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こういった本は何語ともないときに読んでおくのがよい。
カルト教団にヤイヤイいいながら
前世やオーラやらの番組を垂れ流すマスコミには辟易
電車の中で読んでいるときには、周りに信者さんがいないか
ドキドキ
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参考図書になったので読んだ。
ところどころ表現がコミカルなのが面白かった。
先生、こんな過激なこと書いて大丈夫なんだろうか。。
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前向きに生きれば人生は向上するという考え方は一見、正しい。しかしそうでもないということを人は知っている。
アメリカから導入されたポジティブシンキングは自律、自立するためでなく、勝ち残る、生き残るための短絡的な処世術として日本に浸透し始めた。
本来的に言えば、宗教的能力とは人智を超えたものであるから与えられた宗教的恩恵への対価という概念すら成立しない。
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タイトルが上手い。素人向けの宗教社会学ともいうべき内容。真摯かつ真面目な考察。ま、面白味には欠けるわな。
http://d.hatena.ne.jp/sessendo/20110305/p12
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[ 内容 ]
信じる者は救われぬ。
スピリチュアリティ(神霊・心霊)を騙れば簡単に金儲けはできる。
ほんの少しだけ「不安」を煽り、安易な「癒し」を差し出せば判断能力は歪められ、人は喜んで搾取され続けるのだ。
その危険性について現代人はあまりに無防備である。
神世界、統一教会、テレビ霊能者から仏教、神道、キリスト教など既存の宗教まで、霊と金、宗教と経済の関係を対応させながら現代社会を鋭く読み解く意欲作。
[ 目次 ]
第1章 取引するカミサマ(ヒーリング・サロンに関与する人々 神世界はどこから来たのか ほか)
第2章 統一教会と霊感商法(霊感商法は生きている 統一教会とは何か ほか)
第3章 宗教と金の関係(宗教と経済倫理 神社・寺院・教会の経営状況 ほか)
第4章 癒しのバザール(スピリチュアルな大見本市「すぴこん」 スピリチュアルなお品書き ほか)
第5章 スピリチュアリティ・ブームに潜む罠(セラピー社会とスピリチュアリティ・ブーム 認知・判断と感情 ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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スピリチュアルにはまる人の心理、スピリチュアルの問題点をかなり深く掘り下げているのは評価出来る(偉そうだな)。でも、そのせいでちょっと難しくなってしまっている。もっと分かりやすく書けなかったのか。あと、「ありえへんスピリチュアル」みたいな例があれば、もっとどんどん紹介していった方が、読者も楽しめると思う。
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私がこんな本を読んでいても 某政党(おっきい方とちいさいほう) の選挙カーが 日々うるさい今日この頃。不安につけ込むってどうよ?
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平たく言うと「ぼったくられるスピリチュアルビジネスには要注意」という主旨の本。
筆者は基本的に「スピリチュアルと呼ばれるものは怪しい」というフィルタをかけておられるようだ。
スピリチュアルなものを求める社会環境や無宗教といわれる日本の国民性などに言及し、スピにはまる日本人は危ういとお考えのようだ。
私は、この世界は玉石混交であり、すべてが怪しいと決め付けることはないと思っている。
筆者の範疇のなかに、「まじめにスピリチュアルビジネスをやっていて、かつそれで救われている人たちがいる」というジャンルが抜けている。
ぼったくるわけでもなく、正当な対価として妥当であると思われるプライシングで提供している側もいる。
クライアントが依存しすぎないようタイミングよく切り上げる提供者もいる。
ここにも注目しないと、本質的になぜスピリチュアルなものにハマルのか?という考察が弱いように思う。
この点において、評価を3とした本。
もっとも、スピリチュアルなものを怪しいと決め付けていたり、その恩恵にあずかる必要がない人にとっては、わからない領域だと思うので、この筆者には無理なのかもしれない。
筆者の主張で共感できるのは、「怪しい団体・活動家への備え~・・・見抜く目を持つこと」
だ。
ただ、「相談をちゃんとできる親兄弟友人などの人的ネットワークを持つことが大切だ=怪しいカウンセリングを受けなくてよい」とのことだが、
そもそも、話せる親兄弟友人をもてない人もいるし、もてないところに傷みを抱えている人もいる。
結婚相談所やお見合いパーティーに何度行っても、男性が苦手だったらなかなか相手ができないのと同じだ。
そこにスピリチュアル(心理学も含めだが)なものが問題解決の手法としてあってもよいと思うのだ。
提供側は、何をしたら、反社会的なビジネスとして糾弾される可能性があるか?ということを押さえておくために、この本をグラウンディング用として読むといいと思う。
「怪しい」「反社会的」とはいったい何をもって怪しいか?という定義づけは難しい。
相手の不安な心や怖れにつけこんで、「お金をつぎこまなければ悪い事象に見舞われたり、問題が起きるとか、その逆につぎこめばいいことが起きる」
という、お金のインベストメント=幸福か不幸かを決めるという、教えを説くようなところには近寄ってはいけないし、提供側も要注意ということだろう。
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「神世界」「統一教会」「寺・神社・教会」「すぴこん」とスピリチュアル界隈の人や金の流れ、システムをざっくり解説していてなるほどなあって感じ。信者がお金を払い続ける心理を行動経済学で説明するクダリは、大して高度なことを言ってるわけではないんだけど、「あっそうか」ってちょっと感心した。わたしは例の「さんざん不安を煽ったあとで救済を説け」の意味を理解していなかった。いかに新書らしい新書を読んだのは久々で不思議な気分。
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霊感商法(スピリチュアル・ビジネス)を題材にした新書。霊感商法は新宗教、カルト教などと重なる部分はあるものの明確に区別される。あくまで「ビジネス」としてのスピリチュアル、というわけだ。
そういった霊感商法がいかにしてビジネス的に成立しているのか、そのシステムについて著者の体験と経験者との対談を通じて語られる。
またそこから「顧客」の心理についてリスク認知、認知心理学的な見地からあぶり出す。
「要するに、スピリチュアル・ビジネスの商法というのは、スピリチュアルな商品やサービスそのものの効用によって顧客を満足させるのではなく、顧客となった人々のリスク認知を操作して特異な問題解決の利得を得るためには損失をも厭わない心境にさせたうえで、様々な商品の購入を勧める特異な方法なのである。」(pp.237-238)
ははあ。一面的な説明だがそれなりに説得力があるような気はする。
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スピやカルトに関わることで、自分に様々な影響が与えられ、考え方や態度が変わってしまう、認知が歪められるリスク。
スピやカルトは感性に働きかけて、状況の認識や価値判断を歪める。
p.213
「大学では学問を学び、諸説を比較検討する知的柔軟性を持つことや批判精神を持つことを教育目標に掲げる。ところが、勧誘され、入信した学生たちは、信じること、指導者に従うこと、疑問を持たないことを信仰的であると教え込まれ、他の学生を勧誘し入信させることこそ信仰活動だと思うようになる。布教のマシーンに組み込まれ、従属的な人間になるために彼らは大学に入学したのではない。」
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「宗教嫌いの神秘好き」と形容される日本人。日本社会で勢いを増しているスピリチュアルについて警鐘を鳴らす本です。副題は「スピリチュアル・ビジネスの構造」。2009年刊行の新書ではありますが、著者の目と分析力が、本書で扱われるいろいろな事件やトラブルの底の部分まで透徹しているので、今読んでも翳りのない論考として光っていました。構造的にどうなっているのかがちゃんとわかっているからこその、スピリチュアル・ビジネスに対する(そしてある部分での社会構造に対する)見抜きがあります。
最初に登場するのは、宗教団体がその身を隠して作った会社が運営するヒーリングサロンに取り込まれそうになった女性の話で、そのやり口がわかる内容になっています。とにかくお金を吸い上げるために、スピリチュアルの論理を駆使し、「御霊光」だとか「浄化」だとかの文言と共に巧妙にヒーリングから抜け出せなくさせます。いろいろな決まり事で個人を縛って、組織からのお仕着せに従ってしまうように仕向けるんです。そこで語られるのは、「○○しないと不健康になるから、これを試しましょう」だとか「もっと他の人を勧誘してこないと、徳が下がる」だとか、一歩ひいて考えれば何を言っているんだ、という類いのことばかりです。でも、組織のスタッフと付き合いが生まれて、心理的に近い距離から言われてしまうとつっぱねるのに勇気がいるようになるのでしょう。それに、個人の内に勇気が育つ前に、組織のスタッフ側から勇気の芽を摘むような圧力がかけられる。
これは、次に登場した統一教会の話も似ています。統一教会の論法は、特有の論理で強固に縛るものから始まります。これも、前提を疑えるし否定もできるのですが、教会側から「否定などしたら罰が当たる」というような脅かしで不安や恐怖を植え付けてくるのがずるく、いじわるなのです。逆に、そういった論法でくるほうが倫理的に罪なのですが、教義というのは恐ろしいもので、「それは絶対の真実」だから逆らえないし覆せないとしてくる。世の中、ひとの心理と一体化しようとする「絶対」ほど悪いものはないというのに。これは世界三大宗教であろうと、「絶対」との一体化を説くものは悪だと僕は考えます。
統一教会の話でいうと、この宗教団体の創始者は韓国人で、日本人は韓国人よりもよっぽど低い霊的な地位にあるのだと規定しているそうです。これは嫌日だとか反日の思想を韓国人のほとんどが持っているのではないかとのイメージが日本の中ではけっこうあると思うのですが、実は韓国人が反日だというよりも、韓国人の多い統一教会の信者(とそのシンパもでしょう)が反日の姿勢のようです。一般の韓国の人々は、特段、日本人に極端な悪いイメージはもっていなそうです。このあたりは踏まえておかないとやぶからぼうに韓国の人々にたいして妙な感情を抱いてしまうので注意が必要だなと思いました。
その他、教会や寺社仏閣の収支についての話、占いやオーラ撮影などの店が多く出店する見本市である「すぴこん」の話、そして最後にテレビ番組による影響を考えながらリスク認知をしっかり自覚することで自分の身を守る方法はあることを示��て終わっていきます。
「すぴこん」の章がなかなかにぶっとんでいて面白いのですが、こういうコンベンション(見本市)に多数の集客があるのは、どうやら多くの人がテレビでスピリチュアルの世界観になじんでしまっていることと、ここで癒しが得られることを見こんでいるということがあるようでした。本書に登場する「日常的にドラゴンが見える人たち」だとか、まったく異世界の人たちだなという印象を受けますが、人間は多様で千差万別ですし、なんらかの特殊な才能(スピリチュアル的にというより独特さという点で)を持つ人たちなんだろうなあと思うことにしました。ただ、著者も言っているとおり、オーラにしても占いにしても、エンターテイメントとして楽しんでいるうちは安全なんですが、のめり込んでしまうととんでもないことになります。実際、出店している各店には、あなたもオーラを解釈できるようになるだとか、スタッフになれる道を用意しています。その講習を受けて免許をとるのに何十万とかかるのですが、そこでえた免許は当り前ですが任意のもので、社会的には本来なんの影響力もないものなんです。s楽しみでやっている分にはいいですが、本気でやっていると、その道はちょっと違いますよ、といいたくなります。
あと、鋭い見抜きにしびれたところがありました。女性の占い好きは、自分の頑張りだけでどうなるものでもない立場にあるから運を見たがるゆえのことだ、というのがそれです。つまり、女性の人生は結婚・出産・子育てと大きく人生が変わり、自分の頑張りだけでどうなるものでもない、だからたとえば相性占いをして運を知りたいのだと。占い好きとか宗教信者の女性割合とか、僕は性差として脳の構造に特徴的な何かがあるのではと見てしまいがちなところがありました。でも出産・子育てだけじゃなく、とりまく社会的環境・文化的環境が行動や考え方に抑圧をかけているものだし、それだけ自力でやれる裁量が少ない立場だから運をみるっていうのには納得でした。
そこを前提にして考えてみると、考えが膨らんでいくのです。スピリチュアルや新興宗教などに惹かれるのは、辛い現実世界とは別の世界を見たいというのがひとつあるようです。現実とは違う世界に浸ることを考えれば、仮想現実や拡張現実、つまりVRとかARが今後代替することになるんじゃないかとも考えることができます。自分の頑張りだけじゃどうにもならないのは、格差社会の現在、男性のなかでも増えたでしょうから、なおそう考えられるんです(自分の頑張りだけじゃどうにもならなくて運が見たいという心理になって占いに走る男性は増えていないかどうかはちょっと知りたいところです)。
ただ、こうやってテクノロジーが発達した現在、スピリチュアルに走らない代わりに仮想現実の世界が市民権を得ていく、というか仮想現実世界が広がっていくイメージは、かつての宗教やスピリチュアルと重なるような気がします。苦難の道を行く人々が求める「別の世界」は、もう宗教やスピリチュアルじゃなくても仮想空間にあるだろうし、やる気があれば自分好みの世界を作り出して共感する人たちと共有することでその仮想世界がよりちゃんとした世界然としだす、というイメージって浮かびませんか。仮想空間が、宗教���スピリチュアルに変わって、ある種の受け皿になっていっているような気がしてくる。
また、もうちょっと考えを膨らませることもできます。頑張りだけじゃどうにもならない男性が格差社会によって増えたことは、それまでの女性の立場と似通った立場の男性が増えたことだとしてみます。そうすると、たとえば美少女バトルアニメや魔法少女アニメなどの人気が高いのは、男性が頑張っても報われない自身の立場を、運に頼りたくなる最たる存在である「少女の社会的・文化的境遇なその存在」に仮託するからなのではないでしょうか? 運によって著しく人生が変わる境遇にあるとする存在(少女の存在)に、格差によってうまくいかない存在になっている男性たちが感情移入しやすくなったのかもしれない。
この視点は、女性アイドル人気にも通ずるように思います。頑張りだけじゃどうにもならないなかで、それでもどうにかなっていくストーリーに魅せられているっていう部分はあるのではないか。ただ、かわいい、とか、きれい、とかだけで人気が出るわけじゃないところがなおそう感じられるのです。
というふうに、最後は読者の中で発展を見せるようないろいろなヒントが詰まっているともとれる本です。そうじゃなくても、ストレートに内容を吟味することでスピリチュアル・ビジネスや新興宗教をより客観的に考えることができるようなきっかけにもなり得るでしょう。
一度きりの人生に、余計な干渉やトラブルはできるだけ避けたいものです。そのためにはどうやら学びって大事です。それも、応用が利くような知見と、柔軟な思考力を養うためのものが特に。
そういえば本書を読み終えて思い出したことがあります。昔、神道系の新興宗教のお札を車に貼った人が上司だったなぁと……。
まあ、それは置いておいて。世の中のよく見えない部分を照らす光でもありますし、社会構造について少し解像度があがる読書にもなりますから、おすすめでした。
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フリーランスであった11年の間、特に後半スピリチュアルにはまって数十万を使った。明らかに怪しいコンサルにも大金を使った。4年前にそこから抜けられたのは、新興宗教が使う洗脳やマインドコントロールの原理を学んだからだった。
この本は、マインドコントロールについて新たな知見を得たく読んでみた。
●スピリチュアルに巻き込まれる四つの脆弱性
①社会経済的な脆弱性
②アイデンティティの脆弱性
③関係性の脆弱性
④知性の脆弱性
・不足のない学歴と安定した職業の持ち主は癒しを必要としない。家族や仲間のいる人、思考力と判断力に優れた人も、癒しは必要としない。
●p238
宗教団体別のリスク認知(金を出し続けることにどれほど意味があるか?という疑問にどう対応するか)とリスク処理(不安に対してどのような態度を醸成するか)一覧
♯私のスピリチュアル経験は、ここでお金を出しても強く願えばお金はまた入ってくるのだから、というロジックであった
♯コンサルに数百万払ったのも、これは投資であり、あとで返ってくるのだと考えた。
♯子どもや大事な友だちを、孤独にしないこと。いつでも助けたり助けられたりする関係を作ること。
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スピリチュアリティ頼みにならない生活が可能な社会にしていくためには何が必要か…。
一かゼロかの分かりやすい話を好む性向にある。確かにそうだよなぁ。
スピリチュアル・ビジネス、彼らが売っているのは「不安」そのもの、か。
人は現状がある程度満足できるものであれば確実なことを好む。
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アマプラで公開されている「カルト集団と過激な信仰」も参考になります。
https://www.amazon.co.jp/FLDS/dp/B08FBHDD37/ref=sr_1_1?adgrpid=118887016723&hvadid=626721726224&hvdev=c&hvqmt=e&hvtargid=kwd-942862301427&hydadcr=24942_13623084&jp-ad-ap=0&keywords=%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%88%E9%9B%86%E5%9B%A3%E3%81%A8%E9%81%8E%E6%BF%80%E3%81%AA%E4%BF%A1%E4%BB%B0&qid=1680250445&sr=8-1