電子書籍
ブラックアウト
2060年、オックスフォード大学の史学生三人は、第二次大戦下のイギリスでの現地調査に送りだされた。メロピーは郊外の屋敷のメイドとして疎開児童を観察し、ポリーはデパートの売...
ブラックアウト
ブラックアウト (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)
商品説明
2060年、オックスフォード大学の史学生三人は、第二次大戦下のイギリスでの現地調査に送りだされた。メロピーは郊外の屋敷のメイドとして疎開児童を観察し、ポリーはデパートの売り子としてロンドン大空襲で灯火管制(ブラックアウト)のもとにある市民生活を体験し、マイクルはアメリカ人記者としてダンケルク撤退における民間人の英雄を探そうとしていた。ところが、現地に到着した三人はそれぞれ思いもよらぬ事態にまきこまれてしまう……続篇『オール・クリア』とともにヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞の三賞を受賞した、人気作家ウィリスの大作。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
オックスフォード大学史学部タイムトラベルシリーズ最新作(の前半)。
2016/02/28 14:57
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回の出版形態は新・ハヤカワ銀背。 ポケミスと同じ版形なれど、ページ数が多いので本を開きすぎるとページがはずれて落ちてきそうな危険・・・を感じるほど厚い。 これで前半!
過去の歴史の詳細を探るため、タイムトラベル技術を応用して学生が過去にもぐりこみ、実地調査をした結果から史学部の学生は論文を書く。 しかし現地調査は思ったようにうまくいかない・・・私がこのシリーズを最初に読んだのは『ドゥームズデイ・ブック』で、次に『見張り』、そして『犬は勘定に入れません』ときたのでこのシリーズの面白さはわかっているつもり。
それなのに、今回、序盤のドタバタ喜劇は同じことの繰り返し感が強すぎてイライラする感じに(しかし、読み流してしまいそうな部分がのちに重要になってきたりするという・・・)。
『ブラックアウト』は『ドゥームズデイ・ブック』の5年後という設定なのですが、ロンドン大空襲の時代に行くというのにメインの登場人物となる史学生3人は危機感が乏しく、自分の希望が何より優先。 困ったらすぐ回収チームが来ると思っている。
甘いぞ!、ダンワージー教授は史学生の先輩の苦労を後輩の学生に話さないのか?
まぁそんな時間がないくらい史学生たち(ヒストリアン)は自分のミッションの準備でいっぱいいっぱいなのだろうけれど・・・自分の計画に不備が見つかればタイムトラベル許可を取り消されることもあるわけで、とにかく向こうに行ってしまえばなんとかなる!、もしも何かあったら回収チームが自分を迎えに来る!、ってことで自分をごまかしている学生ばかり(いや、本心かも)。 私はもう『ドゥームズデイ・ブック』で痛い目に遭っているから、軽い気持ちで過去に行くことに盛り上がっている学生は要注意なのである。
で、思わぬ事態に巻き込まれているじゃないか(完全に感情移入しております)。
が、このシリーズの読みどころはおたおたするヒストリアンたちではなくて、彼らが“時代人”と呼ぶ、その時代をリアルタイムに生きている人たちの姿。 大空襲・戦争という先の見えないさなかで、それでも懸命に日常を送ろうとする人たち。 苦難にも耐え、慣れ、「自分さえよければ」ではなくて周囲を気遣い、誰かのために行動する人たち。 ま、中には手に負えない悪ガキたちもいますがね・・・。
それにしても、「もともとひとつの話だったものが、長すぎるので前半『ブラックアウト』、後半『オールクリア』にわけた」、というものの・・・こんなところで終わられても困るんですけど! 何故後半も同時に出さない!
ま、『ブラックアウト』のあとがきで「まだ一行も訳してない」と訳者の方が言ってるからな・・・オリジナルと同じ8ヶ月後に刊行予定ということで・・・この4月には出るのではないかと思う。 どうやら発売日に『オールクリア』を買うことになりそうである。
あぁ、『氷と炎の歌』貯金に加えて『オールクリア』貯金もしなければ・・・。(2013年1月8日読了)
紙の本
先が気になってしょうがありません!!はやく続きを読まなくちゃ!
2013/10/14 20:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あんず86 - この投稿者のレビュー一覧を見る
久しぶりのコニー・ウィリス。
だいぶ間があったので、最初は手間取ったが、いったん話に入り込んだらすぐウィリスの虜に…。
第二次世界大戦下のイギリスにタイムトラベルすることになったオックスフォード大学史学生たち…
入り乱れて、何が何やら?ですが面白かった。
戦時下のイギリスの様子も知れて一挙両得。
先が大変気になりますが、三人以外にも、この時代に降下していた学生がいるらしく・・・。
時々、はさまれた三人以外のパートが非常に気にかかるところです。
どこでどう繋がるのか?すごい楽しみです。
紙の本
ブラックアウト(←第二次世界大戦時の灯火管制)
2012/09/22 13:37
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kazu - この投稿者のレビュー一覧を見る
2060年から1940年代の第二次世界大戦下のイギリスへ逆?タイムスリップたオックスフォード大学の史学生のそれぞれのタイムスリップ先の物語。 灯火管制中の人々の行動や子供たちを受け入れる上流階級の田舎の疎開地など、当時の様子が実際にあったかのように語られます(日本の大河ドラマも結構こんな史実とフィクションを混ぜたような感じだけど) イギリスの戦時下の細かな歴史を知っているともっと楽しめるよ思う。ただ、ハヤカワポケミスで800ページ近くあるので、覚悟して読まないと...