幕末の京都が舞台の時代小説
2020/06/04 22:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
舞台は、幕末の京都。京都の三条木屋町あたりに古道具屋構える若夫婦が主人公。そこに、桂小五郎とか坂本竜馬とか...幕末におなじみの人たちが花を沿え、それなりに面白い道具もいろいろ登場し、その細部に宿ったものがとっても面白い。
次いで、今も昔も、変わらずある神社仏閣を含む地名も旅情を誘う。時代物でも江戸より、京都が舞台となると、全体的な趣は雅な感じがするところも素敵です。
ほっこりとしていい感じ
2017/02/22 21:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
とびきり屋夫婦はただ儲けようとする商売をしてないあたりがいいなあ。美しいものを扱う人たちの心根が醜いと読んでいて辟易するし。蛍手の茶碗のエピソードが好き。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
とびきり屋見立て帳シリーズ。
読み始めたのが「赤絵そうめん」からという、じつに変則的な読み方をしているが、キャラクターの関係は最初から読み通さなくてもよくわかる。
維新前夜の騒乱期の京都が背景というのもおもしろい。
なれそめ噺とついている「鶴と亀のゆくえ」がいい。
投稿元:
レビューを見る
全1卷。
『千両花嫁―とびきり屋見立て帖』の続編。
とびきり屋見立て帖シリーズ2作目。
http://booklog.jp/users/bullman/archives/1/4167735032
幕末の京都で、
新撰組や坂本龍馬ら有名どころを脇におき、
「目利き」を武器に懸命に生きる
道具屋若夫婦が主役の人情もの。
前作一冊だけだと物足りなかったけど、
改めて前作から通して読み返したら
すごく好きになった。
もっと読んでたい。
ひとつひとつのエピソードもほっこりいい気分だけど、
それより、全体を通して漂う「はんなり」な空気がすごく良い。
とても火天の城など、男の世界を描いて来た著者とは思えない、
女流作家みたいな優しさが心地よい。
前作が直木賞にノミネートされて酷評されてたみたいだけど、
このシリーズはそういうんじゃない気がする。
そもそも、シリーズ物って長い間付き合ってくことで
読者の中で特別に変化していくもんだと思う。
1冊だけ読んでのどうのこうのはナンセンスじゃないかね。
シリーズとして長く続いて、長くそばに居てほしい。
でも、
速くまとめて最後まで読みたいな。
投稿元:
レビューを見る
あれこれ迷ったときにはいちばんよいものをひとつだけ手に入れるように努める、ということは理解できるような気がする。ただ、それを選び出す目は「専門的な経験によってのみ養われる」といわれると、やや興がそがれる。前作「千両花嫁」とは趣きが変わって骨董屋譚として楽しめる。
投稿元:
レビューを見る
幕末、京に骨董屋を開いた若夫婦の周りに起こる出来事を書いたお話。
十分に物語りとして楽しく読めるのだが、坂本龍馬や桂小五郎、芹沢鴨なんかが出てきて、いっぺんに嘘さ加減がMaxになった。
一貫して架空のことというスタンスなら良かったのに。
なまじ歴史上の実在人物たちが出てきて興ざめ。
彼らはこの物語には馴染まない。
この本読んでたら、質の良い時代物が読みたくなった。
投稿元:
レビューを見る
“はんなり系”なのに、そんなに倒幕運動に巻き込まれちゃダメ~!!
・・・と、ハラハラしました。
芹沢鴨にカモにされてドタバタは、まだ笑える部分もあるけれど、古高のお手伝いなんかしたら、土方さんに捕まって拷問されてしまいます・・・
坂本龍馬、ときたらお龍さんが出てきそうですが、桂さんと幾松さんが出てくるところがちょっと好み。
『ええもんひとつ』は、日常の買い物を含め、生き方の参考にもなりますね。心に留めておきたい。
それと、解説にもあったのですが、(わが国における)骨董の最大のコレクターは骨董屋・・・
雉の香炉を「こないにええもん、ひと様に譲れますかいな」と自分の持ち物にしたゆずに、なんだか栞子さんが重なりました。
投稿元:
レビューを見る
短編集第二弾。真之介・ゆず夫婦が、夫唱婦随で相変わらず良い感じ。現代社会ではなかなかない感じが心地良かった。
投稿元:
レビューを見る
短編集でサクサク読めるけれど、もっと読まないと下に流れているものが分からない。いい夫婦で、店の皆が力を合わせて働いているんだなあというのはわかった。
投稿元:
レビューを見る
とびきり屋見立て帖シリーズ第2弾。
表題の「ええもんひとつ」で、道具を買うコツは安いものを多く買うのではなく、本当にいいものをひとつ買うのだ、と道具屋の主人・真之介が言っているが、本当にその通りだと思った。
値段の問題ではなく「ええもんひとつ」、大事に使っていければ道具も持ち主も幸せだろうなぁ。
投稿元:
レビューを見る
シリーズ2巻目。
旦那の窮地を嫁が救うストーリ展開が続く。がんばれ、真之介!(ちょいワンパターン?バカップルぶりも鼻についてくる・苦笑)
幕末の登場人物も続々。あまりにもステレオタイプなのがお手軽すぎる感もあり。主人公たちは、徐々に長州寄りの陣営に組み込まれていく。判官贔屓な国民性を思えば、そのほうが今後の展開も味わい深くなるか。シリーズが長く続けば、窮地の長州を救う一計にひと役買うようなエピソードも予想されるが、、、、
当巻最終話は時間を遡って、とびきり屋Genesis的な一話。この手法を使えば、まだまだ話を膨らませて、シリーズ続行も可能だったろうな、と。。。つくづく残念。
投稿元:
レビューを見る
京都古道具屋の第二弾。
作者がお亡くなりになっているので、あと二冊かと思うと、なかなか読む気になれず。ゆっくり楽しみます。
投稿元:
レビューを見る
相変わらず ゆず の目利きは素晴らしい!やっぱり幼い頃から、ええもんに触れていると違うんだなぁ(^^)最近、お茶席に行って道具を一通り紹介してもらったけれどサッパリ…(--;)たまにはええもんに触れないとね(^^;)しかし芹沢鴨はむちゃくちゃだなぁ(゜゜;)それから若宗匠は昔からダメなやつだ(`ヘ´)真之介を選んで正解(^^)/
投稿元:
レビューを見る
駆け落ち同然で夫婦になったゆずさんと真之介さんが営む、京都の道具屋「とびきり屋」のお話です。二作目
二人の優しさがとても感じが良く読みやすい作品です
投稿元:
レビューを見る
名代の茶道具屋の愛娘だったゆずは店の奉公人だった真之介と出奔、幕末の京都で道具屋「とびきり屋」を営んでいる。二人にわかるのは道具のことだけ。でもその「見立て」力で、龍馬や桂小五郎らと渡り合い、動乱の京を生き抜いていく。若い夫婦の成長を軸に、京商人の心意気を描いた大人気シリーズ第2弾。