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投稿者:おおきに - この投稿者のレビュー一覧を見る
親になった人なら解るはずだと思います。
方法は間違ってますが、子を思う親の気持ちが染み出ています。
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投稿者:坦々麺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
未成年による残虐事件があるたびに、テレビや新聞等マスコミは少年法の改正を訴えている。難しい問題だと思う。たった一日で大きな違いが生じてしまうこともあるので公明正大な判断に委ねたいところだ。犯罪心理はよく解らないが、ネゴシエーターと犯人との信頼関係は本当に存在するものなのか。個人的には緊迫した交渉場面がもっとあってほしかっつた。
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少年法の問題点を提起する作品。
前2作は、主人公の交渉人と遠野麻衣子の立ち位置で読んでいたが、この作品に関しては、籠城犯に心の力点を置いて読んでしまう。
見も知らぬ少年に、娘を理不尽に殺された両親の心の痛み、やるせなさ、さらに被害者に襲いかかるマスコミの執拗な取材攻勢、それに対し少年法の保護にもと、手厚く保護される加害者、これらに思いを馳せれば大半の人は、犯人側に心を寄せるだろう。
読みすすめながら、犯人の目的達成を、つい望んでしまう。
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交渉人シリーズ第3弾
喫茶店のマスターがお客さんを監禁して立てこもる。という話。
慣れてきたせいか1,2に比べあまり迫力がないけれど、
刑事部に異動になった麻衣子の交渉人としての活躍が描かれています。
クールで冷静沈着な麻衣子もいいけど、同じく交渉人のスペシャリスト
岡部さんのキャラが個人的には気になる。続編にも登場してほしいな。
少年法について…問われた作品です
こちらに限らず、やっぱり1作品目を超えるシリーズものは少ないなという印象。
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1作目が気に入っていたので、書店で本作を見かけて「お、続編!」と思って反射的に買ったら、実はシリーズ第3弾だそうで。2作目は読んでませんが、それが故に楽しめないということはなさそうな内容ではあります。
ただ、第1作目に比べると犯人が素人という点で緊張感に欠けますし、二転三転するような展開もなく、単調な話だったように思います。事件の中核に位置する少年法に対する疑問については共感しますが、結局小幡はのうのうと過ごしている現実が残され、福沢夫妻のやり切れなさだけが強烈に残り、溜飲の下がらない結末という印象。
第1作目が好印象だったので、読む前の期待が大きすぎ、その期待値との差と後味の悪さでちょっと残念な感が強いです…
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五十嵐貴久さんの文庫の新刊読了しました。
交渉人シリーズ第3弾ですが、
相変わらずの逼迫した雰囲気に一気に最後まで読まされました。
最後のどんでん返しが地味ながらに凄いなぁと思いつつ、
徹頭徹尾ありえる話で構成されていることにも凄いなぁと思ってしまいました。
こういう実話があったとしてもおかしくない、と思わされました。
少年法に守られた15歳の少年に6歳の娘を陵辱された上に殺されたという
父親が起こす事件として描かれますが、
少年法の問題点を大きくあぶりだす作品だと思います。
実名報道の規制、更正を趣旨とした法律など、
少年法はこのままでいいのか?という著者の強い意志を感じます。
個人的には少年だろうが何だろうが、
犯した罪が重ければ同一の基準で裁かれるべきと考えます。
万引きレベルであれば注意くらいで済ますということもあるかもしれません。
ただ、殺人や誘拐などであれば少年法などの適用外とする、
という改正もあっていいのではないかと考えます。
そんなことを考えさせられた一作でした。
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言葉で闘う心理戦のような気がする。駆け引きと駆け引き。反応は人によって状況によって千差万別。そこが緊張を呼び面白さになるのだろう。
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五十嵐貴久の交渉人:遠野麻衣子シリーズ第三弾。
緻密で早いテンポに乗せられて、一気読みでした。
どうしても1作目の鮮やかさに比べると・・・感はありますが、エンタメ作としては一級品だと思います。
1作目からキッチリ映画化とかしませんかね・・・
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数年前に起きた幼児殺害事件の被害者家族が、人質監禁籠城事件の加害者へと変わりゆく心情心理を、とてもよく描き切った良作である。
読み終え、頭に浮かんだのは『光市母子殺害事件』である。
とても凄惨な事件で、止むに止まれぬ苦悶の表情をした被害者の父親の表情は、今も忘れる事が出来ない。
以下、文中から引用する。
「加害者と被害者が共に未成年の場合、加害者について一切情報は公開されません。それに対し、被害者の側は名前から年齢からすべてを公開される。
(中略)
殺人事件などで、同情されるべきなのは被害者の側ですよね?それなのにマスコミの連中は根掘り葉掘りさまざまなことを質問してくる。プライベートなことについてもです。それに答えなければいけないような雰囲気を作る。おかしな話ですよ、本当に。そんな暇があるのなら、加害者の家へ行くべきだ。そうは思いませんか?加害者やその家族に対してなら、どんなことを聞いたって構わんでしょう。何しろ加害者なのですから、答える義務がある。」
以上、本文より。
少年法六十一条…犯人が未成年の場合は、将来的に更生することを考え、本人の名前や住所などがわかる情報を新聞その他で発表しないと定められている。
近年の日本では、少年による犯罪の低年齢化が進み、凶悪性も高まっている。誰もがそう感じているのではないでしょうか。
そもそも、凶悪な犯罪に加害者の成年、未成年という区分けが本当に必要なのでしょうか。何を以て、更生できると言い切れるのでしょうか。それ以前に被害者にとって、加害者が成年であるとか未成年であるとか、そんなことは問題ではない。彼らの願いは、年齢に関係なく罪に相応しい罰を与えることなんです。つまりは、「目には目を歯には歯を」なんです。
よく考えてください。明日は我が身かもしれませんよ。そんな時に、加害者の更生する可能性について配慮する余裕なんて、貴方にはありますか?
凶悪な犯罪については、皆平等に相応の裁きを受けるべきです。
この本をたくさんの人に読んでもらいたい。
そして、遠くないうちに私が感じていることを、皆さんとも共有し具現化できることを切に願い、同作品の感想とさせていただく。
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交渉人シリーズ第三弾、、
本シリーズはドラマ化されてるそうですが、米倉涼子主演となった原作ではありません。。
最近、女性警察官を主役にしたものが出て来てます。ストロベリーナイトの姫川玲子、アンフェアの雪平夏美etc
本作は人質立て篭もりで展開)犯人の要求)が予想されることもあり、またストーリーが一気に進んでいく。
が、結末にアッとやられてしまったのは流石だ。
少年事件、少年法に守られる加害者とは逆に晒される被害者家族、
その悲しみ、怒り、憎しみが、
「いったい、少年法とは誰のために、何のためにあるのでしょう。」最後のセリフは社会的な面で考えさせられる。
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五十嵐 貴久の作品を読んだのは「リカ」に引き続きの2冊目。
全て読み終わって解説を読んでいるときに、「交渉人」シーリーズの3冊目であるということを知る。
結論としては、1冊目、2冊目を読んでいなくても非常に楽しめる内容だったのでよかったが、順番に読んでいれば交渉人であり主人公の遠野麻衣子のキャラクターに、より深みと愛着を感じられたかもしれないと思うと、惜しいことをした。
内容は、幼い娘を中学生に惨殺された犯人が、自らの経営する喫茶店に人質を取って立てこもるというもの。
当時未成年で、解離性同一性障害と診断された少年は、少年法の定める通り、短い刑期を終え、その顔や名前を公開されることなく社会復帰する。
本書は、不完全とも思われる少年法の精神を問う、強い社会的メッセージを含んでいる。
犯人の要求は何で、ラストはどのように収束するのか、最後までハラハラドキドキの展開。
スピード感に溢れる文体なので、最後まであっという間に読み切れてしまう。
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なかなか一作目を超えられないですね。
少年法についての疑義がテーマとなってしまっているのでしょうがないでしょうけど。
こういう重いテーマになってしまうとエンタメ性が著しく損なわれてしまい、モヤモヤした感じが残って終わってしまいます。
少年法とか、刑法39条とか、いろいろ問題がありますよね。今後これらが法律的に変わることはあるのでしょうか?
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自らが経営するカフェに籠城する犯人は、かつて理不尽に娘を少年に殺害された被害者であり、籠城の目的は少年法とマスコミへの問題提起。というようにストーリーとしてはあまり目新しくないので、あとは交渉人と犯人との駆け引きが焦点であるが、こちらもキレイにまとまっているものの個性に欠ける印象でした。
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交渉人シリーズの第3弾。2作目は読んでいなかったが、十分楽しめた。
客を人質に自ら経営する喫茶店で籠城した犯人と、交渉人とのやりとりが描かれる。特別意外な結末ではなかったが、読み応えは十分。
少年法が抱える問題はテーマとしては重い。とてもいい問題提起だ。
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交渉人シリーズ3冊目。今回のが一番動きが少ないように思った。交渉の中身もなかなか進まないし、回りの動きもないし、映像で言ったら、ずっと同じショットで話が続く、だけのその話の内容もなかなか進展しない、というか。あとがきには一気に読めるとあったけれど、けっこうつっかえつっかえ読んでました。