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グラン・ヴァカンス 廃園の天使I

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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2013/11/15
  • 販売開始日:2013/11/15
  • 出版社: 早川書房
  • ISBN:978-4-15-030861-2

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一般書

電子書籍

グラン・ヴァカンス 廃園の天使I

著者 飛 浩隆

「いちど観てみたいわ、春を。ここには夏しかないものね」 ぼくは柔らかい春の雨を想像した。美しく残酷な夏の終わりに―― 日本SF大賞受賞作家の初長篇、待望の電子書籍化。仮想...

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グラン・ヴァカンス 廃園の天使I

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商品説明

「いちど観てみたいわ、春を。ここには夏しかないものね」 ぼくは柔らかい春の雨を想像した。美しく残酷な夏の終わりに―― 日本SF大賞受賞作家の初長篇、待望の電子書籍化。仮想リゾート〈数値海岸〉の一区画〈夏の区界〉。南欧の港町を模したそこでは、ゲストである人間の訪問が途絶えてから1000年、取り残されたAIたちが永遠に続く夏を過ごしていた。だが、それは突如として終焉のときを迎える。謎の存在〈蜘蛛〉の大群が、街のすべてを無化しはじめたのだ。わずかに生き残ったAIたちの、絶望にみちた一夜の攻防戦が幕を開ける――仮想と現実の闘争を描く〈廃園の天使〉シリーズ第1作。

著者紹介

飛 浩隆

略歴
1960年島根県生まれ。島根大学卒業。三省堂SFストーリーコンテスト入選作「異本:猿の手」で作家デビュー。「象られた力」で日本SF大賞受賞。他の著書に「グラン・ヴァカンス」がある。

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みんなのレビュー55件

みんなの評価4.3

評価内訳

電子書籍

ファンタジー

2016/02/24 16:10

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みるお - この投稿者のレビュー一覧を見る

SFSFしていないファンタジーな感じ。繊細で透明感のある話で世界観が完成されている。世界観が把握できるまでちょっとかかった。

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2012/12/10 18:18

投稿元:ブクログ

ネットで買えばいいものを、なんとなく本屋の本棚から自分の好みに合う本と出会えた時のあのワクワク感がたまらなくて、つい栄のジュンク堂まで出かけましたが、買ってよかった。

2008/01/24 19:24

投稿元:ブクログ

まさに「ただ、清新であること、残酷であること、美しくあることだけは心がけたつもりだ」これに尽きる。安定して、不安で残酷な、そして今にも壊れそうなユートピア。

2007/09/01 21:26

投稿元:ブクログ

作者がSFの定義としている「清新であること、残酷であること、美しくあること」というのは私にとっても真理。そしてこれは正にSF。言葉の持つ力というものを、充分すぎるくらい味わえます。

2007/02/17 01:35

投稿元:ブクログ

多くの謎を孕みつつストーリーが展開していくSF「廃園の天使」シリーズの第1弾。著者の飛浩隆氏が巻末に記した「ノート」にはこう書かれている。『ここにあるのはもしかしたら古いSFである。ただ、清新であること、残酷であること、美しくあることだけは心がけたつもりだ。』まさに、この言葉の通りの小説。面白い。登場人物は「人物」ではなく、「AI」つまりプログラムに過ぎないが、つい感情移入してしまう。まあ、小説とはそもそもヴァーチャル世界であるわけだが・・・。オススメ。

2008/05/07 23:59

投稿元:ブクログ

「鳴き砂の浜に硝視体(グラス・アイ)を拾いにいこう」
冒頭の一文である。
造語満載の本格SFかと思わず身構えてしまい、少し寝かせていた本作。
みごとに、期待を裏切って、午後11時から午前2時までノンストップで読んでしまう作品だった。
ジェットコースターのような興奮する読み口ではない、続きが気になって読み止められないのではない。
そうした心の動きの作用ではなく、読んでいること自体のストレスや疲れがほとんどないから、長時間一気に読めてしまうのだ。
「完璧な小説」と解説は語るが、それはこの一息入れたいと思うほどの疲れさえも感じさせない小説の構成と文体に圧倒的に表れる。
中だるみさえない。


そうした心地よさとは真逆に、語るところは美しく残酷である。
この作品の主人公たちは、AIであり架空のキャラクタであり
彼らは、自我を持ちながら、存在意義として「人間」に奉仕するようにプログラミングされている。

物語が続くうち、じわじわと「人間」とAIとの加害/被害関係が明らかにされていく。
それは、そうした事実を「読んで」いる読者=私へもそっくり投影され、はねかえる。
読みつつ途中から、なんともいえない、加害意識、サディスティックな感情がわき起こってくるのだ。
それは悲劇と分かっていつつ、その本を読むとき、あるいは映画を見るときの感情である。
例えば、私たちは、キャラクタに感情移入し、悲劇を嘆きながらもどこかで、サディスティックにおもしろがりながらみている。
美しい悲劇のカタルシスの裏に隠された、加害性。

今まで気付かずにいた、物語を読むということの暴力性、加害性を引き出された。
それでもなお、この作品の描き出す、「純粋な苦痛」「美しい残酷」には心を動かされてしまうのである。
文句なく、最高レベルの小説であると思う。

2006/09/26 14:56

投稿元:ブクログ

これはすごい。放置された仮想世界の避暑地に住むAIたちの物語、というふれこみからは想像もつかないような僻地へと読者を連れ去ってくれる作品です。ネタバレに触れそうなので深く語ることをためらってしまうんですが、まるで物語中の登場人物の一人のように圧倒され打ちのめされました。これは読者はどうあっても人間でのけものであるので、共感はできてもゲストのお仲間でしかないところに肝があるんでしょうけども。あんまり強烈だったので、しばらく心が数値海岸から離れられそうにありません。美しく淫靡で残酷な物語。

2007/02/06 23:30

投稿元:ブクログ

作者ノートにあるとおり、「清新であること、残酷であること、美しくあること」、そのような姿を「導きの星」として彫琢された、すばらしいSF作品。続編も楽しみだが、文庫化を待つことにする。

2007/04/30 17:47

投稿元:ブクログ

飛浩隆にはまった最初の作品。
人間に放置されて1000年後の仮想リゾートで暮らし続けるAIたちの物語。

2007/06/07 18:05

投稿元:ブクログ

仮想リゾート“数値海岸”の一区画“夏の区界”。南欧の港町を模したそこで
は、ゲストである人間の訪問が途絶えてから1000年、取り残されたAIたちが
永遠に続く夏を過ごしていた。だが、それは突如として終焉のときを迎える。
謎の存在“蜘蛛”の大群が、街のすべてを無化しはじめたのだ。わずかに生き
残ったAIたちの、絶望にみちた一夜の攻防戦が幕を開ける

2010/05/03 16:21

投稿元:ブクログ

うーむ。。。
絶賛されている人が多かったけれど、自分には合わなかった(´・ω・`;)
AIというものをどう認識するべきなのかがわからない。
誰の立場に立ち、何をどう感じるべきなのか・・
そして突然起こる崩壊と痛みと・・・救いがどこにあるのかわからない残酷な世界です。
シリィズものなので最後まで読んでようやく、なんでしょうが、続きをてにとろうという気にあまりなりませんでした><

2014/06/04 12:23

投稿元:ブクログ

図書館で。なんとなく借りたんですが私には合わなかったな~
SFって言うかファンタジーですかね。

最初の方は箱庭の崩壊にどう立ち向かうかみたいで面白かったのですが段々と登場人物が多くなり誰が誰だか覚えきれなくなりました…。大体AIの定義がよくわからない。私のイメージだとゲストのレクリエーションの為に作られたプログラムならだれも使用していない間はシャットアウトされているだけって気がしたんですが。
ある意味死というか断絶というか。

作中登場人物も言ってたけど彼らが動くための電力を提供してるのはなぜなんだろ。そして彼らの感情やイメージがあまりに人間臭い。たとえばですがトイレのスリッパはトイレのスリッパである自身を恥じるのだろうか?ほかのスリッパやサンダルに比べて。人に使用されることを忌む、与えられた役割を厭うAI。それって存在意義がなんかおかしくないかなあ?AIは道具ではない、一つの意志なのだというならそれはなぜ、という説明が無いためただ仮想現実に生きる人間、というような位置をされても違和感が。AIの思考回路を人間と同じにとらえるのはそれはそれでおこがましい気がするんですよね。もっとなんか人とは違う思考回路をもつんじゃないかと期待しているんですが。

誰が何のために箱庭を存続させ、なぜ崩壊させようとしているのか。それがまるで分らないのでただ外から眺めているだけの読者はその世界の法則性もわからず皆目解決の検討もつかず途方に暮れる、という感じで取りあえず私には合いませんでした。
ソードアートオンラインのフラクトライトの仮想現実に生きる人間の説明の方が解りやすかったな~

2010/09/29 02:51

投稿元:ブクログ

2013
再読

9/28
AIなのにビルドゥングスロマンを成り立たせたところに凄みと意義を感じる。
ただし、「苦痛」の描写がかえって痛みを中和してしまった印象を受けた。
適度な読みやすさを確保するためには仕方のないことかもしれない。

2017/06/04 11:42

投稿元:ブクログ

千年間の夏を繰り返し、ゲストをもてなす永遠の平穏を秘めているかのように見えたリゾート地。その突然の崩壊と悲劇の幕開け。露わにされていく、プログラムされたAIたちが秘めてきた叶わぬ想い。
冒頭ジュールとジュリーのボーイミーツガール的な物語を期待したところ、どんどん不穏な方向に運び始め…グロテスクでエロティックでありながらどこか艶かしく官能的。
何が起こっているのやら、と目を離せないまま覗き見るようにじっと読み進めてしまう。

2010/05/17 14:04

投稿元:ブクログ

端正な文章だな、というのが読み始めての感想でした。夏のきらきらしたものを切り取ってきてそれを文章に変換したような最初の部分が段々と陰惨な崩壊へ繋がっていく過程が面白かった。でも、その崩壊が凄くグロテスクで異様なものであるのにも関わらず、良く作りこまれた微細な細工を丹念に壊すような、神経質な端正さを感じて新鮮でした。

閉じた本の中で、ログアウトしたゲームの中で、一体キャラクタたちはどう生きているのだろう? 彼らは自己を認識しているのかしら?

そういうことを考えたことがある人は、屹度楽しくこの本を読めるのではないかなぁと思います。

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