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シリーズ第2弾。トランクルームから女性の腐乱死体が見つかり・・・
虫要素だけでシリーズ化は厳しそうだし、今回の路線はいいかもね。
この調子で、次もお願いっ。
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「法医昆虫学捜査官」とあるように、虫さんがやたらめったらと登場する。まずはお約束のウジ虫から始まって、ハエ、クモ、アリ、トンボ、さらには巨大ヤスデまで出て来るという豪華ラインナップ。
虫の話を聞いただけで鳥肌がたってしまうような虫嫌いには、読み進めるのはちょっと辛いのではないかと思う。
けれども、頑張れば何とかいけるかも、という程度の人だったら、本作はお薦めのミステリーだ。なんといっても、地味な刑事と、天真爛漫(というか変人?)な女性昆虫学者との組み合わせが秀逸だし、殺人の動機にも無理がなく、ラストの着地も上手く決まっている。
決して明るい事件ではないのだけれども、不思議と読後感も悪くない。
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法医昆虫学捜査官シリーズ2作目。レンタル倉庫から女性の腐乱死体が発見された。全裸で損傷が激しく死亡推定時刻も身元も不明という手掛かりの少ない難事件を、発見現場の虫たちを手掛かりに岩楯・赤堀コンビが解明する。このシリーズやっぱり好きだー。
余談ですが、人魂とか鬼火の九割は、発光バクテリアに寄生されて光病にかかっているユスリカの群れなんだそうです。なるほど。
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法医昆虫学捜査官シリーズの第2弾!
うじ虫さんとか、とっても苦手なんですが、これほど殺人事件などを解決できる判断に使われる(実際はもっと時間もかかるかもしれませんが…)と思うと馬鹿にできませんね~(^-^;)。
専門的に勉強している人達がいるんですよね、実際。すごいなぁー。この本に出てくるトンボマニアの方も、普通は怪しげなんだけど、この人がいないと殺害現場も分からないという、キーマンになってるところが、なんとも「そうだよね。マニアじゃなければっていう範疇だよね。。。」と妙に納得したり。
このシリーズは、本当に勉強になるので、なんだか事件解決物って括りでは収まりきれない(笑)。それにしても、今回のは殺人動機がとっても哀しいものでした…(T T)
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東京・葛西のトランクルームから女性の腐乱死体が発見された。
全裸で遺棄された遺体は損傷が激しく、人相はおろか死亡推定日時の予測すら難しい状態。発見現場に蠅とウジが蝟集していたことから、捜査本部は法医昆虫学者の赤堀涼子の起用を決定する。
赤堀はウジの繁殖状況などから即座に死亡推定日時を割り出し、また殺害状況までも推論する。
さらに彼女の注意を引いたのは、「サギソウ」という珍しい植物の種が現場から発見されたことだった。
待望のシリーズ第2弾。期待通り、楽しませていただきました。
しかもこんなに早く!嬉しいなぁ。
今回も赤堀だけに届く「虫のしらせ」がよかった。
特に死亡推定日時の演説はお見事。
赤堀さんのヘンな色気もなくなり、それぞれキャラがより立ってきてました。
だから余計に、藪木のキャラが掴みづらかったのが気になりました。
前作のあの「ボール」のようなインパクトはありませんでしたが、今回も出ていたウジとハエ。
そんでもっていい仕事をしてくれたオオヤスデ。
思わず気になって画像検索してしまったモザイクたち。
よくもまぁ、これだけ虫を絡められるなぁ、と感心しきり。
今回は動機もよく練られていたと思います。怒涛のラストも面白かったし。
ただその動機の部分。個人的に考えるところがあり、タイミングがいいんだか悪いんだか、という気もしました。
次はどんな虫がでてくるんだろう。
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▼とても面白くてページをめくるスピードが自然と早くなってしまいました。
▼気持ち悪い虫の話題が出てくるのに、読んでいて、あまりイヤ〜な気がしなかったのは、赤堀先生のキャラクターが明るく、親しみやすかったから?虫たちに対しても愛情深く書かれていたから?虫の話なのに興味深く読めてしまえるなんて不思議な気分です。
▼虫にもそれぞれ役割があって、人間に“気持ち悪い”とか言われながら、彼らはその役割をきちんと果たしているので、あまり人間がその生態の邪魔をしてはいけないなと思いました。
▼タエの人の良さ、訛り言葉に妙にホッとさせられました。
▼発光バクテリアに寄生されて光り病にかかったユスリカの群れ→人魂。夏に繁殖期のピークを迎えるチャタテムシのオスが顎で木を叩いてメスを呼ぶ信号音を出す→デス・ウォッチ と怪奇現象は虫の仕業か・・・。勉強になりました。
▼事件が解決し、月縞は新たな目標を持ち・・・。ガンバレと応援したくなる
▼前作『147ヘルツの警鐘』をこれから読みます。
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虫から犯人を追跡調査する法医学昆虫学、そういうものがあったのかと思う一方明るい語り口調で紡がれるストーリー、魅力あるキャラクターデザイン等初っ端からぐいぐい引き込まれる作品です。ミステリ好きな方におすすめ。
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赤堀の専門知識とそれを見守る岩楯、イケメンの月縞.無残な死体に付着していた種、さらに蟻が取り込んだ特殊なトンボの抜け殻.並の刑事が考えつかないような証拠から、赤堀が殺人現場を特定する.心臓移植に絡む疑惑が、怨念を作り出す.前作も面白かったが、本著はさらに良い出来だ.
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法医昆虫学捜査官シリーズ。あああ、またしても腐乱死体とウジと虫の描写がいっぱいいっぱいっ! 虫が苦手な人にはたまらんよなこれ……。ラストの巨大○○○にも「うげ!」と悶絶してしまいました。涼子さん凄すぎ……。
虫をたどって徐々に明かされる事件の真相。最初からどんどん見当のつかない方向に転がっていく物語は、本当に予想不可能だなあ。真相を推理することはまずできそうにありません。過程の物語は充分に楽しめますが。
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この手のシリーズはマンネリが危ぶまれるところですが、前回とは異なる視点からのアプローチに法医昆虫学と作者の懐の深さを感じる。
法医昆虫学を押し出した前半と、事件の背景が浮かび上がる後半の書き分けが実に見事でした。
事件そのものの切なさに登場人物達の様々な感情が入り乱れて、複雑な心境にさせられました。
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法医昆虫学というのは海外ドラマでは見るが、日本では用いられていないものだと思っていた。
これは法医昆虫学者、赤堀涼子が虫を手がかりに事件を解明するシリーズ第2弾で、前作は未読だったがこちらを先に読んでも特に問題なかったと思う。
発見された死体が腐乱死体であることから、もう冒頭から気持ち悪い。解剖シーンや発見当時の様子を語る刑事の言葉だけでもかなり引く。
しかし赤堀が登場して発見現場の虫を手がかりに推理を始めると、正直そんなにうまく物事が進むのは都合よすぎでは、という気がしないでもないが、これが実に面白かった。
優秀だが変人の学者と刑事、という取り合わせはよくあるパターンだが、ほどよくキャラが立っているので読みやすい。ラストのアクションはいらないかも。
事件と関係ない虫の蘊蓄も面白いし、前作もぜひ読んでみたい。
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前の話もそうだったけど、ラストの捕物が流血出るのは、警察ものだと普通なのか。そういえば、新本格辺りってそういうの少ない気がする。
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『147ヘルツの警鐘』(http://booklog.jp/users/junjinnyan/archives/1/4062178311)の続編。
前作同様、最初から最後まで飽きることなく面白かった。虫によって事件が解決されていく過程も、スピード感ある盛り上がりも、申し分なく面白い!臓器移植というものに少なからず違和感を抱いている私としては、臓器移植がもたらすかもしれない社会の歪みが事件の根底にあるという着眼点にも興味を覚えました。
本編に負けず劣らず、最後に列記されている参考文献がどれも面白そう。『147ヘルツの警鐘』を読んだあとに教えてもらって読んだ『死体につく虫が犯人を告げる』(http://booklog.jp/users/junjinnyan/archives/1/4794211503)も参考文献に入ってました。
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法医昆虫学捜査官シリーズ2作目。
前作がかなり面白かったので、続編を期待大にして待ち望んでいたのだが、2作目の今作、その期待に十分に応えてくれる出来栄えだったと思う。事件の謎解きと法医昆虫学の観点からの捜査が見事にマッチングしており、この手の専門捜査を重点にしたミステリによくある、取って付けた感が全く感じられなかった。また、捜査自体が専門捜査に終始することなく、ベテラン刑事としての岩楯の刑事捜査も上手く機能していたのも良かったと思う。
今作は閉鎖的な田舎農村特有の禍々しい雰囲気も漂わせており、デビュー作の「よろず~」の雰囲気を思い出した。赤堀の変人具合は、前作がやはり初対面で衝撃的過ぎたせいか、今作は比較的落ち着いて読んだが、それでも昆虫捕り網を奇声を上げながら振り回す姿は想像してしまい、爆笑してしまう。こんな愛すべきキャラはなかなかお目にかかれない。続編が再び出ることを期待します。
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147ヘルツの警鐘の続編。日本では馴染みのない法医昆虫学で、殺人事件を解決してゆく。1作目より、更に面白かった。ただ、食事をしながら読むのはオススメしません。蛆虫が茶碗何杯分とか、想像しちゃうと食べれなくなります。(苦笑)
ドラマ化して欲しい作品。