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女の一生 一部・キクの場合
著者 遠藤周作 (著)
長崎の商家へ奉公に出てきた浦上の農家の娘キク。活発で切れながの眼の美しい少女が想いを寄せた清吉は、信仰を禁じられていた基督教の信者だった……。激動の嵐が吹きあれる幕末から...
女の一生 一部・キクの場合
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商品説明
長崎の商家へ奉公に出てきた浦上の農家の娘キク。活発で切れながの眼の美しい少女が想いを寄せた清吉は、信仰を禁じられていた基督教の信者だった……。激動の嵐が吹きあれる幕末から明治の長崎を舞台に、切支丹弾圧の史実にそいながら、信仰のために流刑になった若者にひたむきな想いを寄せる女の短くも清らかな一生を描き、キリスト教と日本の風土とのかかわりを鋭く追求する。
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紙の本
じ〜んときました
2004/11/01 01:25
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:白雪 - この投稿者のレビュー一覧を見る
キリシタン弾圧という重たい内容だけど、それ以上に許されない恋に生きたキクの純愛に心が痛くなった。ラストはやるせなくて涙が止まらなかった。けれどその時代だからこそキクは輝いたんじゃないか…? 皮肉だけれど、そう思ってしまった。いつの時代も「人」が「人」を想う気持ちは変わらず、切なく美しいものだと思う。人を愛すること/愛されること・人に優しくすることを教えてもらった気がする。私が今まで読んだ本の中で一番のお気に入りです。
紙の本
愛の深さと厳しさ
2002/07/21 16:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:どんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
私たちはよく愛と言う言葉を使う。でも愛というのは本来とても厳しく深い
ものだ。
楽しいことだと勘違いしてる現代の私たちとは大違いのものだろう。
キクはキリスト教を信仰してるわけでもない平凡な娘だし、好きな人といたいと
思うささやかな願いを持つ娘だ。でも、この本ではその平凡さささやかさゆえに
愛の厳しさや深さがキクを通してよくかかれているし、長崎の当時の政情なども
手に取るようにかかれている。