12星座殺人事件　水瓶座

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１２星座殺人事件というより、
１２星座殺害事件でした。

１２星座が殺されるんじゃなく
１２星座が殺しを行う、またはどういう殺し方をする。

ちなみに主人公はどれも男です。

読書嫌いな友人が、唯一興味を轢いた一冊です。


おひつじ座…お笑い芸人。ドッキリ番組にハメられ浮気。最後に彼女からおもちゃのナイフで刺されたのを本物と勘違いし、フォークで彼女を刺殺。

おうし座…喫茶店のマスター。上京して間もない少女を学費まで援助していたにも関わらず、彼女が別の男を好きに。そんなのは許さないという執着愛の挙句、彼女を食して殺害。

ふたご座…ニューハーフ。彼のDVに耐えかね、お風呂に入ってる彼に睡眠薬入のビールを勧め溺殺。

かに座…有名企業の会社員。母親に対する異常な愛。その為の偽造結婚をしたのに母親は若い男と結婚をするという。それに激怒し、婚約者を母親と間違え婚約者自身の髪で絞殺。

しし座…売れない俳優。プライドが高い余り、彼女の整形を知ってアイスピックで刺殺。

おとめ座…美容師。彼女が浮気していることを知り、浮気現場に乗り込んだ末、彼女の髪の毛を燃やし焼殺。

てんびん座…小説家。W不倫をし、最終的に妄想の中で女同士殺し合わせた。

さそり座…刑事。家なき子を匿い飼い殺し。

いて座…ヒモ・大工手伝い。浮気がばれ、タブレットで撲殺後、建設中の家に死体をコンクリート埋め。

やぎ座…ちょっとよくわかんなかったです…。大学教授で、生徒と子供が出来たから父親に相談し、父親が生徒を殺した。その後、その父は交通事故で死去。

みずがめ…音楽プロデューサー。自身の語る”麻薬音”。それは喘ぎ声で、最後には悲鳴が”麻薬音”と化し、拷問殺する妄想をする。

うお座…大学生。占いに翻弄され、別れ話を切り出されると思い、デート中の観覧車内で刺殺後、自らも自殺。

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12人12通りの殺人事件
掌編＋星座の解説つき
星座占いを信じる人には興味深いかもしれない
ミステリとしては
whyに重点が置かれています
が、そんな理由かよ！って動機でぽんぽん人が殺されていくので、すこぶる後味がわるいです
イヤミス12連発…

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【短篇小説と星座解説であなたの彼の女性観がわかる！】殺意や殺し方は千差万別。12星座の男たちはなぜ恋人を殺したのか？ ミステリーを楽しみながら星座の勉強にもなる一石二鳥の一冊。

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今まで読んだ12星座ものでは一番面白かった。
プラシーボ効果も感じるけれど、「ああ○○座……」と納得してしまう描写が満載でした。
12人の主人公たちも個性豊か。牡牛座・蟹座・水瓶座の不気味さがたまりません。
「コミュニケーションを大事にする双子座が連絡を取らなくなったら『うんざり』している」とのくだりは、自分にばっちり当てはまって笑いました。

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占星術を絡めた恋愛仕立てのミステリというかサスペンスというか。少女マンガっぽい愛らしい装丁に決して騙されてはいけません。いかに恋愛というものが甘ったるいものではなく、恐ろしい狂気の発露でしかないということを思い知らされる作品だと思います。
それぞれの星座にまつわる特性を踏まえながらの破滅への道行き（結局全部そうなんだよね～）は、後味が悪いというよりはなんだかすっきりしちゃいますね。だってどの主人公もなんというか、ろくなやつじゃない。星座の解説もなるほどなるほど、と読んじゃいました。とにかく、恋愛中の人は読んじゃだめですねえ。
ちなみに私は天秤座ですが。……うーん、特性を読んでみるとなんか当たってるような気がしなくもないです。こんなことにならないように気をつけようっと。

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どの短編もとても読みやすく、すらすらと気持ちよく読めました
想像が掻き立てられる部分が多く、時たまギュッと手を握ってしまった、想像するだけで痛い。痛いだけで済まない事が起こっているのは分かっているのだけど