投稿元:
レビューを見る
ヒトが壊れていくというよりも
壊れた職場、会社の訴訟話
と、いえるのも環境はともかく法律を守る会社の
正規社員だからというだけであり
非正規社員にはどうなんだろう。
雇用している人間を労働力としてしか見ていない
労働力なら請負でよい、請負の人間も自分の指揮下
と思っている風ではある。
投稿元:
レビューを見る
「法令を守らない使用者」と「立場の弱い労働者」にスポットを当てた本。立場の弱い労働者でも、法律を理解し、団結すれば勝てるという希望を与えてくれる本だった。
この本を読むきっかけになったのは、テレ東の「ガイアの夜明け」で労働裁判の回を観たこと。不当な待遇を受けるガソリンスタンドのアルバイト達の回。僕とさほど年齢の変わらない青年達が、経営陣と闘う話。
これから、被雇用者になる者として、様々な裁判の実例と法律を分かりやすく学べたのは良かった。実際、いくつかの点においてかなり誤解をしていた。雇用者も被雇用者も、自分が不当な搾取をしていないか、されていないかを知るために読んでおくべきだと思う。最も雇用者は、意図的に搾取している場合が多いようだが・・・。
被雇用者、特に派遣やアルバイトといった人たちをあたかも部品のように扱う態度には、強い憤りを覚える。派遣労働者の問題で、なんだかんだ一番甘い汁をすすっているのは、派遣元の人材派遣会社ではなく、やはり派遣先の企業、もっと言うならノンワーキング・リッチと呼ばれるような存在なのだと感じた。
最後に、弁護士である著者にとって、このような立場の弱い労働者をクライアントに持つことは、割の良い仕事ではないと思う。それにも関わらず、弁護を引き受け、彼らを救済しようとするその姿勢には感動させられた。心からエールを送りたい。
投稿元:
レビューを見る
現場を見ている弁護士の方が書かれた本。いろんな労働環境があることに驚かされます。こんな社会の空気は変わっていくのでしょうか?図書館予約数は6(08/09/20現在)です。
投稿元:
レビューを見る
メンヘル系のタイトルが中身に合ってない。モノのように解雇され、モノのように値切られ、モノのように殴られ、それでも人間らしくモノ申せば、バグ従業員扱い。どこまでいってもモノでしかない労働者の現実。「法律守ってたら会社なんてやっていけるか」という開き直りも横行するという。コンプライアンスはどこへ行ったのか? 労働組合の役割と政治を動かす力が著者の言う通り、結局必要なのだ。
投稿元:
レビューを見る
非正規雇用者だけでなく正規雇用者も、会社に不満がある人は全員読むべきです。当たり前のこと(弁護士さんにとっては、、、)を雇用される側である私たちは知らなさすぎて、そのために多くの不利益を被っています。泣き寝入りはなくしたいですね。本自体はとても勉強になりました。が、筆者の口調は若干不遜気味かもしれません;自分の功績をたたえすぎなところも少しありますw
投稿元:
レビューを見る
労働の法律が学べると書いたけど、俺の場合はほぼ全く知らない状態なので
全ての人が勉強になるとは限らない
著者は弁護士で自分が体験した事を書いてるので非常にわかりやすい
実際の裁判でこういう例がありましたというのがほとんどで読みやすい
そしてその中で労働法をきちんと守ってる会社はほとんどないと言ってる
そのことを指摘すると『法律をいちいち守ってたら、経営なんてできませんよ』と開き直る奴が多いらしい
訴えろ!!!絶対勝てるんだから
>どんなに非力な使用者であっても、人を雇う以上はこれくらいのことは守れるはずだということを前提に制定されてる。
そういう法律なんだと初めて知ったw
法律を守ってない使用者は洗脳してるんだよ
やりがいとかてきとうな言葉を使って
『普通』の基準は平均値でしょ、本当は『異常』な状態なのに洗脳でそれが『当たり前、普通』だと思わされてるんだ
そりゃ病む人も増えるよ、このままでいいのか日本!
投稿元:
レビューを見る
内容は筆者の実際にあった事例を一冊の本に上手にまとめていると思います。
正直、会社とはこんな組織なのかと改めて恐怖を感じました。
一人一人は善人でも、集団になると悪人になる。
人間ってやはり弱い生き物ですねぇ。
一番感じたことは、どうしてこんな邪悪な会社が存在し続ける世の中なのだろうと真剣に思いました。
会社は法人です。
人格ですよね。
普通犯罪者はそんな容易に社会復帰出来ないと思います。
それが会社と言う法人は好き勝手に、自由に生きているような気がしてなりません。
根本的に社会に弱い立場の人たちは必ず存在します。
問題はそれをどう社会、我々が救済し共に皆で生きて行くかと言うことが重要だと思います。
切り捨てても、社会に取って建設的な方向に向かうとはとても思えません。
投稿元:
レビューを見る
現代の日本で働く人には一読の価値があると思う。
労働基準法が遵守されている企業がどれほど貴重か、「ワークライフバランス」という言葉のもとで非正規雇用の労働者がどれほど使用者に都合良く使われているか、憂き目にあった時どういった行動をとるべきか。
弁護士である著者が実際に扱った事例にはHow toがつまっている。
個人的に就業規則に関する記述、裁判所の裁量、2006年導入の労働審判の有用度などは参考になると思った。
雇用の規制緩和なんかより、現在の法の遵守、政治と企業、政治と労働者の力関係の正常化を先にすべきなんだよねー。
大卒で正社員になれてもいつドロップアウトするか分からない時代、自分の身を守る術を知っておくためにはある程度の法知識が必要。その点で社会人は読んで損なし。
ちなみにタイトルの「人が壊れてゆく」から推測できるような、「壊れた」人の記述は特になくて、そこは拍子抜け。
投稿元:
レビューを見る
[ 内容 ]
現代の労働者の困窮は、働く権利の問題だけではなく、「貧困」という生活全体の困窮の問題に広がり始めている。
本書は、実際に起きた事件から、「法令を守らない使用者」と「立場の弱い労働者」にスポットを当て、格差、ワーキング・プア、貧困問題に風穴をあける取り組みを紹介する。
[ 目次 ]
第1章 管理職と残業代―マクドナルド判決に続け
第2章 給与の一方的減額は可能か?―契約法の大原則
第3章 いじめとパワハラ―現代日本社会の病巣
第4章 解雇とは?―実は難しい判断
第5章 日本版「依頼人」―ワーキング・プアの「雇い止め」
第6章 女性一人の訴え―増える企業の「ユーザー感覚」
第7章 労働組合って何?―団結の力を知る
第8章 アルバイトでも、パートでも―一人一人の働く権利
終章 貧困から抜け出すために―法の定める権利の実現
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
投稿元:
レビューを見る
賃金不払いや雇い止め等、労働問題に起因する訴訟問題を俯瞰する本。意外と知らないことばかりで、大変参考になりました。
投稿元:
レビューを見る
労働組合の重要性がひしひしと感じると同時に法律の知識の重要性を感じる。学生時代に労働法を身につけることが職場に出てから理不尽な状況に戦える力を養うのではなかろうか。
投稿元:
レビューを見る
○弁護士で、労働関係を中心に活躍する笹山氏の著作。
○自身が手掛けた労働関係の事件・事案を紹介しつつ、近年頻発するの労働トラブルの原因と解決法等をまとめたもの。
○労働に関する法律の世界は、思っているよりも複雑で、個々の労働契約を見ても、争うのは極めて大変だと言うことが分かった。また、そのような中でも、様々に対抗している方がいるのも、意外であった。
○労働組合については、もともとネガティブな印象を持っていたが、労組こそが、サラリーマンの最後の砦であるという点が、とても新鮮。
○なにより、弱っている人の見方になってくれる、優秀な弁護士がいるというのが、一番心強い。
投稿元:
レビューを見る
実体験に基づく事例集になっており物語性がある。採算度外視でフットワーク軽く組合とここまで連携できる弁護士に驚き。中には失敗談もあるだろうし、やや非正規に偏っている部分があるので、その辺を修正した続編に期待したい。
投稿元:
レビューを見る
題名から想像していた内容とは違うも、興味深い内容。
ただ既に10年間の著書であり、世の中はさらに大きく変わっているので、参考までに。
労働問題を取り扱う弁護士の方が書かれた労働者を守るため労基法に照らした具体的な事件ファイル。
以前話題になった、
・名ばかり店長問題。
・一方的な給料の減額。
・いじめとパワハラ
・ワーキングプア問題 etc.
投稿元:
レビューを見る
100%労働者側からみた内容。残業代未払い、解雇などの法的な話。法律では労働者は手厚く守られているはずなのだが、不利益を被っていても、なかなか日本人は提訴しない。なぜもっと訴えないのかということらしい。この著者は弁護士なので、労働者側の弁護ということで、今までの経験を語られているが、会社側、経営側の都合にはスポットを当てていないので、説得力には欠けるものがあった。もう少し広い視野での考察が欲しかった。【書店で立ち読み】