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  • カテゴリ:一般
  • 販売開始日: 2012/12/14
  • 出版社: 講談社
  • レーベル: 講談社文庫
  • ISBN:978-4-06-275806-2

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一般書

電子書籍

逃亡くそたわけ

著者 絲山秋子 (著)

「どうしようどうしよう夏が終わってしまう」軽い気持ちの自殺未遂がばれ、入院させられた「あたし」は、退屈な精神病院からの脱走を決意。名古屋出身の「なごやん」を誘い出し、彼の...

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逃亡くそたわけ

税込 440 4pt

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逃亡くそたわけ (講談社文庫)

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商品説明

「どうしようどうしよう夏が終わってしまう」軽い気持ちの自殺未遂がばれ、入院させられた「あたし」は、退屈な精神病院からの脱走を決意。名古屋出身の「なごやん」を誘い出し、彼のぼろぼろの車での逃亡が始まった。道中、幻聴に悩まされ、なごやんと衝突しながらも、車は福岡から、阿蘇、さらに南へ疾走する。(講談社文庫)

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みんなのレビュー111件

みんなの評価3.7

評価内訳

紙の本

ルーツがしっかり定まれば、人はきっと何処にいても大丈夫

2012/04/07 23:41

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちゃき - この投稿者のレビュー一覧を見る

ここにいたら余計におかしくなる。
精神病院からの脱走を決意した「あたし」は、
偶然出くわした鬱病患者の「なごやん」を誘い出し、
躁と鬱のでこぼこ2人組の九州一周逃亡劇が始まった。

躁状態なためか、元々の性格なのかは定かでないけれど、
男気溢れる主人公「あたし」こと花ちゃんは九州弁を操る根っからの博多っ子。

その道連れとなる、故郷の名古屋を疎ましく思い、
東京人になりたいと願う「なごやん」は、
一日一度は「きゃあ」と叫び声をあげるちょっと軟弱系、
だけど優しい23歳会社員。

考え方も価値観も性格もほぼ真逆な二人。
共通点は、お互いが抱える問題が精神疾患であるという一点のみ。
強力な接点ではあるけれど、でもそれも片方は躁、
もう一方は鬱という徹底した対極ぶりである。

二人の「違い」の中でも、こてこての博多弁の花ちゃんと、
頑なに標準語を貫こうとするなごやんのやり取りが興味深い。

  “「『人間の精神は言語によって規定される』って、知らない?
   俺は自分の精神を名古屋弁に規定されたくないんだ」”

というなごやん。対して花ちゃんは言う。

  “「あたしには九州の血が流れとってから、それば誇りに思いようけんね。
   だけん自分の言葉も好いとうと」”

大阪生まれの私は断然、花ちゃん派である。

だからこそ、名古屋にコンプレックスを抱き、絶対に方言は喋らない、
というなごやんの頑なさが、最初のうちはとにかくもどかしくて痛々しく思えた。

だって、なごやんの言葉の端々に、
故郷に対する思い入れを感じずにはいられないのだから。

自分が名古屋を貶すのはいいけれど、他県民にけなされると俄然ムキになって
名古屋を弁護し始める姿は、滑稽なのになんだかちょっと切ない。

旅を続ける中、なごやんが屈折した名古屋への愛着を
自覚しはじめるのと同時進行で、執着していた東京ではなく、
自分が今いる場所(九州)を受け入れ始めるのを読んでいて
喜ばしく思いつつ、でも同時になんだか疼くような苦甘さを覚える。

それは、長年嫌い続けていた名古屋が自分の中にしっかり
息づいていていることを自覚し、自分も名古屋人なんだと気付いたなごやんの、
苦々しい思いがこちらに伝わってくるせいかもしれない。

でも、最後のなごやんの半ばやけくその「くそたわけっ」という言葉に、
苦さだけでなく、何か吹っ切れたような清々しさを感じて
「この人はきっと大丈夫」と思うことができた。

ルーツがしっかり定まれば、別に名古屋でも九州でも、
あるいは東京でも外国でも、人はきっとどこに行っても
大丈夫なんじゃないか、最後にはそんな気がした。

旅を終えた二人のその後については
気になるけれど、特に何も示唆されていない。

きっと、なごやんはすぐに退院して、
社会復帰するのだろうな、と私は想像する。

花ちゃんの病気は完治は難しそうだけれど、
きっと、うまく付き合っていく方法をそのうち学んで
やっぱりそう遠くない将来、社会復帰できるに違いない。

でもその時、きっとこの二人は一緒にはいないんだろうな、
という気がする。寂しいけれど、きっと、たぶん。

それだけに、この旅がとても愛おしく、
大切なもののように思えてならない。

旅そのもののように、いつか必ず終わりがくる物語。
ロードノベルの魅力はそこにこそあるのかもしれない。

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紙の本

くそたわけなおもしろさ

2007/08/20 22:56

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トマト館 - この投稿者のレビュー一覧を見る

これは何度も読み直すだろうな、
とおもうものに出会いました。
去年に一度読み、
今回の文庫化でもっぺん読んでみましたが、
一度目も二度目も、
「逃亡おわらんで」
と思うくらい、よみつづけたくなった。

精神病院を脱走する男女の話。
男女なんだけども、
小説にありがちな恋愛の要素、みたいなのが稀薄で、
もっと精神的な、「この人はどういう人か」ということに重点があるように思う。
それにありがちな、といったら失礼かもしれないけれども、
精神的な病理を描いた、という暗さも薄いかな。

「ねえなごやん、悲しかね、頭のおかしかちうことは」

彼らは逃亡をたのしんでいる反面、
いつか逃亡がおわるということを、
ずっと恐れていると、わたしは思う。
それでも逃亡したい、せずにはいられない。そんなもんだと思う。

なんだかうまくこの本のおもしろさを説明できないんだけども、
とにかく一息でぐぐっと読めます。
九州を旅する話なので、
九州の地理をよく知っている人には、
より楽しめると思う。
単行本をもうよんだ人へ。
解説が気になるでしょうが、
物語中にでてくる「資本論」と絡めて論じてあって、
知ってる人にはおもしろいのかもしれないけど、
何も知らない自分には、理屈っぽくてよくわからなかったです。

くそたわけなおもしろさ、ということでしめます。

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紙の本

どこにも帰らない?どこにも帰れない!

2009/10/16 16:35

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ジーナフウガ - この投稿者のレビュー一覧を見る

21才の夏は一度しかない!その夏が、あたしの夏が、なんにもないまま終わってしまう!!!
それだけは嫌だ!という単純明快な理由で精神病院からの脱出を決意した、花ちゃん。

ホントは一人で逃げるつもりだったけれど、病院の中庭で悲しげな顔して猫と遊んでいた
「なごやん」を目撃し、勢いと弾みで「一緒に逃げよう!」と声をかけてしまう。

かくして、なごやんの愛車【広島のメルセデス】ことルーチェでの逃走劇が始まるのだが、
東京オタクのなごやんが、『九州の観光地』には一切行ったことがないことが判明し、

車は本州方面に行くのを止め、ひたすら九州を南下する道を選ぶのだった。
BGMにはTheピーズの『どこにも帰らない』のカセットをエンドレスで鳴らして。

切ないなぁ、と感じたのが、病院で処方される劇薬が、自分を廃人に変えてしまう、
と信じ切っている花ちゃんが、それでも、なごやんの社宅に残っていた向精神薬の中から、

躁病の自分にも効果のある薬を選り分け、『薬が完全に無くなった場合、幻聴だけでなくて、
幻覚が出て来てしまう』。それほど自分の状態が、酷いって分かっていながらも、

迷わず逃亡をする点だ。このロードノベル。一見、花ちゃんの態度がハイパーがつく位陽気で、
ぶっ飛んでいるし、優柔不断で頼りなげに見えるなごやんも、相棒のイケイケな態度に感化され、

平気で畑に忍び込み、キュウリやトマトを泥棒したりしてるしで、
2人して善悪の判断に赤ランプが点灯しまくりの旅を繰り広げる訳だけれども。その根底には、

とっても純粋無垢な精神を持っている人、ならではの危うさも、時々顔を覗かせてくるのだ。
名古屋人として生まれて来た自分はコンプレックスの塊だ!というなごやん。

花ちゃんにしたって、出来心でした自殺未遂のせいで、通っている大学
(ちなみに筆者も同じ大学出身です)の友達連中や恋人から距離を置かれ、

一人ぽっち状態だし・・・。不自然な2人の自然で健全な珍道中は続く。
なごやんが、慶応大学出身なのに、福澤諭吉が大分県中津市の出身であった事をしらなかったり、

花ちゃんが旅の疲れと、湯のぼせで、ぶっ倒れる別府。そして阿蘇では、なごやんの口から

『実は最近、阿蘇山の火口に飛びこんで自殺したかったんだよね、
実際に火口の深さを見てみると、とてもじゃないけど無理だな・・・。』と衝撃の告白があったり。。

いよいよ、花ちゃんの幻覚が始まり出し、難儀していた所に現れた、訳の分からない、クリニック。
何処なのかさえ分からない山中に、デーンと現れた、救世主の様なクリニック、

での花ちゃんの会話や、なごやんの病巣を一喝した医者の威厳ある態度が良かった。
その後も薬を頼りに逃避行を続ける2人。花ちゃんが正気の時に思う、病気への正直な思いが、

何ともいえずリアルで、さりげない分胸に響いた。

『いつまでこの声は聞こえるのだろう。いつまであたしはこの病気と
つき合わなければいけないのだろう。あたしはやっぱりテトロピンを処方してもらった方が

良かったんだろうか。ぐったりするような劇薬を飲まなければならないほど,
いけない病気なんだろうか。』『ねぇなごやん、悲しかね、頭のおかしかちうことは』

ラスト付近のTheピーズのバラードと、逃避行の最後の最後の、
なごやんが叫ぶ一言が堪らなく泣けます。是非、この物語の渦に身を任せてみて下さい!!

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紙の本

あり得ないけどありそうな展開

2022/08/24 08:31

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:きみくんのパパ - この投稿者のレビュー一覧を見る

精神疾患者の療養施設からの逃避行の1週間を描いた作品。主人公の設定が、そもそも精神疾患者であることで、逃避行の中にプロットされる、あり得ないがあってもおかしくない、という自由度が高い展開を引き出しているとも読める。主人公の直情的な選択が、ストーリーに面白みの抑揚をつけ、事後的な自己分析で、自分の行動をセトルしていく。時間経過を伴う感情の「揺れ」に、逃避行の同行者との、微妙に交わることのないやり取りkら生じる瞬間的な「行き違い」とのバランスに妙味を感じる。

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紙の本

絶対おもしろい

2019/07/03 19:38

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:飛行白秋男 - この投稿者のレビュー一覧を見る

アッという間に読めました。

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紙の本

くそたわけな日常・・・

2023/07/02 17:56

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:えんぴつ - この投稿者のレビュー一覧を見る

タイトルを見て、何だこれ、と思った。
一体、どういう本?

・・・そして一気に読んだ。そうだね、くそたわけ!と叫びたいよな。


初めての絲山作品だった。入院経験があることを読後に知ったが、ストンと胸に響いた。さりげなく資本論が取り入れられ、見えない葛藤があったのだろうなと推察した。

重いテーマを、しっかり書き込み、笑い飛ばす。すごいなと感じた。

くそたわけな日常・・・逃亡できない現実!

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紙の本

絲山流ロードムービー 『逃亡くそたわけ』

2010/04/02 19:51

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る

絲山作品(文庫)を全て読もうと決めたのだけれど、本書にはなかなか手が伸びなかった。「精神病院」に「自殺未遂」に「逃亡」…裏表紙を読むだけでいやーな重さを感じてしまう。だけど…意を決して読んでみた(おおげさ)。


そうしたらっ!!!

軽いのなんのってーっ!!!! 


いや、軽いという表現はおかしい、な。思っていたよりずいぶん軽いといいたいわけだから…「重すぎずサクサク読める」がより正確だ。


自殺未遂が見つかって精神病院に入れられた「あたし」は入院仲間の「などやん(24歳男性)」を誘って、彼の車で逃亡の旅に出る。福岡、大分、別府、阿蘇、宮崎、鹿児島、指宿…ふたりは各地を転々としながら逃げ進む。車内はふたりきり。入院仲間という関係性しかないふたりは衝突し、けんかし、仲直りし、時には車が調子を崩したりして、ひたすら逃げる。

これはロードムービーだな、うん。(と思ったら、映画化されているようです)

本書に登場する人物はとても少ない。ほぼ全編車での逃亡劇なので、登場する会話のほとんどが「あたし」となごやんのものだ。

名古屋生まれで東京コンプレックスのなごやん。
福岡生まれの福岡育ちのあたし。

見舞いにきた親とも会話を標準語で押し通すなごやん。と、博多弁全開のあたし。この対比が楽しい。

このなごやんがまた、めちゃくちゃいい人なのだ。はじめは頼りない男だなぁ…と思っていたのだけれど、作品の終わり頃には大好きになった。絲山さんの描く「ヒト」って、なんだか好きだなぁ。

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紙の本

亜麻布二十エレは上衣一着に値する。おかしな二人の九州縦断癒しの旅。

2007/11/30 22:44

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よし - この投稿者のレビュー一覧を見る

「亜麻布二十エレは上衣一着に値する」この幻聴が聞こえてくると、おかしくなる。プリズン(病院)を脱出。入院ン仲間のなごやんと逃亡を謀る。何もないふたりが行き着いたところとは…

病院から逃亡を図り、逃げるというロードノべルです。
この作品の博多弁が軽快で楽しくなる。
行く先々でのふたりの行動が愉快で、笑ってしまいます。特に阿蘇山は最高です。
しかし、肝心の二人なぜ病んでいったのか。なぜ不可思議な幻聴に悩まされるのかが、不明なままで終わるので、消化不良ぎみ。

不満はあるが、作品自体は面白い。
余談ですが、わたし「亜麻布二十エレは上衣一着に値する」って何か知ってました。
聞いたことがあるなーと考えていたらやはりそう。

この作品は直木賞候補作だったのですが、その時は落選。
落選の理由は、逃亡する二人の病理が描かれていないことだそうだ。
確かにそのとおりだと思う。もう少し掘り下げて書いて欲しかった作品です。
しかし、その後、「沖で待つ」で芥川賞を受賞。
何とも不思議な独特の文章が持ち味ですね。

病んでいる二人の少し、ちょっと変わった逃亡記を読んでみてください。
とにかく面白い作品かなー。深くは考えないで読まれることをお薦めします。
九州縦断癒しの旅に、どうぞ。

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紙の本

アテのない旅したいね

2020/01/11 07:22

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:しんごろ - この投稿者のレビュー一覧を見る

精神病棟から男女2人が脱走して逃走する話。博多からどんどん鹿児島まで南下。それまでの過程がめちゃくちゃ。こんなことやあんなことして、コラコラとツッコミながら楽しく読めた。ラストはちょっと切ないけど、どこかずれてて噛みあってない。恋には発展しないかもしれないけど、2人には奇妙な絆が生まれたように思えた。花ちゃん、なごやんも病気が治るといいね。

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2007/08/30 23:02

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2011/02/03 20:01

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2007/10/12 19:04

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2007/10/30 07:36

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2007/10/23 22:54

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2008/02/04 14:30

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