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電子書籍
宇宙は何でできているのか 素粒子物理学で解く宇宙の謎
著者 村山斉 (著)
物質を作る最小単位の粒子である素粒子。誕生直後の宇宙は、素粒子が原子にならない状態でバラバラに飛び交う、高温高圧の火の玉だった。だから、素粒子の種類や素粒子に働く力の法則...
宇宙は何でできているのか 素粒子物理学で解く宇宙の謎
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宇宙は何でできているのか 素粒子物理学で解く宇宙の謎 (幻冬舎新書)
商品説明
物質を作る最小単位の粒子である素粒子。誕生直後の宇宙は、素粒子が原子にならない状態でバラバラに飛び交う、高温高圧の火の玉だった。だから、素粒子の種類や素粒子に働く力の法則が分かれば宇宙の成り立ちが分かるし、逆に、宇宙の現象を観測することで素粒子の謎も明らかになる。本書は、素粒子物理学の基本中の基本をやさしくかみくだきながら、「宇宙はどう始まったのか」「私たちはなぜ存在するのか」「宇宙はこれからどうなるのか」という人類永遠の疑問に挑む、限りなく小さくて大きな物語。
著者紹介
村山斉 (著)
- 略歴
- 1964年生まれ。東京大学大学院博士課程修了。カリフォルニア大学バークレイ校教授。東京大学数物連携宇宙研究機構(IPMU)初代機構長。西宮湯川記念賞受賞。
≪幻冬舎≫新書フェス―わたしのイチオシ幻冬舎新書―
【紹介者】人気ブログ「404 Blog Not Found」主宰 小飼弾
本書は、「最初に触れるべき宇宙論」の本としては、第一選択肢だ。まずなんといってもいい意味で著者が「学者離れ」している。著者のユーモアのセンスは日本人離れしている、というか21世紀のネット住人のセンスである。それでいて、きちんと最新の理論と観測に基づいて話を進めている。もちろん宇宙物理学は新書一冊で学べるほど簡単ではない。しかし学ぶ前には、そこに学ぶべき何かがあることを知る必要がある。本書が優れているのは、まさにそこ。本書を読んでも理論、すなわち「そうなる理由」はわからない。わかったといったらそれはウソである。しかし「何を知ろうとしているのか」、そして「知るために何をしているのか」を、本書ほど上手に訴えた一冊を私は知らない。
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紙の本
予備知識なしでも楽しめる
2019/02/19 17:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:魁 - この投稿者のレビュー一覧を見る
話を理解しやすいよう、基本事項から丁寧に順を追って説明してくれるので、誰でも楽しめる一冊。詳しく知りたい人には少し物足りないかもしれませんが…
紙の本
宇宙はわからないことばかり
2018/02/10 11:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nobita - この投稿者のレビュー一覧を見る
眼から鱗が落ちたような気分。昔の地学がここまで深くなった。面白い。人間がくよくよするのが馬鹿らしくなる。
電子書籍
突っ込んだ入門書
2016/09/13 22:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たら - この投稿者のレビュー一覧を見る
宇宙論の最前線について、数式は使わず、なるだけ優しくとの配慮を持ってお話された本。何度も読み返したい。
たくさん傍線を引きたい箇所があるので、電子書籍より紙の方が良かったと思った。
紙の本
現代物理学のガイドマップ
2012/12/01 16:16
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もんきち - この投稿者のレビュー一覧を見る
ニュースで聞く「物理学を塗り替えるかもしれない大発見」とか、何回解説を聞いてもよくわからない人は多いと思います。昔から科学解説書を愛読していた私でもついていけないトピックスはいろいろありますし、理科が嫌いだった人ならなおさらでしょう。
昔、相対性理論が「世界に理解できるのは3人だけ」という話がありましたが、結局のところあれも数式とそれがあらわす物理的事実の関連、モデルと事象のつながりがわかっていなかったということで、要するに地図はあるが地図記号や等高線の意味が分からない、というような状態だったのだと思います。しかし、地図の読み方の解説をしてもらえればそれで理解できること、また、それで地図を読み取った人が「この辺はこんな場所だ」と教えてくれればそれで理解できることがぐんと増えてきます。そんなわけで、今となっては相対性理論がどういうものか、数式で理解している人も、数式では理解できなくてもどういう宇宙が記述されているのかを理解している人も、世界中に山のようにいるわけです。
もう一つの難しさは、個別の理論や発見の位置づけ。何が重要なのか、どれくらい、どんなふうに重要なのかがわからないことでしょう。しかも、素粒子の動きが予想と違っただけで宇宙の成り立ちが説明できなくなってしまう、なんて話があっても素人には何のことやら、という感じ。その理由をこの本では「世界は『ウロボロスの蛇』」と説明しています。そして、その蛇の全身を一通り見てみましょうね、というガイドマップがこの本。どこに立ってみると、どういう景色が見えるのかをわかりやすく教えてくれます。
私自身、CP対称性の破れとか、左回りのニュートリノとか、この本を読んで「そうだったのか」と納得した話がいっぱいあります。もちろん、別のところで蓄えた違う知識が役立っている部分もありますが、自分が知っていることでも「こう説明してあげれば、あの時わかってもらえたかも」と思うことがいっぱいです。今まで読んだ中で最高のわかりやすさ。かなり密度が高くて、かなりの知識がないとななめ読みはむずかしいですが、興味はあるけど結局わからない、という人には心からお勧めします。
紙の本
物理が苦手だった人もある程度理解できる本です。
2011/02/20 21:40
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:龍. - この投稿者のレビュー一覧を見る
物理が苦手だった人もある程度理解できる本です。
タイトルにあるように宇宙は何でできているかから問題提起され、解説されていますが、最終的には物質は何からできているかを解明していきます。
本書を読み進めると、まだ解明されていない問題がたくさんあることに気か付きます。というより、問題が解決された先にさらに問題があるという感じです。
素粒子という言葉は、ノーベル賞などの発表で聴くくらいのもの。しかし、日本のノーベル物理学賞を受賞した人たちは、この分野で最も先端を進んでいた人達なのだと改めて認識させられます。
中学校で習う物質の最小単位は原子。さらには原子核と電子というところがせいぜいでしたが、最近ではクオークやニュートリノなど、さらに小さい素粒子や地球上に存在していない素粒子なども理論上から発見されているという事実に驚きを覚えます。
目に見えないものを理論から「存在する」と分かる、この洞察力のすごさは、やはりノーベル賞級といえるのでしょう。
さらに宇宙の大部分を占める「暗黒物質」というネーミングにも驚かされます。
しかも、その正体は解明されていないということ。
今後とも科学が進歩し、新たな発見があるのでしょうが、それと同時に新たな疑問がでてくるのでしょう。
ともあれ、物理学の基礎がもっとあればより深く理解できるのにと思いました。
学生時代、物理もっと勉強しておけばよかったと思う一冊。
龍.
http://ameblo.jp/12484/
紙の本
宇宙という書物は数学の言葉で書かれている
2019/11/28 23:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:FA - この投稿者のレビュー一覧を見る
「原子以外のもの」が宇宙の96%を占めている。原子ではない96%は、いったい何なのでしょうか。残念ながら、それはまだわかっていません。ただし、名前だけはついています。その1つが「暗黒物質(ダークマター)」
いろんな情報がいっぱい書かれてますが、ほとんどわかりません。
「宇宙という書物は数学の言葉で書かれている」(ガリレオ)だから、数学を使わないと自然界の仕組みは理解できない。
となると、私にとっては難しいはずだ。
紙の本
宇宙について
2019/05/06 21:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ただの人間 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アインシュタインや益川、小林など従来の理論も辿りつつ、わかっていること、わかっていないことを論じていく。常識では捉えきれないようだということはわかっていても、詳しいことはわかっていないという範囲が多いようだった