なのは心持ちとその最初の一歩を踏み出す勇気だけ。
そんな勇気を与えてくれる素晴らしい内容でした。
くじけそうになった時、また読み返したいと思います。
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どきどきしながら一気に読み終えました。
苦しさもあるだろうけれど、こんな風にがっつり勉強できたら幸せだろうなと思いました。
合格の時の受験の前後の場面に共感を覚え、合格発表の場面では思わず涙ぐんでしまいました。
熱さと、勤勉さと、明るさをお持ちの菊間さんは、きっと素晴らしい弁護士さんになっていかれるだろうなと思いました。
学びたい気持ちを持っているオーバーサーティーの私には、ほんとうに励まされる一冊でした。
私は私の目指すものに向けて、学びを深めていきたいと思います。
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ちょうど資格勉強の難しさとつらさが、今の自分に重なる。
なみならぬ決意とともに歩んでいたことを知った。
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菊間さんと比べたらなんて自分は甘いんだろう、と痛切に感じました。
一方で、成績優秀な彼女の友人(勉強仲間)の話にとても救われました。
「努力コンプレックス」
やらなきゃいけないと思いながら、長時間の集中力が続かず、勉強ができない。努力が足りないとわかっていてもできない。二日でやる気が切れて、翌日はボーッとしている自分がいる。その自分に嫌気がさし、落ち込むことがあったという。
この感覚は凄くよくわかるので。まったく同じ理由で気持ちがダウンすることはいまだにあるので。
でも結局は
「周囲のアドバイスには謙虚に耳を傾け、自分に有用な情報だけを取捨選択し、こうと決めたら後は淡々とこなすだけ」
そう覚悟させてもらえる一冊でした。
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入社後2、3年の若手社員が会社を辞める時に、「電通を辞めました」だとか「博報堂を辞めました」などとブログに書いて話題になることがある。そういうものを目にするたびに感じるのが、この時代の節目に30代を迎えているという自分自身の宙ぶらりんさ加減である。別に会社の管理職でもないので「会社に対して失礼だ」などとは思わないのだが、その論調を素直に応援しようという気にもなれない。せいぜい無関心を装うのが、関の山だ。
そんな昨今の風潮から考えると、本書もいわゆる「〇〇辞めました」という文脈の中に位置づけられるものかもしれない。しかし、少しばかりモノが違うのが、その決断が10年以上会社を勤めあげた30代の人間によるものであったということ、そして、その顔と名前を皆に知られているアナウンサーによるものだったということである。
あらかじめお断りしておくが、著者の菊間 千乃さんとは古くからの友人である。本書も本人から直接頂いたものだ。初めて彼女に会ったのが、僕がまだ大学3年生の時だったから、かれこれ15年くらいの付き合いになる。その間に、彼女と全くの音信不通になった時期が3度あった。
1度目は忘れもしない1998年9月2日。アナウンサーが生放送中に5階建てのビルから転落、そんな前代未聞の事故が起こった時のことだった。その時テレビを見ていた僕は、本当に驚いた。何しろ、ブラウン管の向こうで慌てふためいているのは、前日まで僕が一緒に働いていた中継スタッフの人たちだったからだ。
僕の大学生活は「めざましテレビ」でのアルバイトに明け暮れた。「それ行け!キクマ」という生中継のコーナーで、アナウンサー、ディレクター、AD、アルバイトなど、スタッフ間の垣根が全くない一つのチームとして、今日は群馬、明日は神奈川と関東近郊を駆けずり回っていた。事故が起こったのは、翌年3月に控えた就職を前に、僕がアルバイトを辞めた次の日だった。
当時の自分の役どころを過信するつもりなど毛頭ないのだが、いつもと違う現場の空気が何か事故に影響を与えてしまったのではないか、そんな心のしこりのようなものは15年近く経った今も消えることがない。
2度目は未成年タレントとの飲酒問題のとき。自らが撒いた種とはいえ、この時会社から下された処分は無期限謹慎という厳しいものであった。そりゃあ、連絡も取れなくなる。そして3度目が、今回の司法試験への挑戦の時であった。
本書はこの飲酒問題から司法試験の挑戦へと向かう、彼女の30代における転機を描いたものである。ちなみに最初の事故の時の模様は、彼女の前著『私がアナウンサー』に詳しい。
何といっても僕が興味深く見つめたのは、彼女がアナウンサーを辞めるに至ったプロセスの根っこの部分である。彼女に限った話ではないのだが、僕が感じるアナウンサーの凄みとは、一言でいうと「空気の達人」というところにある。番組全体の舵取りとして、バランスを保つことが最大の仕事であり、ある程度、予定調和を求められることもある。その中で彼女が感じた違和感は、マスコミ報道の主体の在り方という点にあった。
伝えっぱなしの仕事が無責任なようで、もう一歩先に、踏み込みたいという気持ちがどんどん強くなっていった。「大変ですね」「まだまだ混乱は続きそうです」「しっかりした検証が必要ですね」など、座りのいい言葉を並べて終わる番組は偽善者のようで、居心地が悪かった。
この時に「しっかりした検証が必要ですね」と言っている主体は、テレビ局なのか、番組なのか、自分自身なのか。実名で名前を晒しながらも、発言の主体は空気のように掴みどころがない。そんな悩みを彼女が感じたのは、ソーシャルメディアの影も薄かった2007年のことだ。
マスコミは一体誰の声を代弁しているのか、そんな問題に一番早くから気付いていたのはマスコミ自身だったのかもしれない。そして彼女は、ブラウン管越しに情報を発信することよりも、直接社会と向き合うことを選択する。
一方で、後半は彼女の司法試験への挑戦記となる。「〇〇辞めました」のエントリーの先に一体どのような世界が待ち構えているのか、想像してみてほしい。才色兼備と形容されることも多い女子アナが、全ての退路を断ち、何者でもないものとしてロースクールに通い、就職活動まで行う。その姿は、どこまでも泥臭い。
私にはこんな普通の日常が再び訪れるのだろうか・・・先の見えない不安。自分は一体何をやっているんだろう、この年になって、社会の役に立つような生産的なことも何せず、勉強だけしてていいんだろうか、悲観的に今の自分を責め立てる気持ちが広がって、いやぁな気分になった。
ロースクール制度とは、基本的にはロースクールで3年間きっちり勉強すれば、司法試験には7〜8割は合格するという触れ込みで始まった制度である。しかし実際のところ、2011年現在の合格率は25%前後であるという。そして与えられたチャンスは3回のみ。
このロースクールにおける生徒同士の人間模様は、実に不思議な関係だ。志を同じくし一緒に勉強をする仲間でありながら、同じ椅子を奪い合うライバルでもある。そんなギリギリの状況の中に、生まれた奇妙な連帯感。
しかし、全てが順風満帆であった訳ではない。一回目の試験終了後、突然彼女は週刊誌の記者に声をかけられる。この手の煩わしさから解放され、受験勉強に専念するべくアナウンサーを辞めたというのに、その思惑は台無しにされてしまうのだ。かつて取材する立場にいたがゆえに、無責任に取材される立場に身を置くことは彼女を追い詰める。
それでも、アナウンサーとしての経験が役に立ったことも多々あるそうだ。模擬裁判で自分が想定した答えが引き出せた時の達成感や、予想外の答えが出てきた時の切り返しの瞬発力は、生放送の仕切りと似ているのだという。何のことはない、本当は敵も味方も、アナウンサーであったという彼女自身の中に存在したのだ。
本書の標題からもお察しの通り、彼女はやがて弁護士への切符を勝ち取る。そこで彼女が手にしたものは、はたして何だったのか? キャリアに正解のない時代と言われて久しい。本書の中に書かれているのも、答えではなく問いかけだ。「自分は今、何をすべきなのか」「自分はどうありたいのか」、そんな断続的な問いかけの先に答えはある。答えは点ではなく線なのだ。そして、彼女の引いた線は不格好だが強くて太い。
漠然とした不安を抱えながらも目の前の仕事に向き合っている一人の30代のビジネスマンとして、また一人の友人として、僕は本書を全力でオススメしたいと思う。そして、再び10年後に出るであろう彼女のその後を描いた次回作を、早くも心待ちにしている。
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フジテレビで女子アナとして活躍していた著者が未成年アイドルを飲み会に誘ったことで大バッシングをうけ、その後フジテレビを退社し司法試験に受かり弁護士となった。退社後の彼女が試験に受かった時、フジテレビの『特ダネ』で笠井アナや、佐々木アナが泣きながらそのことを伝えていたシーンがとても印象深く、偶然本屋で彼女の顔写真が表紙にのる本を見た時迷わず手にとった。事件直後事務所にいながら仕事が与えられない苦悩や、ロースクールで得た仲間との努力、1回目の失敗と、2回目の合格、全てのシーンにおいて彼女がどのように考え、どういった人たちからどんな影響を受けてきたのか、大変正直に細かく描写されており面白い。著者に好感が持てるようになった一冊。
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やっぱり働く女性の30代は、大きなポイントなのかもしれない。
それまでに自分がこなしてきた仕事や、これからの人生、自分が本当にしたいことなどなど、振り返ったり考えたりする時期なのかも。
退社を考え、決断するくだりの中で、
自らリスクをとって生きる人たちの姿が出てくる。
自分で悩み考えて、リスクを頭にいれながらも道を選ぶことの恐れや大切さを考えるきっかけになった。