- 販売開始日: 2013/05/15
- 出版社: 新潮社
- ISBN:978-4-10-120433-8
絶叫城殺人事件
著者 有栖川有栖 (著)
「NIGHT PROWLER(夜、うろつく者)」と記された小さな紙片を、口の中に押し込まれ、次々と殺害される若い女。残酷な無差別殺人事件の陰には、カルトなホラー・ゲームに...
絶叫城殺人事件
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商品説明
「NIGHT PROWLER(夜、うろつく者)」と記された小さな紙片を、口の中に押し込まれ、次々と殺害される若い女。残酷な無差別殺人事件の陰には、カルトなホラー・ゲームに登場するヴァーチャルな怪物が――。暗鬱の「絶叫城」に展開する表題作ほか、「黒鳥亭」「壺中庵」「月宮殿」「雪華楼」「紅雨荘」と、底知れぬ恐怖を孕んで闇に聳える六つの迷宮の謎に、火村とアリスのコンビが挑む。
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関西人の感覚
2018/05/20 23:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
有栖川有栖の『絶叫城殺人事件』を読みました。
有栖川有栖なんて、ふざけた名前やと読まず嫌いを通していた私をこの作家に出会わせたのは、テレビドラマ化された火村英生シリーズでした。
この短篇集の表題作はドラマで見たことに途中で気づき、トリックは分かっていたのですが、それでも面白かった。
本筋とは関係ないけど、東京のホテルにカンヅメになっているアリスが「西の空の下に、私の街がある。」と思う場面があって、私がアリスと火村の話にシンパシーを感じるのは、これか~と気づきました。
つまり、関西人の感覚です。
火村とアリスのコンビが活躍するミステリ作品集。なかでも、叙情的な余韻が尾を引くふたつの作品が印象に残ります。
2004/10/17 12:51
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:風(kaze) - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネット上の「作家の読書道」というサイトで、三浦しをんさんが「有栖川さんのミステリのなかでも面白かった一冊」と本書を挙げていらしたのに興味を引かれ、読んでみました。
犯罪社会学者の火村英生(ひむら ひでお)、推理小説作家の有栖川有栖(ありすがわ ありす)。ホームズとワトスンを思わせるふたりがコンビを組んで、殺人事件の謎に挑む話が六つ。「黒鳥亭殺人事件」「壺中庵殺人事件」「月宮殿殺人事件」「雪華楼殺人事件」「紅雨荘殺人事件」「絶叫城殺人事件」が収録された作品集です。
このなかでは、「黒鳥亭殺人事件」と「絶叫城殺人事件」の二作品が断然魅力的。他の作品と比べて、傑出した出来映えでした。
「黒鳥亭」「絶叫城」とも、×××が事件の重要なファクターとなっています。それが本筋の事件とどう結びつくのか。迷った末に伏せ字にしましたが、この×××と事件との絡ませ具合が巧いですね。
また、読後に響く余韻ということでも味わいのある、印象に残る両作品でした。
火村とアリスの良きパートナーぶりが伺えるという点では、表題作の「絶叫城」が一番でしょう。文庫では、312〜313頁にかけての記述。火村を気遣うアリスの独白に、ぐっときました。
秀逸な六編
2021/11/22 17:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちーかま - この投稿者のレビュー一覧を見る
特に表題作が一番面白かった。ただ短編にまとめる為か最初と二番目の被害者の事件が簡単な記述で終わっている点、あと周辺の聞き込み調査も事後報告みたいになっている点は残念。長編にしたほうが面白かったと思う。
大好きなシリーズ
2016/06/26 13:26
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
大好きなシリーズの長編で楽しく読めました!
探偵小説らしい?
2016/05/05 11:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:えぬ - この投稿者のレビュー一覧を見る
収録された短編集が珍しく「殺人事件」でまとめられている上、舞台やトリックがいつにもまして奇怪で面白かったです。「黒鳥亭殺人事件」は幼い子どものなぞなぞと真相に彼女が関わっているか否かの不安から最後の(スッキリとは言えないまでも)解決までが良い。
絶叫城殺人事件
2013/06/09 23:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ホームズ - この投稿者のレビュー一覧を見る
全体的に他の作品に比べると微妙な気がする。物語としては『雪華楼殺人事件』が良かったけど(笑)火村からFAXへのアリスの反応が(笑)『絶叫城殺人事件』は展開としては良かったけど犯人が少し微妙かな。もう少し黒い感じの方が好みなので(笑)とりあえず火村とアリスの会話は楽しめたし、トリックとか良かったし、全体的には火村シリーズを楽しめたから良いかな(笑)
6篇から構成される短編集
2020/12/11 11:38
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初の1篇のみ煮えきりませんでしたが、それ以外はミステリの王道的にそれなりに愉悦出来ました。
本書は、館シリーズ的な内容になっていますが、綾辻氏の館シリーズとは異を呈しています。綾辻氏の方は建物にフォーカスされています。読み手により好みが分かれるでしょう。
かなり苦しいものもありますが
2022/05/23 16:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
設定やトリックにかなり苦しいものもありますが、おおむね楽しめました。
何気無い会話や描写が上手いのかなぁ。
巻末の本人コメントも。
安心して楽しめる
2018/05/02 13:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
犯罪臨床学者・火村英生シリーズの12作目です。
6篇からなる短編集。
有栖川さんの作品は読んだ限りではどれも人死を扱っているのに、乾いたようなというかあまり情緒的なものは感じなかったのですが、本作ではそれに比べると多少感傷的なセリフや描写が顕在するように感じられました。
例によって、なんて書き方をするとトリックをお考えになった作家さんには失礼になるのかもしれませんが、6篇ともよく纏まったお話で安心して読めました。