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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2013/12/20
  • 販売開始日:2013/12/20
  • 出版社: NTT出版
  • ISBN:978-4-7571-0180-7

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モダンのクールダウン

著者 稲葉振一郎 (著)

モダンとポストモダンを通過した私たちにとって、「リアリティ」「公共性」とは何か? 東浩紀の動物化論、大塚英志の物語消費論を導きの糸として、文学、SF、萌え、そしてアレント...

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モダンのクールダウン

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商品説明

モダンとポストモダンを通過した私たちにとって、「リアリティ」「公共性」とは何か? 東浩紀の動物化論、大塚英志の物語消費論を導きの糸として、文学、SF、萌え、そしてアレントやデリダも参照して、時代の「お約束」について考える。

目次

  • 第一章 ポストモダンとは何(だったの)か
  • 第二章 物語の解体と消費
  • 第三章 「リアリズム」と「お約束」
  • 第四章 表現における「公共性」
  • 第五章 テーマパーク化する世界
  • 第六章 人工環境と≪現実世界≫
  • 第七章 「動物化」論の着地点
  • 第八章 等質空間からの脱出
  • あとがき

著者紹介

稲葉振一郎 (著)

略歴
1963年東京都生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。明治学院大学社会学部教授(社会倫理学)。著書に「ナウシカ解読」「リベラリズムの存在証明」など。

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評価内訳

  • 星 5 (0件)
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  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

2008/06/15 22:53

投稿元:ブクログ

近代をクールダウンしつつ、棄却することはせず、誰もがコミットする可能性を残すべきと主張
テーマパークは動員であって公共性ではない
→フェスはどうか

2012/05/25 12:01

投稿元:ブクログ

僕の場合、モダンとポストモダンの定義をかなり東の定義に依っていたので、本書で示されるような「近代」「モダン」「ポストモダン」という区分けは、歴史の位置づけを行う際の「多様性」を指し示してくれたように思う。

本書のキー概念である「テーマパーク型権力」に関しては、筆者も認めるように東の議論とかなりかぶるところが多いように見受けられる。ただ、大塚や他の思想家たちの思想を概観し、それぞれをある程度の客観性を持って俯瞰することが出来るようになったことは本書を読めたことの意義になるだろう。

ただ、あまり僕がこの手の分野に不慣れなせいかわからないが、本書の示しているような近代――特に「時代」としての近代と「方法」としての近代――の区別が、本を読んでいるその瞬間はなんとなく理解が出来るような気がするのだけど、本を閉じて数日もすると自分の中で曖昧になっている。

これは僕の理解力の面もさることながら、概念化させるキーワードとしてはやや曖昧性が高いからかなとも思う。あるいは説明が僕のような初学者にとっては不十分であるとも言える。このあたりの議論は興味深いので、もう少し細かく検討していただけるとさらに助かるのかなと思った次第である。

2014/03/13 22:52

投稿元:ブクログ

 図書館より
 リアリズム、SF、ファンタジー小説などの文化論を皮切りに近代やポストモダンについて評論された本。

 入門書というよりかは東浩紀の『動物化するポストモダン』や大塚英志さんの著作についてある程度かじってる人向けの本だな、という印象を持ちました。自分は動物化論についてなんとなく知っている程度だったので、結構難しかったです。

 内容としてはSF・ファンタジー小説が受け入れられる大衆社会について、小説の広がりと世間が持つ常識(公共性、お約束)、東浩紀さんの論述からテーマパーク型権力という言葉などがかかれています。

 単純な萌えを享受する動物化と、利便性や快楽を重視し、その結果主体性を失っていくテーマパーク化という論理が面白かったです。

 結末にかけての近代論、ポストモダン論はまだ自分では消化しきれませんでした。

2013/12/30 23:59

投稿元:ブクログ

社会学・経済学を軸に多様な作品を発表している稲葉振一郎氏の「ポストモダン」論です。主に東浩紀氏の著作をメインに据えて議論が展開されます。

わたしは以前、熱心な「東浩紀読者」でした。その東浩紀氏の分析をある種「ネタ」にして、ツッコミを入れまくる本として、2008年ごろに本書をおもしろく読んだ記憶があります。蔵書整理中に段ボールの中から転がり出てきたので改めて読み直しました。

「そもそも"ポストモダン"ってなんだ?」という多くの読者が抱いているであろう疑問から出発し、1)モダンの二番煎じ、2)適応戦略としてのシニシズム、というポストモダニズムの2つの類型へと導く第1章は、ポストモダン云々の前提を身につけるべく、繰り返し読む価値があると思いました。

第2章以降、東浩紀氏と大塚英志氏の対比へとつながっていくストーリーはあまり印象に残りませんでしたが、後日、『リアルのゆくえ』(講談社現代新書)という本で東・大塚両氏のガチバトルが展開されていますので、その補助線として併読するとおもしろいのではないかと思われます。

第7章からは東浩紀のデリダ論について、永井均の議論を織り交ぜて論じています。単純に読んでいて面白いです。しかし著者の言いたいことがあまりクリアになっていないようにも思います。

わたしが最も印象深かった箇所は、「文学の可能性の核心」について語られているところです(第6章および第8章)。アレントの議論やグラムシの「サバルタン」、デイヴィドソンの「翻訳可能性概念」などのテーマが続々投入される様は刺激的でした。さすが稲葉振一郎という感じです。2000年代前半までの東浩紀氏の議論を、少しちがう視点から眺めたい、という方がもしいらっしゃればおすすめです。

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