紙の本
読書のカリスマの読書術
2009/11/02 22:58
9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:marekuro - この投稿者のレビュー一覧を見る
前々回の書評にて
読書本を読むのに忙しく、それ以外の本を読まなくなるのは
本末転倒なのでその点には注意したいなと思ってます。
などと言った(書いた)舌の根も乾かぬうちに
またしても読書本です。
本書はαブロガーでプログラマーの小飼弾氏の読書術
をまとめたものです。
氏のブログで紹介されて本は売れるらしく
中にはベストセラーになったものもあるそうです。
自身も本に対してはこだわりがあるようで
本書にも写真が掲載されていますが
自宅の本棚のすごい事!
うらやましい限りの大量の蔵書です。
そしてかなりの多読家でもあるらしい著者。
賛否両論あるでしょうけど
そういう意味では読書のカリスマなのかな?
と思ってます。
様々な読書Tips+小飼流読書哲学が公開されてます。
強いて他の読書本との違いを述べるなら
一番目立つところはやはり以下の3点でしょう
○エロ本について触れている
○マンガについて触れている
○(本人の言葉を借りると)クソ本との付き合い方に触れている
となります。
下から2つに関しては時々、他書にも書かれていますが
”エロ本”に触れる読書本というのは初めて見ました。
個人的に本書を読んでいて気になった箇所は
小飼氏の速読方法についてです。
先にも述べましたが、氏はものすごい多読家で
1冊をものすごいスピードで
読むことでも有名です。
一度、動画で氏が速読している姿を見たのですが
1冊を数分で読み終えていました。
その時は、怪しいなと思って見ていたのですが
本書で氏の速読の方法を読んだ後は
氏が人間スキャナーなのではなく、ごくごく
普通の速読の技術を用いている事がわかりました。
細かい読書技術がたくさん記されているので
自分にとって有用な技術が見つかるかもしれません
自分は結構、たくさん”ドッグイヤー”をつけました。
氏によるとそれは勧められない方法のようですが
あくまで本から情報を取捨選択するのは自分自身
という事で。
タイトルに関しては、
著者は自称、空気を読まない男らしいので
そういう意味では空気を読んだタイトルだと思います。
また表紙に関しては
恥ずかしいの一言。この点に関しては立派に
空気を読んでいない印象でした。
本書は読書という行為に慣れていない人、あるいは
読書はしているけど読書方法なんて考えたことも
ない人にはおすすめできません。
そういう人は「本を読む本」あたりから入る方が
失敗が少ないと思います。
例えば本書で著者は目次の重要性を述べていますが
目次に関して氏の主張に共感できる方は
「本を読む本」が期待を裏切らないと思います。
自分はエンターテイメントとしてのビジネス書(読書本)として
とっても楽しく読ませていただきました。
そして個人的には良書だと思っています。
投稿元:
レビューを見る
食事をするように本を読む。
アウトプットすることで、情報は血肉化される。
アウトプットすることで忘れられる。
投稿元:
レビューを見る
働く時間が減ったら、時間の使い方が変わるはずです。
簡単にいうと、ヒマが増える。生きるうえでバランスを取るためには、ヒマつぶしが必要になる。
もしヒマつぶしをやらなかったら、何が起こると思いますか。
マネーゲーム?いや、そんな生ぬるい話じゃない。
戦争が起こるんです。
戦争を礼賛する人を見てください。
ヒマ人ばっかりではありませんか。
投稿元:
レビューを見る
本を読むとはなんなのかということが書かれた本。タイトル通り空気を読むより本を読むことが如何に重要かが書かれています。特に印象に残ってるのが
「空気は教室やオフィスではなく、本の行間で読みましょう」
というところです。空気を読むということは、みんなそろって破綻するというリスクも抱えることになると、改めて感じました。
あと、最近は必要に迫られて読むということが多少増えがちだったのですが、楽しく読まないといけませんね。そう思いました。
そしてテレビについても言及されていたのですが、アルファザッピンガーとしては悩みどころです。
最後に著者のおすすめ101冊が載っているので年末までに読んでしまおうと思います。
投稿元:
レビューを見る
あいかわらず、すぐ読めるのに、この質量感。
この方の本を読むと生き方レベルが10ずつあがります。
投稿元:
レビューを見る
もっともっと貪欲に本を読みたいと感じた。自分もビジネス書を読み始めた当時は仕事に役立つかもしれないから、自分を成長させたいからと思って読んでいたけど、最近は純粋に知識欲から、単純に知らないことを知りたいと思って読んでいるという感覚に近くなったので、この本を読んで安心した。
そんな強い目的意識を持って、構えず本を読んで良いんだ!!
本を読むというのは遊びで良いんだ。この考え方は、安心させてくれる。楽しく読む。これが基本的な考え方かな。巷ではいろんな本の読み方に関する方法を指南した本がたくさんあるが、やっぱりそんなことを考えていては本を読むことが楽しい、という本来の状態から離れて行きそうである。短い本だけど、著者の独特な言い回しに納得させられる部分が多く、おもしろかった。
印象に残った言葉がある。「フィクションの読書は旅である」
これを読んだら早速小説が読みたくなってきた
投稿元:
レビューを見る
■読書
①読書は食事と同じようなもの。本を読み、情報を溜めこむだけで排泄しなければ、単なる情報のメタボ体質になってしまう。
②自分の意見にいちばん逆らう意見の本を読め。
③本選びは表紙から目次買いに。
投稿元:
レビューを見る
自分の常識の通じないところに身を置く → 旅に出る
フィクションは旅
つまらない旅もしておく
フィクションはハードカバーには手を出さない。
投稿元:
レビューを見る
読書初心者にはおすすめの本。
Dan Kogaiがむちゃくちゃ本読んでるってわかった。
エロ本の魅力について語っている部分は共感が持てた。
投稿元:
レビューを見る
小飼弾は「自分で考える」ことが本当の意味で出来ている数少ない人だと思う。今まで常識だと考えていたことも、彼の一言であっという間に崩れ去る。そんな快感を与えてくれる人だ。
本書は、そんな小飼氏がどうやって今に至ったのかを記している。
彼はひたすら本を読んだのだ。
テレビのようなプッシュ型メディアの情報を捨て、ひたすら本を読んだのだ。
「読書は思考を固定してしまうから、本をやめて考えよ。」という人は多いけれど、読書によって、小飼氏のような独自の視点を持った人間になれるのであれば、それは明らかに間違いだろう。
僕はこれからも、自信を持って本を乱読し続けようと思った。
投稿元:
レビューを見る
「もっと本を読もう」という本ばかり読んで、
肝心のそれ以外の本が読めないのは本末転倒もいいとこなんですが・・・
好きなものはしょうがないやね。
投稿元:
レビューを見る
【総評】
空気を読んでいたらバカになる、とは多少大げさな表現かもしれないが、事実ではある。要するに付和雷同ばかりしないで自分のアタマで考えろ、ということだ。
弾さんの視点は常に多角的で、消費者としてサービスやモノを見るだけでなく、まさに作り手や宣伝する人などのサードパーティーの視点がそこに隣接してある。
そんな彼は物心つく前から本を読んでいて、小学生の頃、ばかみたいな量、図書館から本を借りてきてよみ、1日に読む本が50冊に満たないと、少ないなと感じたのだという。
中学の頃すでに先生より賢く、学校に通っても得るものはないと、親公認で不登校になったという。
世間を知らない子供は、無知だからこそ強く、常識や縛りがないから無限に成長するものだ。現東大情報学府の暦本教授は小5でfortran(数値計算に特化したプログラミング言語)を組んでいたらしいし、本人達にとってみればただの遊びだろうが、ぼくら大人が考えると、ちょっと笑ってしまう。
そういえば読んでいて、大学の友人が、読書を「知的自慰」行為だと評したことを思い出した。
表現はどうあれ、彼も必要に迫られて読書をするのではなく、それをただの娯楽としている点で、著者の弾さんと共通している。
ただ、娯楽としてなら他に無限に既存のものがある。本がその中で娯楽として抜きんでていると僕らに感じさせるのは、知識欲を満たしてくれるからか、どこか見知らぬ処へ旅させてくれるからか。。。
読書がいま、自分にとって以前にも増して魅力的に思えるのは、ひとえに人生経験を積んだからだ。想像がよりリアルになる。下にも引用しているが、何かに対して冷静なスタンスをとりたいなら、一度はそれにハマって冷めたほうがいい、というのは、恋愛についてよく当てはまるし、漫画の描き手や出版社、昨今のトレンドといった地政学的な視点から、ジャンプのワンピースを読むようになったことは、自分的に成長したと感じる。
もう少しわかりやすく言うなら、童貞や処女の中学生が官能小説を読んでも大して面白くないということだ。AVにしたって実体験とはかけ離れている。
だから経験を積んだ大人でなければ、官能小説を本当に”読む”ことはできないし、ノベライズのPCゲームを”クリア”することもできないのだ。
『ゴンズイ玉』とか『肉団子』という文字列でにやつけるイマジネーションはお持ちだろうか?
そして想像力が、ディスプレイを通じて伝わるより多くのリアルを脳内に感じさせられるようになった時に初めて、無機質な文字の羅列や、キャンパスのシミが宇宙に変わるのだ。
その平衡点の向こう側に、居続けたいものだ。
【気になったフレーズ】
・テレビにしろ新聞にしろ、一方的に押し付けてくる「プッシュ」型の情報はすべて捨ててしまえ。
・人に話したり、ブログやノートに書くことで、血肉化される。
・『星新一』、『小松左京』、『筒井康隆』の作品は、すべて当たり。
・自分が無意識に考えさせられている点に気づく一番いい方法が、旅をすること。
・大抵日本の大企業の創立者なり社長なりは、自伝の本を書き、従業員を洗脳する。
・何かに対して冷静なスタンスをとりたいなら、一度はそれにハマって冷めたほうがいい。
・フィクションの読書とは、旅である。
・1時間で10冊読むには、まずは目次から読む。
・『6次の隔たり』・・・自分の知り合いを6人以上紹介すると、世界中の人にたどり着ける。
・自分の意見に一番逆らう本を読め。
・通貨として流通しているお金とうのは7%くらいしかない。あとは数字が信用をもとに動いているだけ。
・ネット上のトラフィックの2割はエロ。それほどエロは人にとって大きい。
・エロ小説で欲情できるイマジネーションを持て。
・長尺した漫画は、読者に物語を消費させたい作り手による産物。
投稿元:
レビューを見る
活字が大きく、行間が広いので読みやすく、すぐに読めます。
言葉の歯切れ切れがいいので説得力があります。
うまい文体でストレートに自分の考えを書いているのでどんどん著者の考えを吸収できます。
以上の理由ですぐにあなたも洗脳されます。
どうです?
巻末の著者おすすめを端から全部読みたくなったでしょ。?
読書なしの人生なんてあり得ないと思ってきたでしょ?
もうブログに読んだ本の感想を書かずにいられなくなったでしょ?
ひっひっひっ。
まぁ。そういう本。
そもそもこの本が対象としていると思われる読書の嫌いな人間が、この本を手に取ることはほとんどないと思うのだが、是非そういう人間に読ませたい本ではある。
夜寝るための睡眠薬代わり以上のことを読書に求めたい人には必携の一冊!
投稿元:
レビューを見る
ブロガー、書評者として著名な小飼弾氏の読書推奨本。著者の乱読の経験をもとに読書の目的と読書法を独特の切り口にて記述している。
非常に読みやすい本であっという間に読めた。その意味では良い本といえるが、あまり目新しい話は無かった。ただその中で「ノンフィクションは構造(目次)を読むこと」という主張は印象深かった。また、なんとなく小飼氏のものの考え方を感じ取ることができたことが収穫か。
印象に残った箇所は以下の通り。
・本の値段のかなりの部分というのは、実は「本になっても読まれないもの」を没にするためである。
・古典はそのテキストだけを読んでも意味が無く、どんなときに誰にむかって書かれたのか、そのコンテキストを理解してはじめて読み込めるもの。
・ノンフィクションは構造を読む。構造がわかれば読めたも同然です。目次を読めば半分を読み終えたようなもの。
・内容を消化しながら、自分のなかにオリジナルな知の世界をつくっていくのが読書。読書の質は読む前と読んだ後にどれだけ自分が変わったかで測ることができる。
・批評性や論理力をつけるために自らの意見と真っ向から対立する本を読むこと。
投稿元:
レビューを見る
何はともあれ、
とにかく
次から次へと「手で」ページをめくっていこうと思う。
肌でページを感じながら
1枚1枚ページをめくるという行為は
今のところまだ人間にしかできない行為だそうです。
まだロボットには無理とのこと。
人間だけに与えられた読書という行為。
食事をするかのように、
呼吸をするかのように、
読書をするということを教えてくれています。
このブクログも頑張ろうと思う。