- 販売開始日: 2013/05/17
- 出版社: 小学館
- ISBN:978-4-09-403471-4
相場師一代
著者 是川銀蔵 (著)
勝機を読み波乱の95年を生きた「最後の勝負師」唯一の自伝。「本当に儲けようと思うなら、自分で経済の動きに注意すること。」(本文より)個人としては破格の数百億円の株取引に成...
相場師一代
03/20まで通常770円
税込 539 円 4ptワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
商品説明
勝機を読み波乱の95年を生きた「最後の勝負師」唯一の自伝。
「本当に儲けようと思うなら、自分で経済の動きに注意すること。」(本文より)個人としては破格の数百億円の株取引に成功し、「最後の相場師」と称せられた是銀が93歳で記した唯一の自伝。若干16歳で単身満州に渡って商売を始め、朝鮮半島で成功失敗を繰り返す。そして株。波瀾の生涯と地道な独学の日々から導き出される故人の珠玉の言葉の数々は、バブルが崩壊したいまも、勝負を決する名言である。
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株で成功することは不可能に近い?
2010/04/25 15:08
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:CAM - この投稿者のレビュー一覧を見る
「最後の相場師」と呼ばれた是川銀蔵氏の自伝である。「株で成功することは不可能に近いという事実を伝える使命があると思い」(まえがき)自らの人生を自らの手で綴ったものである。 「まえがき」の日付は1991年2月となっているから93歳時に書かれたものであり、1992年9月12日に95歳で亡くなられているから、死の直前の執筆である。
氏は、住友金属鉱山株の仕手戦によって200億円の利益を上げたと言われ、1983年に発表された高額納税者番付では申告額28億9090万円で全国1位となった。しかしながら、生活は質素であり、大阪市に多額の寄付を行うなど社会福祉事業にも力を入れ、1979年には私財14臆円を拠出し是川奨学財団(交通遺児等奨学金)を設立した。しかし、その後の失敗により、1991年には所得税6億8000万円を滞納し、本書(単行本書名『波乱を生きる』)の印税も大阪国税局に差し押さえられたといい、死亡時には約24億円の株の借金があり、遺族は相続放棄を行ったという。
本書「まえがき」では、冒頭引用部分に続き「世間の人達は、私があたかもこの“不可能”を覆して株の売買で成功し、巨万の富を得たと思っているであろう。しかし、決してそうではない。私は実際、今でもすっからかん。財産も何も残ってはいない。このことを著書で警告したいのである」と述べられている。
そして第1章は、1989年12月29日に日経平均が市場最高値をつけた後の1990年初頭からの暴落についてから始まっている。そして、この90年の暴落と87年10月20日のいわゆるブラック・マンデー暴落について述べられている。後者については「他の投資家が、パニック状態に陥り、その後の株価の動向に戦々恐々としている時、その時こそ、何年に一度という最大の買い場なのだ」と述べられており(p.31)、実際にもほぼそのとおりの動きとなった。これに対して、前者の90年以降の暴落については、「これまでの株式市場の状況からして、高値(38,915円)の2割や3割の下げ相場は止むを得ないとみていた。ところが、私の判断を持っても、まさか3万8千円の相場が2万円を割る(90年10月1日)という5割近い大暴落を記録しようとは、予想もしなかった」と率直に述べられている。ここで大きな「失敗」をされたのであろうか。
また、若くして喉頭癌に冒され、余命数年と宣告された大秀才の長男を思い、癌の特効薬を開発している企業の株を買い漁ったが、特効薬はできあがらずに大損したとも言われている(この点については、本書では述べられていない)。
「私は16歳で独立して以来、女道楽と酒だけは絶対にやらないと心に誓って」(p.120)、このことについては、「私は、おそろしく意志の強い性格を先天的に持っていたことは間違いないようだ。これだと思ったら、どんな困難があってもやり通す。しかし、やっちゃいけないことはどんな誘惑があっても手を出さない。この意志の強さがいまの相場師・是川銀蔵を作ったのだと思っている」と自ら述べるが(p.90)、この是川氏にして、80歳、90歳にして、勝負の“勝ち逃げ”だけはできなかったのであろうか。ここらあたりについてもう少し書き残していただきたかったと思わざるを得ない。
第2章から第6章においては、弱冠16歳で単身満州に渡って商売を始め、その後朝鮮半島で成功と失敗を繰り返す戦前から終戦後に至る波乱万丈の生活について述べられているのであるが、「自伝」ということからして全体的に自画自賛に満たされているのはやむをえないところであろう。ただし、意図的に本籍地である漁村で徴兵検査を受けることによって徴兵を免れたことなどを得々として述べておられるのは如何なものであろうかと思う。三島由紀夫氏なども同様の方法で徴兵を免れており、三島氏にとっては、このことは生涯の心理的負担となったのではないかと思われる。是川氏においてはどうであったのだろうか。
第7章から第9章は、昭和35年以降に再開した株式投資についてであり、随所に是川氏の投資哲学が述べられており、極めて有益である。大成功に見えた同和鉱業株についての最後の売り逃げ失敗についての叙述も興味深いが、何と言っても、圧巻は氏の名前を天下に知らしめた住友鉱山株をめぐる闘いの顛末である。住友鉱山首脳の矮小さに比べて、自らの知力胆力だけで果敢に闘う相場師・是川の凄さを感じざるを得ない。
いつの時代にも教訓となる一代記
2006/01/14 14:56
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぶんこずき - この投稿者のレビュー一覧を見る
是川銀蔵氏といえば、まさに昭和最後の相場師といえる人物である。
この本は、その是川氏の一代記であるが、特に後半生の相場は、個人対組織といった闘いそのものであり、その相場に勝利・敗北していった著者のすさまじい記録集でもある。
株式相場といった大きな舞台でのすさまじいばかりの活躍は、よんでいても、手に汗握る感じがあり、読み応えありといった感じの仕上がり具合である。
ネットバブルとIT株で浮かれているあなたに
2001/02/01 19:24
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:谷池真太 - この投稿者のレビュー一覧を見る
Q:宝くじは儲かりますか?
A:No.当たりを予測することが出来ないから。
Q:競馬は儲かりますか?
A:No.JRAが上前をはねているるから。
Q:じゃあ、株は?
A:No.是川銀蔵がそう言っているから。
私は評伝・自伝の類がすきである。その中でもかなり好きな部類に入る一冊である。この人の凄いところは、敗戦後、財産をすべて失ったとき、「資本主義」そのものに疑問をもち2年間図書館で独学で経済学を学び、結果、マルキスト全盛の中にあって「マルクス主義は間違っている」という結論に達したことである。これだけの時流に流されない力と確かな眼を持たないと相場師になれないのである。しかもその本人をして曰く、「もう一度やれば必ず失敗する」と言わしめるほど株・相場というのは難しく、恐ろしいものなのである。
最後の相場師の人生は誰にも真似は出来ないのである。
成功のヒントにはまったくならない類稀なる評伝。
【だいたい、平均株価が右肩下がりなのにそのうえ手数料までとられて儲かるわけないじゃないか。配当なんて金利以下だし。】
素晴らしいお方です
2022/02/10 13:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:SAM - この投稿者のレビュー一覧を見る
拝読する前は、相場の世界だけの大物と思っていましたが、実業界でも大事業をなさって、世の為人の為に貢献された偉大な人物であることを知り、これからので人生の模範にしたいです。本当にありがとうございました!
是川さん
2019/12/23 00:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ホザーン - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は自伝をあまり読まない方ですが、是川さんの人生、勝負に引き込まれて読みました。面白かったです。
ほんまにおもろいおっさん
2016/04/02 08:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:koh - この投稿者のレビュー一覧を見る
ほんまにおもろいおっさんがいたんだなと、読み終わった後は清々しさでいっぱいになった。
どんな世界でも一流の人はひたすら努力しているんだなと。
そこにその人の信念が加わって面白い人生になっていく。
この人の人生が成功か失敗かはわからないが、最高の人生だったんではないかなと思う。
また尊敬すべき人が一人増えた。
気持ちを新たに今日からまた新しい人物を生きていこう。そんな気持ちにさせられた一冊
やっぱり博打に近いが勉強は必須
2022/02/13 17:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:UMA1001 - この投稿者のレビュー一覧を見る
努力すればするほど成功の可能性は高まるという感じ。
・銘柄は水面下にある優良なものを選んでじっと待つこと
・経済、相場の動きからは常に目を離さず自分で勉強する
・過大な思惑はせず、手持ちの資金の中で行動する
・銘柄は人が奨めるものでなく、自分で勉強して選ぶ
・二年後の経済の変化を自分で予測し大局観を持つ
・株価には妥当な水準がある、値上がり株の深追いは禁物
・株価は最終的に業績で決まる、腕力相場は敬遠する
・不測の事態などリスクはつきものと心得る
勝負士!
2018/07/06 14:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ごまたまご - この投稿者のレビュー一覧を見る
平成28年立春、府中市立中央図書館にて読破。株価収益率や海外の株式市場で資金を運用することなどどこでも持って行き読んでいます。
波乱万丈
2016/05/13 17:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴょん - この投稿者のレビュー一覧を見る
何故か、机上の理論だけで財をなしたというイメージがあったが、実際は当然ながらそんな訳もなく、物凄い努力家で苦労人であった。
資産形成の道は容易なことでは達成できない。