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[決定版] 鎌倉の寺社122を歩く
都心から日帰りでいける数少ない古都・鎌倉。年間1 900万人もの観光客が集まる名刹の町は、近く、世界遺産への登録も期待される。鶴岡八幡宮を中心に、北鎌倉の円覚寺、建長寺、...
[決定版] 鎌倉の寺社122を歩く
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鎌倉の寺社122を歩く 決定版 (PHP新書)
商品説明
都心から日帰りでいける数少ない古都・鎌倉。年間1 900万人もの観光客が集まる名刹の町は、近く、世界遺産への登録も期待される。鶴岡八幡宮を中心に、北鎌倉の円覚寺、建長寺、女性にとくに人気の明月院、東慶寺、江ノ電沿線に佇む鎌倉大仏、長谷寺、それに銭洗弁天、杉本寺、報国寺……。歩くのにちょうどいい8エリア、18コースを文字どおり踏破した著者が、ふつうは気づかない場所まで紹介。類書にはない網羅性と豊富な写真で大好評の「寺社を歩く」シリーズ。京都、奈良、江戸東京に続く第4弾。わが国初の庶民の都で歴史の深みを感じつつ、「大人の散策」を愉しもう。【ほかに収録しているおもな寺社】荏柄天神社、鎌倉宮、瑞泉寺、明王院、宝戒寺、本覚寺、妙本寺、安国論寺、長勝寺、光明寺、寿福寺、海蔵寺、浄光明寺、御霊神社、極楽寺、霊光寺、龍口寺、浄智寺、長寿寺、円応寺、大船観音寺、常楽寺、今泉不動、称名寺、江島神社etc.
著者紹介
槙野修 (著)
- 略歴
- 1948年東京生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。朝日新聞社等で雑誌・書籍の編集に携わり、80年に編集工房「離山房」設立。著書に「京都の寺社505を歩く」「奈良の寺社150を歩く」他。
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鎌倉の古寺社巡礼は如何?
2014/11/02 21:36
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
寺社巡りシリーズの鎌倉版である。著者は槇野修で、監修は山折哲雄となっている。奈良は読んでみたが、単なるガイドブックとも異なるので気に入っていた。奈良は150ヶ寺、京都は505ヶ寺で上下2冊である。それ以外にも江戸東京の寺社609も出されている。江戸東京の寺社は609もあると、無名の寺ばかりであろう。きっとマニアしか読まないのではないかと余計な心配をしてしまう。
さて、本書は鎌倉が舞台である。古都だけあって寺社の多い鎌倉であるが、数は122ヶ所である。京都は寺社の密度が高いので歩き専門の書の取材としてはやりやすいと以前書かれていた。奈良はその逆で歩くには寺社間の距離が長すぎる。鎌倉はといえば、はじめにで「歩くのに”ちょうどよい”鎌倉」と出ている。たしかにその通りである。とはいえ、車で周ろうとしても難しいのが鎌倉である。何といっても道が狭いのである。とくに旧市内はそうである。
ほとんどの有名寺社は記載されているが、鎌倉の寺社はほとんどが狭い境内と少ない堂宇の寺社が多く、円覚寺、建長寺、鶴岡八幡宮くらいが広々とし、多くの塔頭群を擁しているに過ぎない。とくに神社はあまりにあっさりし過ぎており、どこにお参りして良いのかさえ分からない場合がある。それでも由緒ある神社であったりする。
このような鎌倉の寺社を1軒ずつ巡ってその概要を伝えるのが本書の真骨頂である。鶴岡八幡宮の三の鳥居にあるのは、源平池を渡る橋である。3本あって、そのうちの真ん中が所謂太鼓橋と呼ばれるもので、中央が丸く盛り上がっているのが特徴である。これは鎌倉時代には赤橋と呼ばれていたようだ。しかし、現在この橋は通行禁止となっている。普通の橋のように登っていけないほど中央が盛り上がり、滑るので欄干の手すりに掴まらなければならない。あるいは、勢いを付けて走って登るかであるが、これは危険である。
私の子供の頃は勢いをつけて登るのが楽しみであった。本書によるとこれは神が通る橋であるそうだが、それもあろうが危険なので通行禁止となったのが実情であろう。鎌倉時代から歴史のある寺社は伝説とも言い伝えとも言える逸話が多い。そのままではないにしろ、真実の一端が隠されているのかもしれないので、疎かにはできない。
四国の巡礼が遠すぎるのであれば、鎌倉の七福神、三十三観音霊場などがあるので、一つ一つ参拝するのも悪くはない。