中華美味紀行(新潮新書)
著者 南條竹則 (著)
あるときは「小林秀雄の蟹まんじゅう」を求めて揚州の小路に入り込み、あるときは杭州の高級料理店で満漢全席の至福に身をゆだね、またあるときは変わりゆく北京下町のもつ煮屋で浅草...
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商品説明
あるときは「小林秀雄の蟹まんじゅう」を求めて揚州の小路に入り込み、あるときは杭州の高級料理店で満漢全席の至福に身をゆだね、またあるときは変わりゆく北京下町のもつ煮屋で浅草を思う――。中華文化圏がその懐深くに抱く、千変万化の食文化。その魅力にとりつかれた作家が、縦横無尽の食べ歩きを通じて出会った「ホンモノ」の数々を綴る十五章!
著者紹介
南條竹則 (著)
- 略歴
- 1958年東京生まれ。東京大学大学院英語英文学修士課程修了。作家、翻訳家。学習院大学非常勤講師。中華料理をこよなく愛し、中華文化圏を幅広く食べ歩く。著書に「美人料理」「酒仙」など。
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「点心」より、もう少し気取らないのが「小吃」
2009/06/02 12:52
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:7ひきのこぶた - この投稿者のレビュー一覧を見る
中国には「小吃」という言葉がある。「小吃(小食という言い方もある)という言葉の意味するところは、日本語で「軽食」「おやつ」というのに一番近いだろう。重たい本格的な料理ではなく、ちょっと小腹を満たすためにたべるものが小吃だ。内容は何でも良い。(中略)これを我が国の食べ物に当てはめれば、汁粉も、桜餅も、たこ焼きも小吃なら、鮨もおでんも、その一品一品は小吃。(中略)その昔屋台で売っていた頃は小吃だった」。
それと意味が近い言葉に「点心」がある。ただし同じではない。餃子とか饅頭(まんとう)のように、小吃の中でも、いくらか手間ひまをかけて作られるものは、点心と呼んでもいいが、「生の大根をサッと切って小皿に盛ったものは、小吃とは言っても、点心とはあまり言わないだろう」。本書は、著者が旅先で出会った小吃を軸に記したものである。
《一 小林秀雄の「蟹まんじゅう」…揚州》《二 汁そばいろいろ…南京、杭州、蘇州》《三 高級宴席の点心、街角の小吃…杭州》《四 甘くても「主食」…南京、南潯》《五 冒菜、蒸菜、焼菜、涼菜、炒菜…成都》《六 臭豆腐と毛沢東…長沙》《七 パンちぎりの技…西安、北京》《八 蕎麦を見つけた!…成都、西安》《九 巻く、くるむ、包む…山東省》《十 伝統の発酵飲料…北京》《十一 下町の「煮込み」屋…北京》《十二 老舗料理店の楽しみ方…開封》《十三 関羽の巨大パン…成都、洛陽》《十四 小吃天国の「肉円」…台湾》《十五 砂糖か塩か…台北、無錫、昆陽》
著者は、いわゆる“グルメ=美食家”ではないだろう。“グルマン=食いしん坊”と評したほうがふさわしい。能書きを垂れることなく、挑戦三昧。本当に中華料理が好きなんだろうなあと、感じさせる本であった。
中国に行って,たべたくなる
2011/03/12 19:48
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kana - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者が中国各地でたべたおいしいものについて書いている. そのなかには高価なものもあるが,まちなかで売っている庶民的なたべものもある. やすいたべもののなかにも,おいしいものがある. 著者はそういうものをたくさん紹介している. 私も中国のあっちこっちに行って,たべたい!