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『春の庭』で芥川賞を受賞された柴崎友香氏の女二人の感傷旅行を描いた物語です!
2020/07/04 10:24
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『きょうのできごと』(咲くやこの花賞)や『その街の今は』(織田作之助賞)、また『寝ても覚めても』(野間文芸新人賞)、そして『春の庭』(芥川龍之介賞)といった傑作を次々に発表されている柴崎友香氏の話題作です。同書は、超美人で傲慢な女ともだちである「音生」と、彼女に言いなりとなっている「私」が繰り広げる、大阪からトルコ、そして四国から石垣島と続く女二人の感傷旅行の物語です。この旅の結末は一体、どうなるのでしょうか?続きは、ぜひ、同書をお読みください。
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男性の登場人物の印象が薄い
2018/09/01 21:04
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投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
これは柴崎友香の2冊目の文庫化作品らしい。初期の作品だろうと思う。一言でいえば青春小説でしょう。関西弁の会話が面白い。これは柴崎友香の特徴の一つでもあるだろう。ただ、男性の登場人物の印象が薄い。「きょうのできごと」なんかはもっと丹念に描かれていたように思うのですが。
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音生に最初はイライラした。でもいつの間にか彼女に引き込まれたい欲みたいなのがあった。
女のワガママ、可愛いから許すのですね。
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またしてもジャケ買い(●´ω`●)ゞ主人公の魅力がすごく伝わってきたけど…お話てきには大きな出来事とか盛り上がりとかなく、全体的に同じテンションでちょっと印象薄め…というかんじでした。
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この小説の語り手の主人公、なんかいらつくなあと思ったら、中盤あたりでまさにこれだ!という一文発見。「あんまり考えずに行動するわりには、あとから文句ばっかり言って、努力は嫌いだけど僻みっぽくて、しかも自分のことを棚にあげて超面食い」。この手のタイプの女性、私が最も苦手とするタイプ。でもいじけてても、ちょっと抜けてても、愛嬌があって前向き(ただし、4歩進んで3歩下がるの繰り返し)。こういうキャラ、変にスキがない人よりは魅力的かなあ、という気もした。
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柴崎さんは会話のリズムがうまいと思う。特に関西弁ね、その肝は。だからとても入り込みやすい。何が面白いかって聞かれるとわかんない。何か大仰なことが起こったりするわけではないから。けど、読んでて気持ちよいのです。保坂さんも大のお気に入りらしいね、「きょうのできごと」で解説書いたり、あとはたしか何かの文芸誌で対談してたのも読んだことある。(06/2/5)
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音生というとっても美人で自由なコに連れまわされる主人公のお話?でも
十分この主人公も勝手な気がするんだが(笑)
よんだらトルコに行きたくなりました。
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テスト終了記念。スピード感あふれて面白いけど、自分の好みではない、と思う。以前に読んだことあり。[06/07/24]
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さらさらさら〜っと読めるんだけど、
なーんか物足りない気が。。。
最近は刺激の多い作品が好きだから、
そのせいかな?
面白そうな書評やったのになぁ。。。
残念だなぁ。
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『きょうのできごと』の作者。
超美人で傲慢な年下の彼女と、
それに振り回されっぱなしな『私』による、
女二人のなりゆき感傷旅行−…というコトだったけれど。
読んでてちょっとイライラ。
読み終えた後、
中学の修学旅行で行った沖縄の海を思い出した。
どこまでも透明な海に触れた生温い感触を、
何だかすごく懐かしく思った。
表現というかモノに対する言葉選びはすごく素敵だと思います。
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芽衣は、失恋したばかりの音生に連れられて、トルコ⇒温泉へ旅行へ行くことに。音生のための感傷ツアーだったのに、いつのまにか芽衣の昔の傷にも触れて…、という話。3年前に失恋したきり、格好良い人がいないかな、仕事は嫌、止めたい、と不平ばかり言う芽衣に周囲は「じゃあ自分はどうなのよ?」と。それに対して「(そんな良くない)自分の状態は、自分が一番分かりすぎる位分かってるんだから、ちょっと位何もしない時期があってもいいじゃない」と。がんじがらめになりそうな時に、ぱーっと旅に出られたらいいだろうな、と思いました。相変わらず、力の抜けた感じが心地良いです。関係ないけど「音生」って好きな名前だなあ。薄い本なので、一気に読めてしまいました。(2007/5/10読了)
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完璧な美少女とその子に振り回される女の人の話です。
いろいろなところに旅に出ます。
本当に旅行に出かけると自分の知らなかった自分を知ったりします。
これはそんな話でした。
自分ばかりではなく、一緒に行った人の新たな部分を知ることができます。
友だちとちょっと旅行に行きたいなぁと思う本です。
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「私」は26才で、会社を辞めたばかり。そこへ彼氏に浮気された年下の美しい友人、音生(ネオ)と一緒に旅に出る・・・というのがものすごく大雑把なあらすじ。
文章は読みやすいし、重たいテーマなものでもないのかもしれないが、なぜかしら読んでいてちょっと疲れた。
「私」の、なんか煮え切らないというか流されがちというか、それでいて面食いでそこだけはこだわってたりとかそういう所や、音生のしっかりしてるんだけど、我儘で、人を振り回してしまうことや、でも「私」には辛らつに説教したりとかそういう主な登場人物二人の性格が私には疲労感をもたらした。
いそうな感じの女子ではあるのだけれど。
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3/6 おもしろかった。今日のできごとに続くこの流れ。この人のおもしろさは場所が流されていく中にあるのかもーと思った。小説らしい不自然さがないところもいい。
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芽衣と音生の、行き当たりばったり旅行物語。
思いつきでトルコ行くとかすげーと思う。
最後もいきなり沖縄いるし。
ケンカしても気まずくなっても、自分の事見ててくれて幸せを願ってくれる音生みたいな友達がいたらな、と思う。
あそこまでわがままなのは考えものだけど。
普段からわがままで言いたい放題だけど、だからこそふっと自分に優しくしてくれると心を掴まれてしまう。
音生って、そんな子だと思います。
最後の方のシーンは、芽衣に自分を重ねてしまって、自分が音生に引き込まれていくのが分かった。
透明感のある文体も相変わらず。
柴崎さん独特の、綺麗な情景描写が読めます。
読んでて楽しい本でした。