紙の本
誰が邪魔?
2018/09/19 18:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:akiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
「みんな邪魔」というのは最初につけたタイトルから変えたとのことだが、しっくりくるいいタイトルだと思う。視点人物が次々に変わっていくのだが、それぞれがお互いのことをどう思っているのか、実際はどんな人物なのか、見方が全く異なるので、人間とは恐ろしいものだ。
投稿元:
レビューを見る
ところどころ、自分にも思い当たるところがあったりして、痛い思いをする部分も、あるけれど、人物が類型的な感じも。
投稿元:
レビューを見る
“ジャンヌ”の呪いだと噂され、青い六人会のメンバーは不可解な死を遂げる。
変なハンドルネームをつけ、会の活動にのめり込み、大の大人が妄想の世界にふける。
鼻につくほどの身勝手な言動に呆れ、辟易しながらもつい読み進めてしまった。
ひつつのことに深くのめり込むと、周りが見えなくなってしまうのだろうか。
狂気としか言いようのない心理状態に後味の悪さが残る。
投稿元:
レビューを見る
2014.3.29購入 「更年期少女」改題。
2014.4.2再読。
タイトルは「更年期少女」のほうが内容的にあってるし、独創的で断然いい。なぜ改題してしまったのか。
初読みの時のような驚きはないものの、とても面白かった。
ファンというのは諸刃の剣だな。
2012.3.18.
こんな単純なトリックに見事騙された。
往年の人気少女漫画「青い瞳のジャンヌ」のファンクラブ幹部「青い六人会」のメンバーに次々と起こる事件。
更年期のおばさんたちの熱狂ぶりが痛々しくも共感できる。
ベルサイユのばらや週間マーガレットを彷彿させる設定が懐かしい。
更年期世代は、高度成長期もバブルも経験している最も財布の紐が緩い消費者世代かあ。
(図書館)
投稿元:
レビューを見る
相変わらず不快感がクセになっております。
真梨作品第二段。まとめて買ったからフジコから直で。
イライラも不快感も前回通り。
ちょっと登場人物がごっちゃになりかけたけども。
投稿元:
レビューを見る
これは。
感想を書くのは難しいんだけど、そうして自分の感情も。
まず小説としては、真梨さんの一番上手な部分を使いまくって書いた感あり。
そうしてそれが、きわめて大成功した、幸せな作品だと思う。
しかしその反面で、彼女の得意分野にぐいぐい狭められているので、
非常に抜け感がなく、ものすごい息苦しさ。
粘性が強く、血なまぐさく、キレちゃっている感。
狂気ってのはこういうのを言うんだろうと思われる。
沼田まほかるが乾いた錆の匂いのする、こびりつく狂気だとしたら、
真梨幸子の狂気は、タールのような、そして臓物系のぐじぐじした狂気。
いや、今回は本当に、真梨劇場。
要素はいくつかあると思うんだけど:
1)ヒロイン達を横文字(加えて花文字!)という記号に化体させたことで生まれたムラ感。
2)ヒロイン達の記号と現実のギャップによる全体を通した不協和音。
3)ヒロイン達があまり移動しないことで生まれている閉塞感。
4)家族、という構成要素に形だけ固執する歪み感。
トータルで言うと、もう女性の嫌らしさ全開です。
若い方がいい、他の人より目立ちたくないけど出し抜きたい、
自分だけはと思いたい、くどくどいじいじじめじめべたべた。
うわわわわ。
読むだけでなんかに感染しそうな後味の悪さ。
一番生理的に嫌なのはミレーユの章なんだけど、
完全に振り切ったエミリーの、完結したシアワセを目にしたとき、
底の知れないいやーな感覚が残った。
桐野夏生の「OUT」の、負け犬の連帯感から生じる狂気もすごかったけど、
この小説は本当に、鳥肌小説。
この本の感想、むしろ男性に聞いてみたい。
男性にはこの、自分も取り込まれる感覚での恐怖はわからないと思うから。
多分、恐怖の反応ポイントが、違うんじゃないかと思うんだけどなぁ。
といって、勧めたい本でも無し。難しいとこですな。
投稿元:
レビューを見る
また、ヤラれたー!ドロドロ感最高!面白かった~~!!!
・・・改題作品だったのね。「更年期少女」のほうがそそるのに。ま、あの表紙と題じゃ男子読者が引いちゃうかもしれないけどw ちょっと残念だわ~ww
だから言ったでしょ?カタカナの名前とかには注意しなきゃダメだって!w
投稿元:
レビューを見る
オタクコミュニティの気持ち悪いなれ合いとか言動がやたらリアルだった(さすがにここまでご長寿コミュにはご縁ないけど)
更年期少女
投稿元:
レビューを見る
実家帰りのために買った本。
なんでもよかったので、フジコで気にはなったがまだまだと思っていた
作者の本を購入。
さらっと読めるんだけど、やっぱりものたりない~~
桐野夏生くらい濃い怖さがほしい。。。
オチもまあまあ読めんだけどな~
孤虫症を読もうか悩み中。
投稿元:
レビューを見る
読後、『殺人鬼フジコの衝動』では嫌悪感しか残らなかった。だがなぜだか、2冊目の真梨幸子である。嫌悪感というのは人間の感覚を大いに刺激するものなのだ。あの嫌悪感をもう一度体験したいとおもい。『みんな邪魔』を手にする。圧巻はやはり、ミレーユの章だ。高層階のビルに張られた縄にしがみつく女が、渡りきれずに落下する様をイメージする。それほど気持ちの悪いものはない。
ここだけの話、後2冊すでに真梨幸子の文庫を手に入れている。読みたくないような読んでみたいような、複雑な心境なのである。この作家はそれが売りなのかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
うぜぇ~。
そしてイヤミス~。
何となく自分でラストの部分を解釈しましたが、みなさんはどないですか?
ちなみにわたしはエミリーの手の中でみんなが転がされていたのではと想像しています。
今回はかなり読みやすかったように感じます。
投稿元:
レビューを見る
昔の少女漫画のファンクラの幹部たち。
女が多いと見えないいざこざでドロドロ。
エミリーとシルビア、マルグリット・・・とそんな風にお互いを呼び合う中年ババアたちが怖い。
投稿元:
レビューを見る
『更年期少女』の文庫版
<あらすじ>
30年前に連載された原作・秋月美有里の未完漫画『青い瞳のジャンヌ』
そのファンクラブ”青い伝説”の幹事スタッフ・青い六人会の物語。
青い六人会メンバー
----------------------------------------------------------------------------------
HN:マルグリット(46歳)会のリーダー。家族不和と胃痛に苦しむ。
HN:シルビア(53歳)下世話なメタボ。嘘つき。借金苦。
HN:ジゼル(42歳)几帳面。夫と姑にイライラ。
HN:ミレーユ(49歳)ファンクラブ最古参。無職独身。親のスネカジリ。
HN:ガブリエル(32歳)脚本上手のアイドル的存在。温和。
HN:エミリー(41歳)会の新参者。絵が上手。夫がDV。
-----------------------------------------------------------------------------------
いつものように青い六人会はレストランで食事を楽しみ
今度発行する会報でエミリーの絵をメインにしようという話に・・・
1.エミリーとシルビア
エミリーはシルビアと2人きりで会うことになり、そこでシルビアから
「あなたの画力を見込んで、今執筆中の『ジャンヌ』完結編を手伝ってほしい」
と言われる。
『ジャンヌ』の原作者はシルビアだった!と騙されたエミリーは
ファンクラブを退会し、シルビアに多額のお金を渡してしまう。
そのことを知ったエミリーの夫は激怒しシルビアの元へ
一方財産を失ったエミリーはネットカフェ難民に
そしてシルビアが、メッタ刺しの死体となって発見される。
2.ミレーユ
パチンコ好きのミレーユは定職につかず親のスネをカジって生きてきた。
父が亡くなり母の面倒は弟妹との話し合いでミレーユがすることに。
ある日ミレーユはパチンコで負けた腹いせに母に暴力を振るう。
母は寝たきりとなり年金生活になるがミレーユは家事もせずパチンコ三昧。
貯金は底をつき、青い六人会の会合にも参加もできなくなり
母にろくな食事も与えず、自業自得の部屋の悪臭と、金無しの生活で
ミレーユの精神は崩壊し、行方不明となる。
3.ジゼル
夫と姑に悩むジゼルは望まぬ妊娠をしてしまう。
高齢出産の恐怖とストレスでジゼルは情緒不安定の中
ホームで何者かにつき落とされ電車に轢かれて死亡する。
4.マルグリッド
先頃山中で発見された変死体がミレーユであったことが判明した。
マルグリッドの娘は『ジャンヌ』の記事を書いている雑誌記者の渡瀬や
ファンクラブの人たちから情報を収集し、これまでの事件の真相に気づく。
一方母のマルグリッドは会の運営、特にガブリエルに対する想いで
一層のストレスがたまり胃痛がピークとなり入院することに。
そして、たった3人となってしまった青い六人会に悲劇が起こる!
5.ガブリエル
全ての真実が明らかとなる・・・
<感想>
1つ1つの章が、それぞれのテーマで描かれるヒステリーの末路な短編で
それが1つの長編となっている大好きな構成で、飽きることなく面��かった。
叙述オチもキレイだし、語らずに隠された真実もイヤな感じでとても良かった。
投稿元:
レビューを見る
【殺人鬼フジコの衝動】関連で、なんとなしに同時購入した記憶があります。放置していたので読破。
ハンドルネームと実名が入り混じって、一瞬、あれこれ誰だっけ?ってなりかけますが、きちんと読み進めていけばそこまで混乱しません。
なんていうか、それぞれが自分勝手といいますか、自分が自分が!みたいな感じ。ドロドロしていて、でもあり得るお話。
いやしかし、なんか、つらい。フジコの時も思いましたけど、なんでこう、ぐちゃぐちゃにされるような人の集まりなのか。たまたまなのか、必然なのか、とにかく、息苦しくなる。あぁー、なんで、こう……っあー!みたいな。
投稿元:
レビューを見る
私は断然元のタイトルの『更年期少女』のほうがいいと思うんですが、なぜ変えてしまったんでしょう?
『みんな邪魔』はイマイチしっくりしないよなぁ。
(以降少しネタバレ)
年配の女性が若い女性に反感を覚えず、グループ内のアイドルになってる、という設定に?だったんですが、
納得です。