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電子書籍
マネーロンダリング入門 国際金融詐欺からテロ資金まで
著者 橘玲 (著)
マネーロンダリング(資金洗浄)とは、テロ資金や麻薬・武器密売・人身売買などの犯罪で得た収益を、海外の複数の金融機関を使って隠匿する行為をいう。本書ではカシオ詐欺事件、五菱...
マネーロンダリング入門 国際金融詐欺からテロ資金まで
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マネーロンダリング入門 国際金融詐欺からテロ資金まで (幻冬舎新書)
商品説明
マネーロンダリング(資金洗浄)とは、テロ資金や麻薬・武器密売・人身売買などの犯罪で得た収益を、海外の複数の金融機関を使って隠匿する行為をいう。本書ではカシオ詐欺事件、五菱会事件、ライブドア事件などの具体的な事例をもとに、初心者にもマネロンの現場が体験できるよう案内した。専門知識はなにひとつ必要ない。グローバル化、大衆化したマネロンによって、いまや世界の仕組みが変わりつつあることを読者は知るだろう。
著者紹介
橘玲 (著)
- 略歴
- 1959年生まれ。早稲田大学卒業。作家。2002年「マネーロンダリング」でデビュー。ほかの著書に「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」「永遠の旅行者」など。
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紙の本
海外に金融資産を移すことの意味
2006/12/16 17:06
22人中、15人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は橘玲さんとは長い付き合いである。つきあいと言っても個人的にあったりしたことはない。ただ同氏がやっている「海外投資を楽しむ会」http://www.alt-invest.com/の掲示板に私が一方的に書き込みを行なっていただけなのだが。当時はバブル崩壊後の真っ暗な時期で、しかも証券不祥事が続発し日本の株式が低迷する一方、クリントン政権下でアメリカのIT関連株がウソみたいに上がっていた時期だった。この掲示板には「日本株投資をするヤツは馬鹿で野村證券の餌食になるだけ」「目端の利くやつは海外に口座を開きナスダックやNYSEで資産を倍倍ゲームで増やします」みたいなことを書き込む奴らばっかり集う低レベルの掲示板だった。そこで私は猛然と反論を開始した。「優良株が低価でごろごろしている日本株こそ絶好の広い場。日本株は必ず復活する」「巨額の経常黒字を出し続ける日本の通貨=円は必ず上がる。いくらドル資産を増やしても、為替でみんな持っていかれては元も子もない」「米国株は相当な高値。暴落する可能性が高い」...私の書き込みは板の趣旨を真っ向から否定するものであったこともあるが、しばらくすると私は荒らし扱いされ掲示板は閉鎖されてしまった。そして米国株は急落し円高が進み日本株は暴騰した。私の資産は当時の軽く4倍になったが、はてさて「目端の利いた連中の海外投資の成果」は如何なるものになっているのやら。んで、本書である。要するに本書で言うところのマネーロンダリングとは日本国内から円資産を海外に「合法的」「非合法的」に移すことなんだが、その狙いは大別して2つのようだ。1つは事業を行なっている人が売上を除外して過少申告をし、脱税して得た現金を海外に移すこと(これは紛れもない犯罪であり、捜査の対象である)。もう1つは相続税対策の為に日本国内にある資産を海外に移し、日本の税務当局の手の及ばないようにして税を逃れること(こっちは必ずしも犯罪ではない)。前者はサラリーマンには使えないが、後者はサラリーマンでも十分使える。特に狙い目は海外駐在となり会社の負担で合法的に「非居住者」となったときだ。日本では相続税は「もらったもの」が払うが、米国では「与える側」が払う。だから日本国内から米国内に住んでいる人(ただし5年以上の勤労者)に贈与がなされると完全に合法的に資産を親から子に渡すことが出来、なおかつその後米国から帰国しても、もはや親からもらった財産に対し日本の当局はなんら課税できないという点である。これは使えそうだ。同じようなケースはシンガポールやオーストラリアに駐在になった場合にも使えそうである。「共産主義思想に凝り固まった平等真理教信者」達は「格差社会は悪」の大合唱をはじめ、資産課税の強化を行なおうとしている。しかし上に政策あれば下に対策ありで、今後わたくしも含めた金持ち達は、このあたり国境を越えた税務対策について今後かなり研究をはじめるのではないか。そんな予感がする。いくら「金持ち」から財産を奪おうとしても無駄である。そこらへんのATMから海外に送金は幾らでも出来る時代なのだ。ざまあみやがれ。
紙の本
お金を流す仕組み
2011/05/28 21:28
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
マネーロンダリング入門といっても、別にマネーロンダリングの指南書というわけではない。要は、現金という実態のあるはずのお金が、いかにして数字と化し、その数字が世の中を巡るか、というお話だ。
国際的なお金の話であるため、銀行や海外送金の仕組みなども説明される。これを読んだ当時は、ちょうど経理関係の仕事に関わっていたため、コレスポンデント口座の説明などはとても参考になった。
カシオ詐欺事件、ライブドア事件、五菱会事件など、現実にあった事例を引き合いに出して、金融の仕組みを説明してくれる。
この様な仕組みが考えだされるということは、それを必要とする人々がいるということだ。どうして必要な人々がいるのか、その答えが世界の何かにつながっているのだろう。
電子書籍
こわいはなし
2015/09/30 00:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アキウ - この投稿者のレビュー一覧を見る
資金洗浄こわい話。複雑な(といっても実際はお金をグローバルにぐりぐり動かしているだけですが)取引を経て、非合法活動で得た資金が普通のお金に化けていく過程がスリリングで面白かったです。いつの間にか消えていったお金の額が、文字通りケタ違いで、しばし呆然とする。今だとビットコインとかがホットな話題となるでしょうか…。面白かったです。