山霧 毛利元就の妻 下
著者 永井路子 (著)
上下巻累計100万部超えのベストセラー長編歴史小説! 政略結婚から生まれた、たぐいまれな愛――。大内氏と尼子氏の2大勢力のはざまで翻弄され続ける元就。たび重なる危機的な戦...
山霧 毛利元就の妻 下
商品説明
上下巻累計100万部超えのベストセラー長編歴史小説! 政略結婚から生まれた、たぐいまれな愛――。
大内氏と尼子氏の2大勢力のはざまで翻弄され続ける元就。たび重なる危機的な戦い、身内の裏切りなど苦境を乗り越えて、戦国時代屈指の名将への階段を上っていくが、隣にはいつも、愚痴っぽい元就を支えた妻の天性の明るさがあった。3人の息子たちとともに乱世を生きぬく武将とその妻を描いた長編小説。
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戦闘シーンも迫力ある!
2020/01/12 22:18
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pinpoko - この投稿者のレビュー一覧を見る
上巻に引き続き元就夫婦の苦闘が続く。だが、慎重居士で取越し苦労性の元就と対照的なおかたの明るさが救いとなって深刻な場面を明るくさせる。元就のこの性格設定は彼の書簡を数多く読み込んだ作者の努力の賜物だろう。
本当に元就のような土着の武士には生き難い時代だったと痛感する。大内と尼子という二大勢力に挟まれ、どちらについても他方に対する最前線とされ、あげく危険な殿(しんがり)を強制される。ぼろぼろになりながら故郷に落ち延びていくものの追手は諦めない。そこで突然、昔敵方に内通したと疑われ自ら毛利家を去った諜者小三太に救われることとなる。ここで印象的なのは、元就の身代わりとなった家臣が追手を一手に引き受けたときになって小三太が現れることだ。それは、元就に恩返しをするのではなく、唯一自分を信じてくれたおかたに対して恩返ししたいという小三太の気持ちがいささか回りくどくはあるけれど、確かに戦国の世にもあった信義というものを我々に気づかせてくれたからだと思う。
結局、おかたは元就が戦国大名として大成するのを見ずに亡くなるのだが、二人の最後のシーンがとてもいい。かけがけのない二人でも最後まで行を共にすることはできないという儚さが胸に沁みた。
大河原作
2015/09/18 11:07
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しましま - この投稿者のレビュー一覧を見る
NHK大河ドラマ毛利元就の原作小説。妻の視点で毛利元就が描かれている。個人的には山奥の小領主時代の元就が好きだった。
微笑ましい仲睦まじさ
2021/06/26 04:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
中国地方の覇者、元就。さぞ強い毛利が描かれていくのだろうと思いきや、大内、尼子という強国の間でもがく様子で、どこまで読んでも強くなっていくことがないのて、どんな終わり方をするんだろう、と思っていれば、元就の妻から見た元就の話なので、その妻が亡くなるところで終わり。最後は少し呆気なく感じました。でも元就とその妻の仲睦まじい様子が微笑ましくて良かったです。もっと本格的に元就を扱った本が読みたいって思いました。