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電子書籍
音楽の感動を科学する : ヒトはなぜ“ホモ・カントゥス”になったのか
著者 福井一 (著)
なぜ音楽はあるのか?音楽を聴いて感動するのはなぜか?そもそも音楽とはなんなのか?音楽をめぐる根源的な問いを軸にしながら、ストレス社会での音楽の役割や音楽療法の効果の検証、...
音楽の感動を科学する : ヒトはなぜ“ホモ・カントゥス”になったのか
音楽の感動を科学する ヒトはなぜ“ホモ・カントゥス”になったのか (DOJIN選書)
商品説明
なぜ音楽はあるのか?音楽を聴いて感動するのはなぜか?そもそも音楽とはなんなのか?音楽をめぐる根源的な問いを軸にしながら、ストレス社会での音楽の役割や音楽療法の効果の検証、ホルモンに働きかける音楽の役割、さらには、音楽の進化的な意味まで、音楽するヒト=ホモ・カントゥスの姿を浮き彫りにする。音楽のエニグマ(謎)の解明に挑む。
※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、予めご了承ください。試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
目次
- 第1章 音楽と科学
- 第2章 音楽が不可欠な現代社会
- 第3章 音楽を科学する
- 第4章 音楽と「心」
- 第5章 情動と音楽
- 第6章 音楽が操るホルモン
- 第7章 音楽は脳にどんな影響を与えるか
- 第8章 音楽の才能は遺伝か環境か
- 第9章 音楽は病気に効くのか
- 第10章 動物たちの音楽
著者紹介
福井一 (著)
- 略歴
- 大阪生まれ。ミシガン大学大学院修士課程修了。奈良教育大学教育学部教授。専門は音楽生理学、行動内分泌学。著書に「音楽の謀略」など。
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紙の本
ストレスとホルモン、音楽の関係。
2011/12/15 16:28
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
正直、タイトルまでにはまだ遠い、と感じる内容である。著者もよく分かっているが、「心」すら科学的にはっきりと説明ができている訳でははないのである。本書はこの大きな課題に向かっての、著者の研究の歩みの経過報告というところ。著者の研究に即した副題を考えるとしたら、「ストレスと音楽、ホルモンの関係」だろうか。
「なぜ音楽で感動するのか」は本書を読んでもわからない。おそらく「感動とはなにか」すら科学的な言葉での説明はまだできていないのだから、しかたのないことなのだろう。とりあえずまずはストレスとの関係から著者はとりかかった、と理解した。
ストレスを感じたときに分泌されるホルモン、特にテストステロンについてが著者の研究である。ストレス時のステロイドホルモンの分泌は音楽で抑えられるらしい。
調査データはあまり多くなく、どう考えるかの文章がほとんどなので、研究としての評価は指示されたHPでも見てからしかできないと思うが、音楽とストレス調節との研究が少し進みだした、という現状は良く分かった気がする。
副題の「ホモ・カントゥス」には、著者が音楽の意義を「演奏する」においていることを示している。しかし、現状の研究はまだ「聴く」ことに対してが多い。本書の本題に戻れば、「音楽の感動」というときに「演奏」と「聴くこと」のどちらを意識して使っているのかもあいまいである。本書のタイトルを読んだ時の直観は「聴くことで誘起される感動」だったのだが。これも、これからの課題であろう。
まだまだ先は長いのだろうが、「科学的にみせかけた」諸説にまどわされないように、という著者の態度は評価したい。今後は是非「感動」をまず科学し、さらに音楽との関係を科学して欲しい。
紙の本
科学の本ではない
2015/06/30 07:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かねたん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「長~いまえがき」から断定が多く、タイトルにもある「科学する」態度とは異なるのではないかと思いつつ「第1章 音楽と科学」、「第2章 音楽が不可欠な現代社会」まで読み進めたが、やっぱり違和感があって、「第3章 音楽を科学する」を読み始めたところで、読み進めることを放棄した。
そして、「長~いまえがき」でやめておけば良かったと後悔している。
全ての読者にとって無価値だとは思わないが、小生には価値のない本だった。