紙の本
吉凶の裏側
2013/01/22 08:06
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投稿者:リクヤ - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルだけを見るとまるで参拝方法について事細かに書かれた本かと思うかもしれないが、全くそんなことはなかった。
著者紹介にあるのだが、これを書いた大野出という人はおみくじについての研究者とのこと。それだけあって、今まで引いて運勢だけ見ていたおみくじへの視点がガラリと変わり、意味あるものへとなっていくような内容だ。
タイトルの「参拝」については多くの人が境内での作法だと勘違いしていること(現に私も勘違いしていた)が、特に決められたものではないという神社側の見解とともに疑問を投げかけている立場で書かれている。くどいようだが、題のイメージほど厳しいことは述べられていない。
文章もかなり平易で、神社についてこれから知ろうという方に向く本だろう。
この本は参拝するにあたり、本当に知っておくべきことが何なのかを改めて示してくれる一冊だ。
電子書籍
参考になりました
2020/04/22 23:55
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投稿者:だいふく - この投稿者のレビュー一覧を見る
特におみくじについての解説が多かった。その他、お参りについて誰もが疑問を抱くことをわかりやすく解説してあり、もやもやしていたものがなくなった。
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おみくじや参拝方法について、今まで知らなかったようなことがたくさん書かれてあり、“これはどうなんだろう?”と気になってあっという間に読めてしまった。
寺社に行くと何気なくおみくじを引くが、実はおみくじの正しい引き方や読み方ってあまり知らなかったのだなと思った。
もっと早くから知っていればよかったと思うような内容であり、今度おみくじを引いたときはこの本で知った知識を参考にじっくり読んでみたいなと思った。
また、神社等で参拝をするとき、“~するといい”、“~するとよくない”というようなことをよく耳にするが、実はこういったジンクスは何の根拠もなく広まったものも多くあるというのは驚きであった。
参拝するときにおいても、例えば賽銭の額や鈴を鳴らす回数など、どうするのが一番いいのだろうと迷ったりする場面によく出くわすが、そのような些細な疑問にもわかりやすく解説されているため、寺社に訪れるときに、大変参考になる一冊であると思う。
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今までおみくじといえば、旅行先で訪れた神社でひき、「大吉か吉か、凶か・・・」それくらいしか気にしておらず、あまりじっくり読むことはなかった気がする。しかし、この本を読んで「ただ漠然と吉凶を知るためにおみくじを引いていてはもったいない!」と思うようになった。吉凶判断はあくまで一時的なものと認識し、運気が上がったり、下がったりすることを受け入れれば、たとえ凶がでても「これから上がっていくんだ」と前向きに考えられる。
また、なんとなく済ましていた参拝も意外と知らないことが多い。一度自分の行いを見直してみるといいかもしれない。参拝と聞くと少し緊張してしまうが、日常生活でそういった気持ちを持つことは少ない気がする。今度神社またはお寺を訪ねる際は、その場独特の雰囲気をもっと肌で感じたいと思った。
これまで神社仏閣などにまったく興味のなかった自分でもすらすら読めてしまった。一度手に取って読んでみると、新しい発見ができるはず!
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この本を読んで、今までの自分は神社やおみくじのことを何も知らなかったのだなと思いました。
今までのあなたの参拝の仕方は本当に御利益をいただくのに相当するものであったのでしょうか?
神仏からの教訓ではなく、おみくじの吉凶だけを見ていませんでしたか?
もしそうなら、それで本当に御利益が得られると思いますか?
こう問いかけられているようでした。
自分は自信を持って「はい。」と答えることができませんでした。
今まで当たり前のように思っていたことが実は違っていた・・・なんてことがあるかもしれません。
神社によく行く・行かない、好き・嫌いに関係なく、読んで絶対に損しない一冊だと思います。
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よりご利益がいただける参拝仕方を知ることができる。参詣初心者にとって気になるお賽銭の額、柏手の打ち方から、上級者のための「大人参拝」の仕方まで解説されている。
おみくじの種類、引き方、解釈の仕方についても一から説明されている。巻末には元三大師御籤の大意付き。
また、一般に広く信じられている参拝ジンクスの真偽や、参拝時の注意点についても触れられているため、神さまや仏さまにお会いする前に読めば参考になると思う。
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なんとなく知ったつもりで曖昧にしてきたようなことや素朴な疑問に対して、とても親切な解説がされている。
特に自分が惹かれたのは、絵馬を書く際の心構えについての内容だ。絵馬は一方的に願いを書くものではない。その願いを叶えるためにどんなことをすればよいのか考え、神様の前で宣誓するくらいの心構えが大切なのだそうだ。この部分を読んだとき、絵馬だけでなくこれまでの参拝の中で、自分がいかに自分勝手な願い事をしてきたかを痛感したのと同時に、絵馬を書きたいと強く思った。
細かい作法にとらわれすぎず、謙虚な気持ちを持って参拝する人でありたい。本書に触れて、そんなまっさらな気持ちになれた。
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神社仏閣での参拝方法やルール、おみくじの読み解き方から、神様、仏様の存在をより身近に感じることができるようになる一冊。
今まで「これが神社仏閣を訪れたときの作法だ!」と理由はわからないけどなんとなく行ってきた手水舎や二拝二拍手一拝などの作法について、なぜこのことをするのか、どんな意味があるのか分かりやすく説明がされた上で正しい方法が書かれている。
本書は正しい参拝方法や、実際神職や住職がしている作法について書かれているが、その全てを完璧に行わなければならないと強制をしているわけではない。正しい参拝方法を知り、それらのことに気をつけることは大事であるが、正しい参拝について考え、行動する中で、自分自身が参拝時に神様仏様の存在を感じ、より丁寧に向き合うことが一番大事であるのだと感じさせてくれる一冊である。
また、基本作法だけではなく御朱印や写経などを含んだ上級者の「大人参拝」の作法や、神社仏閣やおみくじに関する歴史やエピソードも書かれているので、歴史好き、神社仏閣好きの方にもおすすめである。
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私はこの本を一読し、いますぐお寺に参拝したいという強い衝動に駆られた。おみくじを引いた後の正しい扱い方や、お賽銭の額に関する知識、大吉や凶の正しい解釈の仕方など、一度は疑問を持ったことがあるであろう非常に興味深い内容ばかりである。正しいと思っていた作法が実は誤った作法だったという例など、日本人ならぜひとも知っておきたい事実についても触れてあり、今までの自分の常識を覆させられ、ただ驚くばかりであった。内容に関連する絵やおみくじの例なども載せられており、分かりやすく取り組みやすい構成になっている。
またこの本では、参拝における様々なルールの他におみくじについても詳しく書かれており、おみくじの歴史的背景や、その起源、織田信長や明智光秀など歴史上の有名な人物との関わり合いなどの様々な側面からおみくじについて言及している。この本を読むと、おみくじを重要視する人もしない人も、今までのおみくじへのイメージが大きく変わるだろうことは間違いない。
今一度日本の文化を見直したい方や神社仏閣に興味がある方、歴史上の人物に興味がある方におすすめの一冊である。
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「神さまが嫌う最悪参拝
仏さまが喜ぶ最良参拝」
この印象的なタイトルに私はまず衝撃を受けた。本の中身も、これまで私達がなんとなーく知っていた神社仏閣での礼儀作法について、「これって見直した方がいいかも?」と思わせる内容が沢山詰まっている。
「実は一番コワイ大吉」
「末吉こそ最大幸運のしるし」
「凶も吉に転ずる」
「1円でも、問題なし!」
こういったような本書の見出しに、ちょっとでも「面白そう」と感じた方は一読してみる価値あり。
また本書の最後には、元三大師御籤第一番~第百番全ての漢詩と、アドバイスなどの現代語訳付きがそれぞれ載せられている。お正月などに漢詩のあるおみくじを引いてみても、漢詩についてよく意味が分からなかった、という人もぜひ読んでみてほしい。
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これからの時期にぴったりな一冊。
神社、お寺の詣り方が載っているので、これからの初詣に活かせるのではないでしょうか。
またそこで引くだろう、おみくじについて、あまり意識しないところを指摘しその読み方を手ほどきしてもらえます。
筆者の体験談は普段私たちにあまり縁のない世界の話が聞ける、なかなか刺激のある内容です。
お寺や神社に行きたくなります。
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寺社めぐりの際、必要以上に神経を使わなくとも、多少の知識と神仏を敬う心があればいいと教えてくれた一冊。
最低限の知識も、実際にあったエピソードやちょっとしたユーモアを織り交ぜつつ読みやすい文体で解説され、簡単に理解することができる。
普段神社やお寺に縁のない人はもちろん、「趣味は神社仏閣への参詣」という人にも読んでほしい。
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「神さまが嫌う最悪参拝 仏さまが喜ぶ最良参拝」
はじめにこのタイトルを見たとき、「これで完璧なお参りができる」「ご利益もいただけるだろう」と思った。
だが、その考えは甘かった。読めば読むほど、参拝に関するルールとご利益は関係がないように思えてくるのだ。もちろんルールは守るに越したことはない。だが、重要なのはそのときの気持ちなのである。
それに関しては、神さま仏さまに対しても人に対しても同じだといえるだろう。外面だけ繕って礼儀正しくしていても、内面が無礼であればそれは相手にも伝わる。人でも伝わるのだから、神仏に分からないはずがない。
どれだけ「形だけ完璧」な参拝をしていても、願い事を神仏に丸投げして自分で努力するつもりがないような人ではご利益はいただけないだろう。逆に、本当に自分で努力し尽くして、あとは神頼みしかない、どうかお願いしますと心から思っている人ならば、多少のルールを間違ってしまっても助けていただけるのではないかと思う。「信じる者は救われる」そういうことではないだろうか。
だから私は「ご利益があったらいいなー」程度の軽い気持ちで寺社に参っている人にこそこの本を読んでもらいたい。神仏やご利益どうこうの前に、自分の行動が他の参拝者にどう思われているのかということを振り返るために。
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「神さまが嫌う最悪参拝 仏さまが喜ぶ最良参拝」
大学の教授の著書だったので、この本を読むきっかけになった。
作品タイトルにもあるように寺社の参拝の、作法やご利益について書いてある本である。だが、それだけではなく"おみくじ"について、木に括りつけたり何度も引き直したりと、現代の多くの人に浸透してしまった行為についての見解も記されていて面白かった。
普段なんとなくで済ましている寺社参拝も、この本を読めばその何倍も楽しめるであろう。元三大師御籤の由来や、その現代語訳も載っていたのがよかった。
子見出しが多くついて読みやすい上に、参拝作法やおみくじについて詳しく知ることができる一冊だと思う。
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初詣や小旅行にピッタリの一冊。
最近の旅行雑誌を見ると必ずと言っていいほど特集されている「パワースポット」。
そのほとんどが神社や仏閣だと思うのですが、そこに行ったらほとんどの人がひくと思われる「おみくじ」について、初心者にも分かりやすい文体で書かれています。
おみくじの凶は悪いものじゃないんだよ、というのがこの本の一番のメッセージなのではないでしょうか。
ブログやSNSで言われている「デマ」に近いような個人の感想に流されては駄目ですよ!
また、行く時に注意したい参拝の方法も載っていて、これを読めば、神社仏閣巡りの基本的なことはマスターできるでしょう。お賽銭は投げつけるものではありませんのであしからず。
一緒に旅行に行く人に、この本のちょっとした小ネタ・豆知識を披露して一目置かれること間違いなし。久しぶりに友人や家族を誘って出かけてみませんか。