空飛ぶ広報室
著者 有川浩
不慮の事故でP免になった戦闘機パイロット空井大祐29歳が転勤した先は防衛省航空自衛隊航空幕僚監部広報室。待ち受けるのは、ミーハー室長の鷺坂(またの名を詐欺師鷺坂)をはじめ...
空飛ぶ広報室
商品説明
不慮の事故でP免になった戦闘機パイロット空井大祐29歳が転勤した先は防衛省航空自衛隊航空幕僚監部広報室。待ち受けるのは、ミーハー室長の鷺坂(またの名を詐欺師鷺坂)をはじめ、尻を掻く紅一点のべらんめえ美人・柚木や、鷺坂ファンクラブ1号で「風紀委員by柚木」の槙博己、鷺坂ファンクラブ2号の気儘なオレ様・片山、ベテラン広報官で空井の指導役・比嘉など、ひと癖もふた癖もある先輩たちだった……。有川浩、渾身のドラマティック長篇小説。
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書店員レビュー
自衛隊を題材にした小説を数多く手掛ける筆者...
ジュンク堂書店郡山店さん
自衛隊を題材にした小説を数多く手掛ける筆者。
その中でも今作は「広報室」を扱っているという点で異彩を放つ。
不慮の事故によりパイロットとしての道を閉ざされ、
広報室に異動となった主人公・空井大祐と、
記者志望から左遷され、
大嫌いな自衛隊の担当になってしまったTVディレクターの稲葉リカ。
同様に挫折を味わった二人が
お互いに影響し合いながらその挫折を乗り越えて次に進んでいく。
自衛隊について知らなくても大丈夫。
むしろ全く知らないという人にこそ読んで欲しい。
他の職業だったら読んだのにというあなた。
大変に損をしておられますよ。
自衛隊への偏見は根強いけれど、
それを拭おうと努力している人たちがいる。
その事を知れてよかった。
一人でも多くの人が、その事を知れますように。
もちろん、筆者が得意とするラブコメ要素も健在なのでご心配なく。
文芸担当 有我
何という清廉な人たち
2013/03/02 11:01
18人中、18人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Yosh - この投稿者のレビュー一覧を見る
電子書籍サイト「E★エブリスタ」連載(2010年6月~2011年5月)分に、書下ろしの「あの日の松島」を併せ、単行本として刊行。
デビュー作『塩の街』に始まり『空の中』『海の底』と続く「自衛隊三部作」、自衛隊員を主役にした大甘ベタベタの「自衛隊ラブコメシリーズ」(『クジラの彼』『ラブコメ今昔』)、そして御存じ「図書館戦争シリーズ」と、自衛隊を素材にして快作を次々とものにしてきた有川浩が、またも目も覚める様な――勿論致死量一歩手前のベタ甘満載の――自衛隊員群像純愛ドラマの秀作を生み出した。
今回の舞台は航空自衛隊広報室。不慮の怪我でパイロットの職を断念せざるを得ず、失意のまま空自広報室に配属された空井が主人公である。そもそも、空井の上司鷺坂のモデルとなった人に、空自の取材を誘われたことが執筆の発端になったそうだ。
航空自衛隊という存在を認知してもらい親しみを覚えてもらうため、「商品」としていかに売り込み広報するか?取材に2年もかけただけあって、広報官として活躍する自衛隊員の描写は、臨場感に溢れリアルそのもの。
本書は、元々は2011年夏に刊行される予定だった。ところが、「3.11」による自衛隊災害出動を目の当たりにして、著者は刊行延期を出版社に申し入れる。結果、刊行は一年延びたけれども、最終章「あの日の松島」が加わることで、美しく感動的な――涙無しには読めない――フィナーレが誕生した。後は読んで、有川ワールドに骨の髄まで浸ればいいだけである。
蛇足を二つほど。
ラブコメ度を期待している方々へ――P98「頭にぽんと細い手が乗った。あやすようになでる」という一行が、P419「わたしがなでたいのでなでます」という台詞に結びついた時の甘酸っぱい、されど清冽な感動を堪能して下さい。そして更に、P452の台詞が加わった時、目頭が熱くなる――人によっては号泣?――ことを保証します。
自衛隊という組織の存在に、イデオロギー的観点から批判的な方々へ――自衛隊の肯定否定はひとまず保留し、P452「そこまで見知らぬ他人に尽くせるものだろうか」という言葉に刮目して下さい。著者が、小説主人公のモデルとなった人々に対し、真摯に感謝と尊敬の念を表明していることが伝わってきます。
広報って営業みたい
2012/09/25 21:20
11人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:LEGEND - この投稿者のレビュー一覧を見る
航空自衛隊という特異な業種で、特に一般的な会社の業務でもあまりよく知られない広報という職種で、いかに”ふつう”かを訴えようとする、逆説的な意欲作。広報の仕事が営業みたいで面白い。中では「あの日の松島」とあとがきが印象的。あの震災の中、自らの家族すらさて置き、現場の救援と復旧に尽力された自衛官の方々には、本当に頭が下がる。懸命に働いても報われなかったのは、自衛官の方だけではなく、他にもいたのだろうことも想像がつく。組織を批判することがあっても、そこで働く人を非難することは決して正義ではない。
かっこよかった
2012/08/22 19:36
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
おもしろかったです。
親の介護で,仕事を退職してしまった私ですが,稲ぴょんの悟りには感動しました。
もっと早く,このような本がでてほしかったです。
3.11については,関連の本を読んでいましたので,自衛隊や,名もなき市民の活躍などは知っていました。
淡々とした語り口がかえって身につまされました。
あ~~~もっと若かったら,空自に入るのに・・・
読みやすい!!
2013/01/22 15:08
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ミモザ - この投稿者のレビュー一覧を見る
有川さんの書かれる人物は生き生きしていて、いつも読みやすいです。格好いい上司とか真似したくなりますね。
さらっと大切なメッセージを送ってくれてありがとうございます。
自衛隊の皆さんありがとうございます。
2013/02/11 17:25
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:シャア - この投稿者のレビュー一覧を見る
自己犠牲の精神を貫く若者に敬意を表します。
最上級の人間愛を感じます。
自衛隊作品復活!!
2012/12/24 01:19
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tacque - この投稿者のレビュー一覧を見る
有川さんの自衛隊3部作の続編?!という感じがでていてとてもよかったです。
夏目漱石でいう後期自衛隊3部作の始まり??
最後の終わり方が有川さんの作品とは若干ことなっていましたが、最後までめちゃくちゃ楽しく読めました!!
ぱっと見た目、とても分厚い本ですが、通勤時に読んだだけなのに3日ほどで読めてしまいました。
とてもよかったです!
ドラマの後に
2015/02/17 10:08
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アカゴン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドラマの後に読みました。
「稲葉 リカ」好きです。ドラマもよかったけど、本もよかった。
そういえば20年前に好きになった女性がいたなぁ。
「赤名 リカ」
「リカ」が好きなのかな、オレ。
空飛ぶ広報室
2020/08/07 13:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:apple2 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ずっと前線系を描いてらした有川さんが、初めて縁の下を書かれた(というか私が拝見した限りでは)作品です。
不慮の事故で最前線から公報へ移動になった主人公が、個性的な同僚たちに恵まれて、新たなる公報という空に飛び立つ物語。
現実、ちょっとした身体の歪などで、直前に配置換えなどはあるようで、そこで次の目標を見いだせるのか…は、やっぱり本人次第ということでしょうか。
素敵な仲間に恵まれたのは、財産と本人の資質でしょう!
空飛ぶ広報室
2016/03/11 06:17
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しゅーくりーむ - この投稿者のレビュー一覧を見る
職業、広報官。取り扱い商品は「航空自衛隊」! 事故により戦闘機パイロットとしての道を絶たれた空井大祐が配属されたのは、広報室だった…。
ドラマでは、主人公の二人は、くっつきますが、本では、いい感じになるところで、終わります、
二人はお似合いですよねー!
おすすめです
2016/02/19 10:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美恵子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
自衛隊の広報という普段は意識しない部門に携わる方々のストーリーを、改めて感じました。
この中で働く人たちが、有川ワールドで、中々のクセ物揃い。そこがまたいいんですね。とても人間味溢れていて、楽しいです。
最後の章がまた、良いですね。この章を描くためにこれまでのお話があるのでは?と思う程でした。とにかく良いです。おすすめです。
一気に読んでしまいました
2015/12/31 22:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のぶのぶ12 - この投稿者のレビュー一覧を見る
テレビドラマを見て、原作を読んでみたくなりました。テレビドラマのエンディングの方が好きですが、原作の方は、さらなる展開を期待できる内容になっていて、ぜひとも続きが読んでみたいです。有川先生!お願いします!!
航空自衛隊の中の人
2015/09/24 11:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
F-15のパイロットだった空井大祐二尉は、ブルーインパルスの内示が出た数日後に、横断歩道で信号待ちをしていたところをトラックに突っ込まれ、全治三ヶ月の重傷を負ってしまう。日常生活に支障がない状態までは完治したものの、膝の半月板が損傷し、パイロットとしてはクビになってしまう。
それでも貼り付けたような笑顔のまま、仕方ないと受け入れた彼を心配する上層部が送り込んだ先は、航空幕僚監部広報室だった。室長の鷺坂正司一佐に、帝都テレビのディレクター稲葉リカに引き合わされた空井大祐二尉は、彼女がパイロットを人殺しと暴言を吐くのを聞き、思わず怒鳴り返してしまう。それは彼が事故後に初めて感情を爆発させた瞬間だった。
元々、新人事件記者として、取材対象に強引な手法で対して来た稲葉リカも、入社三年、馬鹿にしていた同僚たちに追い抜かれ、腫れ物扱いで報道に回されてきた人材だ。彼女は取材対象も人間であることを空井の爆発で初めて実感し、取材者として新たな一歩を歩み始める。
その企画として彼女が立ち上げたのが、航空自衛隊を広報する広報室のドキュメンタリー取材をすることだった。空井大祐二尉を担当としながら、過去の経験が元で無駄美人となった柚木典子三佐、風紀委員の様な槙博巳三佐、猪突猛進体育会系の片山和宣一尉、個人的信条で昇任試験を受けない報道一筋の比嘉哲広一曹ら、広報室にいる“人間”に着目することで、今までいかに自衛隊を“モノ”として扱ってきたのか、そのことを自覚させられてしまう。
自衛隊広報作家の面目躍如とも言うべき作品で、広報室にいる人という視点から航空自衛隊を描いている。最後に、東日本大震災の時の松島の様子を、松島基地に転属になった空井大祐二尉を通じて語る短編も収録している。
またまたいつものように大甘展開かと思ったのだが、甘さは要素として含みつつも、あくまで自衛官という人間にスポットを当てることを忘れない、節度ある作品になっていると思う。
さくさく読めちゃいました!
2015/09/21 09:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ダイア - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても面白く、良かったです!
自衛隊の意味、自衛隊への普通の人の反応、自衛隊への感違い、などなど、とにかく色んなことがわかって、色んなことを感違いしてたんだなと気付かされました。
有川さんの著書は自衛隊の話が多いので慣れ親しんでいたつもりですが、これを読んでたくさんの事を学んで知る事ができました。
宝物です。
2015/02/14 18:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アバオアクウ - この投稿者のレビュー一覧を見る
書店にて作者も飛行機も好きということでサイン本を購入。その日のうちに読了して 大好きな作品になりました。登場人物が優しすぎて不器用で愛しくなります。発売後まもなくドラマ化もされましたが、航空自衛隊(空自さんですね) 全面協力とあって 丁寧に描かれるストーリーとリアルな映像が良いバランスを保って上質な作品に仕上がっております。 こちらもオススメです。
とてもいい作品。
2013/06/26 14:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yu - この投稿者のレビュー一覧を見る
とてもいい作品でした。
また他の作品も読んでみたいと思いました。