紙の本
「百物語」が好き
2019/03/18 23:17
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔々、中学か高校のころ読んだはずなのだが、読み終わっても記憶がよみがえってこない。ちゃんとした読み方をしていなかったのであろう。「山椒大夫」は森鴎外が元の説話をソフトにしている、安寿は拷問されないし、山椒大夫も惨殺されない。これは作者自身の好みの問題と本人は語っている。この短編集の中では、私は百物語が一番好きだ、今紀文と呼ばれていた飾磨屋が主催した百物語、しかし主人公は舞台裏をしってしまったこともあり白けて先に帰ってしまう。この飾磨屋はのちに没落することになるのだが、百物語を開催したころには金は底をついていたという話もあるらしい、それに飾磨屋に寄り添う太郎の貞女ぶりもいい、名作だ。もちろん、「高瀬舟」がいい作品であることも間違いない
紙の本
今でもまだ問題です
2001/10/16 15:12
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投稿者:ロブ - この投稿者のレビュー一覧を見る
高瀬舟を読むと弟を安楽死させた兄の行動が本当に正しかったのかやはり疑問に思ってしまう。この問題は未だに、またこれからも議論されるべき問題である。3年に一回はこの本を読んで安楽死について考えてみるのも良いのでは。
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鴎外先生は様式美と理論と、それだけでは割り切れない何かをも深く愛していたひとだったのではないかと勝手に思う今日この頃。
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エレファントカシマシの宮本浩次が歌にしていたので読んでみた。古くて暗い日本。安吾先生の時代物に通じるところがある。
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・山椒大夫
えっ、うん…だから?って思ってしまった。いや鴎外って割とそういう傾向あるけどそういうのじゃなくて、なんていうのかなあ。この山椒大夫、私の中で盛り上がりポイントがなかったんだよね。
鴎外の小説って途中から妙にぞひぞひするかんじが好きなんだけど、なんかこの話淡々としてないかい?
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高校2年生の倫理の授業で『自己選択について小論文を書け』というお題が出て、悩んでいたところ、母親がこの本を新聞で見つけ、本屋へGO!
なんとか無事書けました。
ちなみに『高瀬舟』を拝借させていただきました。
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やたらと西洋語が多いのがなんとも鼻に付くので、鷗外はあまり好きではありません。でも歴史物は割と好き。
話の筋が一番面白いのは「山椒大夫」だけど、「興津弥五右衛門の遺書」は、なるほど真剣ってこういう意味だったのか、と思わせられ、「最後の一句」では孝行娘の思い切った決断に胸を打たれる。安楽死をテーマにした「高瀬舟」はさすが医者でもある鷗外ならではの名作。
他、「杯」の清新さと「普請中」のしっとりした雰囲気も好きです。
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鴎外の作品の中で過去に読んだものはかなり少ない。「高瀬舟」は有名な短編なので昔どこかで通読した。
あとは何か短編をいくつか。それと「ヰタ・セクスアリス」くらい。有名作の「舞姫」は未だ手に取らないままだ。どちらかというと彼の娘である茉莉の作品の方がまだ手に取っている数は多いかもしれない。
さて、この本は通勤に短編小説を読みたいなと思っていたところ、積読から見つけたもの。非常に読みやすかった。「ヰタ~」でも感じたが、冷静な筆致の中に時折覗く茶目っ気が楽しい。
気に入ったのは「高瀬舟」「最後の一句」「妄想」。
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明治を代表する文豪。代々典医の家柄で、両親の意向により陸軍軍医となり、軍医総監にまで上り詰めたがその一方で創作活動を続けた。官費留学したドイツを舞台に描いた『舞姫』、『山椒大夫』、『高瀬舟』などの時代小説など、流麗な文章で幅広い作品を遺しています
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個人的に高瀬舟より山椒大夫のが好きかもなぁー鴎外の作品は比較的読みやすくお勧め。山椒大夫の最後は見もの!!
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高瀬舟が好き。この時代に安楽死をテーマにした鴎外は流石ですよね…。教科書に載ってたりするので一度は読むべし。
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人買いのために引離された母と姉弟の受難を通して、犠牲の意味を問う『山椒大夫』、弟殺しの罪で島流しにされてゆく男とそれを護送する同心との会話から安楽死の問題をみつめた『高瀬舟』。滞欧生活で学んだことを振返りつつ、思想的な立場を静かに語って鴎外の世界観、人生観をうかがうのに不可欠な『妄想』、ほかに『杯』、『普請中』、『カズイスチカ』、『百物語』、『興津弥五右衛門の遺書』、『護持院原の敵討』、『二人の友』、『最後の一句』など全十二編を収録する。
読書初心者にお勧めは『山椒大夫』、解りやすく読みやすい内容。万人向けです。森鴎外の倫理観や思想がよく表れているのは『杯』や『妄想』。文学界からも陸軍省からも孤高の人であり続けた鴎外の自尊心や、人生への諦念がうかがえて面白い。
あと、個人的には『妄想』の中の一節
“Revue des Mondesの主筆をしていた旧教徒Brunetiereが化学の破産を説いてから、幾多の歳月を閲しても、科学はなかなか破産しない。凡ての人為のものの無常の中で、最も大きい未来を有しているものの一つは、やはり科学であろう”
…この台詞!!…に、文学だいすきだけど職業理系人(陸軍付きの軍医)な鴎外の理系な本性を垣間見ることができて親近感わいたwww
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新釈 走れメロスを買ったので、百物語を読もうと思って買った。
他のは過去に読んでたので百物語だけ。
話自体の不思議さよりも、騒ぎの中に混じりたいという気持ちが先行して読んだ。
なので百物語本番の前に話が終わってしまって残念。だけど、鴎外が書こうとしたものは全く別のものだったのでしょうがない。百物語という題名にへんな期待を持ちすぎた。
しかし、鴎外の小説は専門用語がやたらに入って鼻持ちならない感じがしてあまり好きになれない。
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どの作品も短い文章で書かれているが、鴎外の言葉の選び方は素晴らしい。鋭くきちっと心の中に入ってくる。特に、“最後の一句”の中にある人々の台詞には、ぐっとくるものがある。
多少、難しい文もあるが、昔に書かれたはずなのに、現在にも繋がるものがある。助けるってことはいったい何なのか?死とは何なのか?考えさせられる。
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だいぶ間があいたな。坊っちゃんを再読しておりました。さて積読消化キャンペーン?森鴎外です。はっきり言って舞姫しかまともに読んだことありません。そして漱石びいきなので鴎外は実際のところ微妙です。ええい!横文字を使いすぎなんじゃアアアアアこのインテリがあああああ!と思いつつも、高瀬舟はやっぱ面白かった……あと「杯」もかっこよかった……「最後の一句」も良かったな。「百物語」は森見さんのやつで読んだけど、元話の方も森見さんもよくわからん……まあ、もともと山椒大夫目当てで買ったんですけどねー。まあまあ面白かったよ。でもやっぱり今読んでる鏡花に比べて面白くない。星3はかあいそうなので星4にしてみましたよっと。