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太陽に何が起きているか
著者 常田佐久 (著)
国立天文台の常田佐久教授が、太陽に異変を感じ始めたのは08年のこと。以降、NASAも認める世界一の観測衛星「ひので」によって、黒点数が減っていることや、規則正しかった活動...
太陽に何が起きているか
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太陽に何が起きているか (文春新書)
商品説明
国立天文台の常田佐久教授が、太陽に異変を感じ始めたのは08年のこと。以降、NASAも認める世界一の観測衛星「ひので」によって、黒点数が減っていることや、規則正しかった活動周期が延びている事実が次々と明らかになっています。似た状況は、地球がミニ氷河期だった17世紀にもあったとか。果たして地球は寒冷化に向かうのか? 生命の誕生との関係は? 太陽は私たちにとって最も身近な星なのに、解明されていない謎が多いのです。「ひので」の最新観測結果を駆使して、46億年間輝き続けるそのエネルギー源に迫ります。
著者紹介
常田佐久 (著)
- 略歴
- 1954年生まれ。理学博士。国立天文台教授。ひので科学プロジェクト長、先端技術センター長、JAXAひのでプロジェクト・コマネジャー。2010年林忠四郎賞受賞。
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著者の太陽のように熱い気持ちが伝わる!
2013/07/09 00:05
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kwt - この投稿者のレビュー一覧を見る
太陽が巨大な核融合炉であり,その内部構造を知ることは難しいことは,大学時代に学んでいたので知っていたが,その巨大な未知の塊に挑む様々な工夫の成果を本書は教えてくれる。荷電粒子の移動が生み出す磁場が,そんなにも太陽の挙動を複雑なものにしていることに驚かされ,その小さな変化が地球の気候変化に大きく現れることを再認識させられた。
本書の大きな特徴は,著者が太陽の営みを知ることに喜びを感じ,知り得た知識を出来るだけ易しく,読者に伝えようとしているところにあると思う。
その思いが観測衛星を飛ばすための雑多な作業に注がれ,得られたデータを公開することにより,後輩や世界の研究者が様々な知見を明らかにし,それが著者の喜びっているのだろう。その苦労が思われる。
残念なことは,まだ道半ばして,太陽活動のすべてが解き明かされておらず,その未解明なところが著者の説明をあいまいなものとしている雰囲気があることかもしれない。分かり易さのために,もっと断定的に持論を展開されても良かったかと思う。