電子書籍
舞姫通信
著者 重松清 (著)
ラストシーンは、もう始まっているのかもしれない。人は、誰でも、気づかないうちに人生のラストシーンを始めている。17歳で死んだ〈自殺 志願〉のタレント城真吾にとっては、16...
舞姫通信
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舞姫通信 (新潮文庫)
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商品説明
ラストシーンは、もう始まっているのかもしれない。人は、誰でも、気づかないうちに人生のラストシーンを始めている。17歳で死んだ〈自殺 志願〉のタレント城真吾にとっては、16歳は晩年だった。城真吾は教えてくれた。人は死ねる。いつ。いつか。いつでも――。でも、僕は思う。僕の教え子の君たちの「いつか」が、ずっとずっと、遠い日でありますように。教師と、生徒と、生と死の物語。
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紙の本
ただ、本物の「舞姫」を忘れてほしくなかっただけなのだ。
2010/02/16 20:55
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夜雲 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『空に踊る舞姫を、私たちは愛します。
地に横たわる舞姫を、私たちは愛します。』
と、締め括られる「舞姫通信」。
自殺は決していけないこと。
しかし、「舞姫」という言葉から連想させられるのは、宙を華麗に舞う、重力の無い自由な世界。
私も一時、「舞姫」になりたかった。
この小説を読んだら、きっと「舞姫」に憧れる人も出てくるであろう。
だが、それはあくまでも"憧れ"だ。
舞姫通信第12号の最後
『地に横たわる……勇気はないんだけどね、個人的には。』
これが"普通"なのだ。
この気持ちは、人間として忘れてはいけないことだと思う。
"死"について考える、いい機会なのかもしれない。
紙の本
「死」について再考させられる作品
2016/02/25 09:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品は、重松清氏の他の作品にもみられるように、「死」ということについて深く考えさせられる小説です。恋人に死なれ、人生にはもはや何も残っていないと考え、自殺を思い立つ城真吾。彼は「自殺志願」のタレントとして仕立てあげられます。彼に共感する若者は後を絶たず、彼は突如有名人となってしまいます。そんな彼の共感する女子高生たち。彼女たちにとって、「死」とは一体、どういうものなのだろうか?「死」について、若者の視点から改めて考えさせられる作品です。
紙の本
『空に舞う舞姫を、私達は愛します。地に横たわる舞姫を、私達は愛します』
2001/09/04 17:20
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みやぎあや - この投稿者のレビュー一覧を見る
テーマはとても興味深いものだが登場人物がダメだった。自殺志願のカリスマタレントを作り上げておいて、自分の子供が出来た途端に「死」を恐れるようになる佐智子の利己的な面がとても不快。その彼女に頭が上がらない主人公にしても同様。
作者が描きたかったものは何となく感じられるものの、小説としてはどうかなと思う。