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幕末妖人伝 時代短篇選集1
時代を超えた衝撃の名作短編を収録。幕末から明治を舞台に描いた山田風太郎の名短編を、文芸評論家・日下三蔵氏の編により収録した短編集。大きく変わっていく激動期に、あるものは自...
幕末妖人伝 時代短篇選集1
幕末妖人伝 (小学館文庫 時代短篇選集)
商品説明
時代を超えた衝撃の名作短編を収録。
幕末から明治を舞台に描いた山田風太郎の名短編を、文芸評論家・日下三蔵氏の編により収録した短編集。大きく変わっていく激動期に、あるものは自らの意志を貫き、あるものは時代に翻弄される人生を送った。
無念流の免許皆伝の腕をもち、佐久間象山の下では、勝麟太郎とならぶ俊才と目されていた、立花久米蔵。蘭方の医者でもあり、妻は外国人の血を受け継いでいた。そんな彼が、黒船渡来で攘夷を唱える声に、異論を述べたことから悲劇が始まる、「ヤマトフの逃亡」。
火事のため、伝馬町の牢屋敷から囚人の切り放しがあり逃げてきた、高野長英の最後までを描く、「伝馬町から今晩は」。
ほか全七編。
著者紹介
山田風太郎 (著)
- 略歴
- 1922~2001年。兵庫県生まれ。東京医科大卒。「眼中の悪魔」「虚像淫楽」で探偵作家クラブ賞を受賞。菊池寛賞、第4回日本ミステリー文学大賞受賞。他の著書に「甲賀忍法帖」など。
日下三蔵 (編)
- 略歴
- 1968年神奈川県生まれ。出版芸術社勤務を経て、SF・ミステリ評論家、フリー編集者として活動。「天城一の密室犯罪学教程」で第5回本格ミステリ大賞(評論・研究部門)を受賞。
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伝奇短編集
2015/01/30 16:52
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投稿者:夢の巣 - この投稿者のレビュー一覧を見る
幕末維新期を舞台とした短編小説集。
それぞれの作品の主人公は、下記のとおり実在の人物たちです。
「からすがね検校」 米山検校(勝海舟の曾祖父)と柳生又右衛門
「ヤマトフの逃亡」 橘耕斎(別名ウラジミール・ヤマトフ、増田甲斎)
「おれは不知火」 佐久間恪二郎(佐久間象山の息子)と河上彦斎
「首の座」 沢宣嘉と江藤新平
「東京南町奉行」 鳥居耀蔵
「新選組の道化師」 芹沢鴨
「伝馬町から今晩は」 高野長英
このほかにも、多くの実在人物が登場。
実際にあった出来事を題材にしていても、ストーリーは虚実が入り交じっています。
波瀾万丈の展開とミステリアスな雰囲気が、とても楽しめました。
巻末の解説も有用な情報と思います。