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電子書籍
天球儀文庫
著者 長野まゆみ (著)
ケンタウリ・プロキシマ。星の名前を教えてくれた宵里という名の少年は、いつもアビを魅了してやまない。ソォダ水のはじける音、天使の枕、流星群の観測…秋の新学期から、翌年の夏期...
商品説明
ケンタウリ・プロキシマ。星の名前を教えてくれた宵里という名の少年は、いつもアビを魅了してやまない。ソォダ水のはじける音、天使の枕、流星群の観測…秋の新学期から、翌年の夏期休暇まで、二人が過ごした一年足らずの日々を描く。幻の初期作品四冊が、今一冊になって甦る。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、予めご了承ください。試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
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紙の本
長野まゆみ氏の作品4編を収めた貴重な作品集です!
2020/06/03 11:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、小説家の長野まゆみ氏の作品を4編を収録した書です。長野氏は女子美術大学でデザインを専攻されていたこともあって、自作の表紙などを描くイラストレーターでもあります。同書の表題作「天球儀文庫」は、二人の少年のちょっと不思議な日常、街の風景、天体、色彩、食べ物など、何気ないものが生き生きと描かれています。こうした描写が読者を惹きつけてやみません。宵里とアビの友情に加え、移りゆく季節の情景が素晴らしい連作です。
紙の本
幻想と少年と実感
2017/01/14 18:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:s.Izumi - この投稿者のレビュー一覧を見る
長野まゆみさんの初期作品。2人の少年のストーリー。
まず、情景描写が美しい。建物は人々を誘い、空はものを語り、音楽は色彩を帯び、その世界は幻想的なのである。しかもその幻想は読者に寄り添い、体感として味わうことができる。
そして、2人の少年が、初々しく軽やかで、しかし確かな質感をもって過ごしていく。そのビー玉のようなきらめきやシャーベットのような歯触りが、愛おしく心地よい。
読了後は、幻をたゆたった浮遊感と、現実を歩もうとする期待感を、合わせて実感することができる。
1990年代前半に書かれた小説だが、その美しさとエネルギーは今も色褪せていなかった。