新・御宿かわせみ
著者 平岩弓枝 (著)
ついに「御宿かわせみ」復活! 時は移り明治の初年。維新の激動の中で「かわせみ」ファミリーにも数々の厄難が降りかかっていた。東吾は戦乱で行方不明、源三郎は凶賊の手にかかり落...
新・御宿かわせみ
商品説明
ついに「御宿かわせみ」復活! 時は移り明治の初年。維新の激動の中で「かわせみ」ファミリーにも数々の厄難が降りかかっていた。東吾は戦乱で行方不明、源三郎は凶賊の手にかかり落命、麻生家も源右衛門ら3名が殺害された。しかし、麻太郎や花世、源太郎らは、悲しみを胸に抱えながら雄々しく歩み始める。いまだ江戸の名残を色濃くとどめ、舶来の風俗が異彩を放つ新しい舞台で、力いっぱい立ち向かっていく次代を背負う若者たち。大河小説第2部、堂々のスタート!
著者紹介
平岩弓枝 (著)
- 略歴
- 昭和7年東京都生まれ。「鏨師」で直木賞を受賞。平成16年文化功労者。
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明治編になりました。
2011/08/21 18:08
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぶんこ虫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
明治編です。子ども達の時代になりました。
そうか、「御宿かわせみ」って幕末の物語だったんだ、と改めて気づきました。
江戸編の最終巻から明治編の本巻まで、物語の上では数年の月日が流れ、登場人物の身の上にも劇的な変化があったことが語られています。亡くなった人、行方不明の人、悲惨な事件。それら、幕末の最後の出来事は、「御宿かわせみ」第〇巻として語られることはなく、物語は、イギリス留学していた麻太郎の帰国から再開することになります。
江戸編で、何でも出来て頼りになる「若先生」だった東吾のあとを、明治編では麻太郎がしっかり受け継いで走り回っているのを見ると、なんだか嬉しくなりますが、麻太郎に限らず、千春も源太郎も花世も、「かわせみ」の子ども達って、みんな出来すぎるくらい良い子ばかりで、うらやましい限りです。
明治維新、というと、何か劇的に時代が変化した、と思い込みがちですが、確かに政治の世界ではそうなのかもしれませんが、一般庶民の暮らしにおいては、たとえばいきなり生活スタイルが変化するわけでも、話す言葉が変わるわけでもないわけで、変わるものと変わらないものの中で、人々は結構たくましく、適応力を発揮して生きているんだろうと思います。
外国人が増えたり、汽車が走るようになったり、奉行所がなくなったり、神林家も麻生家も引越しをしていたり、さまざまな時代の変化の波の中で、「かわせみ」は変わらないものの象徴としてそこにあり、「かわせみ」をめぐる人々の、やはり変わらないあたたかな人間関係が、どんな時代にあっても変わらない大切なものを示しているように思います。
「御宿かわせみ」は何度かテレビドラマ化されていますが、明治編もいつかドラマで見てみたい気がします。ずいぶん長いシリーズになりましたが、変わらずに読み心地のいい物語であり続けているのがスゴイと思います。
良い本です
2024/02/25 16:34
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
10年ほど前に御宿かわせみを読み、NHKでドラマ化された番組も2~3回見た記憶があります。新シリーズは、主要人物が世代交代していて少し戸惑いました。舞台が幕末から明治に変わっても、捕物帳は面白かったです。
今後に期待
2014/08/19 14:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tomyam0702 - この投稿者のレビュー一覧を見る
御宿かわせみのファンだったので、舞台を新たにしたシリーズを楽しみにしていた。特に、旧シリーズの「花世の冒険」はとても好きだったので、彼女をどのように成長させるのかも期待していた。ここで所収の作品は、味わいがイマイチだけれども、テレビドラマを機に、作者がエネルギー・チャージして意欲を新たにしたご様子なので、今後に注目している。