ロンメル戦記
著者 山崎雅弘 (著)
第一次大戦での山岳戦。ヒトラー総統の護衛隊長から装甲師団長へ。西方電撃戦では幽霊師団と恐れられた快進撃。そして、栄光と苦悩の北アフリカ戦線。ノルマンディー上陸作戦から和平...
ロンメル戦記
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商品説明
第一次大戦での山岳戦。ヒトラー総統の護衛隊長から装甲師団長へ。西方電撃戦では幽霊師団と恐れられた快進撃。そして、栄光と苦悩の北アフリカ戦線。ノルマンディー上陸作戦から和平の模索、総統暗殺嫌疑。全戦歴とともに人間ロンメルの52歳の生涯を描く。
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日本語で読めるロンメルの評伝は意外に珍しい
2016/04/16 22:13
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:瀬戸内在住の猫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
第二次世界大戦時のドイツ軍の名将として、日本でもトップクラスの知名度を持つであろう「砂漠のキツネ」こと、エルヴィン・ロンメル元帥…と言うよりは、今だとアニメ「ガールズ&パンツァー」に登場する歴女チームことカバさんチーム(III号突撃砲F型)の戦車長・エルヴィンの元ネタになった人、言った方が良いかも知れないですが…(笑)。
それ程人気のある将軍ですから、その評伝は数多くありますが、意外と日本人が書いた物は少なく、本書以外だと柘植久慶氏が書いた「砂漠の狐 ロンメル将軍」(PHP文庫・2006年)や岡本好古氏の「悲将ロンメル」(講談社・1976年他)位しか無い様です。
さて本書ですが、その出生から今まで詳細に分かっていなかった第一次大戦での彼の活躍も含めて、彼の生涯を要領よくまとめた好書だと思います。
ただ、著者が本書のあとがきで書いている内容について、指摘すべき点がありますので、書いておきます。
1.著者は、ロンメルが1944年のヒトラー暗殺計画に加担した証拠は今なお見付かっていないとしているが(2009年現在)、その後、英軍が捕虜としたドイツ軍の上級士官の会話を収容所で盗聴していた記録が見付かり、その中である装甲兵大将が捕虜になる直前にロンメルと会話した際、ロンメルが「総統は殺されなければならない」とまで言ったと発言した記録があった事が分かっている。
2.著者は、本書の参照文献として、ナチシンパであるデイヴィッド・アーヴィングの「狐の足跡」を挙げており、その理由の一つとして「ロンメルの妻ルーシーと息子マンフレートの全面協力を仰いで執筆された事」を挙げているが、事実は異なる。
妻ルーシーは「狐の足跡」が出版される1977年の6年前に死去しており、息子マンフレートもこの本が出た後でアーヴィングを批判しているのである。
(以上、大木 毅著「ドイツ軍事史-その虚像と実像」作品社、2016年から参照)
3.あとがきで著者が「あるドイツ人著者の文献」について示しているのは、どう見てもパウル・カレル著「砂漠のキツネ」(日本語訳は松谷健二氏で複数の出版社から出ている)であろうー。
以上です。