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投稿者:本が好き - この投稿者のレビュー一覧を見る
フィッツゲラルドの代表作であり文学史に残る名作であるにも関わらず、これまで手に取ってきませんでした。中学生の娘に勧められて読みました。なんとも言えない読後感があり、改めて原語で読んだらもっとこの「なんとも言えない」が明確になるかもしれないと思いました。どの世代にもお勧めですが、やはり若いうちに読むことにもっと意味も意義もある作品だと感じました。
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投稿者:wanko - この投稿者のレビュー一覧を見る
まだ、読み終わっていませんが、とても読みやすい訳だと聞き、購入しました。文庫本なので持ち歩きもしやすいです。この会社の文庫が読みやすく、購入のきっかけになりました。
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金持ちのきらびやかかつ悲しい物語だと思い込んでいたら、ずいぶん印象が違った。
語り手含め、登場人物は皆心の内をさらけ出さないし、皆神話的でさえある。舞台や小道具、物語の構造もすべて何かしら象徴的である。
世紀末感ただよい、良いSFを読んだときのような切なさを覚えた。
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ギャッツビー
アマレット 1/4 27.5 7.7 15.0
カカオ・リキュール・ホワイト 1/4 27.5 6.9 15.0
生クリーム 2/4
シェイク
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ギャッツビーは恋に恋したまま大人になったみたいな人だと思った。なんだか憎めない人。
人間の心ってほんとに頼りない。
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20091209
衝動的に借りて一気に読む。
村上春樹の訳が有名だが、こちらの方が新たしいので。
読むたびに変わる、そこはかとない味わい深さは、この文学が青い証拠なのだろう。
成り金男は、滑稽なまでに夢を追いかけ、それを叶えた。
それこそ悲劇だったのだ。
1920年代にアメリカで起きた悲劇は、2000年代最後のいたる国で起きているのだろう。
語り手のニックが、ギャッツの親父さんに「親友でした」というシーンが頭から離れない。
やはり買ってこなければ。だが、村上春樹訳を読んでからにしよう。
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2010.9.12
旅行に持ってこうと思ったけど、あっという間に読み終わりました。
東部と西部。
名門と成りあがり。
暑さにうだる場面があって、あれ、クーラーは?と思ったら、1925年の作品だった笑。
キャラウェイの淡々としながら、現実を受け止めながら、まっすぐさを失わない感じが好き。
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これほど美しい小説があったろうか。構成の緻密さそれ自体も美しいが、それによって生み出される、あこがれと挫折、そしてアメリカへの思いもまた美しい。
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再読すると、更に深い意図が読めそう
家柄を始めとする古い権威を象徴する馬と、革新と新時代を象徴する車など、伏線の絡まり合いが物語の深みを増す
過去をなかったことにしようとしたギャッツビーは未来までも失ってしまうことになった
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本の内容についての感想は他にもあるのでここでは割愛。
読みなれたせいかこの本はとてもわかりやすい感じでした。
大貫三郎さんの訳を一冊目に読んだときの印象とはやっぱりまた違う感じがします。表現はそれの方が好きかなとは思います。ただ、こっちの方がわかりやすいのでは、と思うので初めてだとこちらをおすすめします。人物関係がいきなり名前で読んだりするのでごちゃごちゃになってしまうので注意が必要です。
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アメリカ西部に引っ越してきたニックは、隣に住むギャッツビーという謎めいた男からパーティに招待される。偶然出会ったギャッツビーと親しくなったニックだったが、彼には怪しい影もあって・・・。絢爛豪華な邸宅に贅沢な車を持ち、夜ごと盛大なパーティを開く男、ギャッツビーがここまで富を築き上げてきたのは、すべて、かつての恋人を取り戻すためだった。だが、異常なまでのその一途な愛は、やがて悲劇を招く。過去は取り返せる――そう信じて夢に砕けた男の物語。
ところどころいい加減な設定もあるし、勝手気ままな人間たちばかりの舞台にはウンザリしなくもないのですが、それでも後世まで評価されているのは、捨てがたい魅力が流れるような文章自体にあるからなのかなーと思います。特に綺麗なものを描写する表現が上手い。様々な比喩を駆使して読み手に想像力を働かせる感じはとても好きです。結果としてはバッド・エンドなんだけどあんまり深刻に感じないのは、ニックよりも私の目が冷めてるから・・・?どっちにしろ、結婚してから違う誰かを愛するような女にはなりたくないなぁ。お互いにとって不幸だとしか思えない。
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自分の中でどんどん膨らんでいくギャッツビー像と作品中のギャッツビーとの差が広がっていくことに何とも言えない寂しさを感じました。是非原書でも読んでみたいです。
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村上春樹の小説にはグレート・ギャッツビーがよく登場するので以前から気になっていました(『ノルウェイの森』、『レキシントンの幽霊』などに出てきます)。舞台がアメリカ、時代背景が第一次世界大戦後、登場人物がお金持ち…という自分に当てはまる設定がまったくない中でも、ギャッツビーの身の切れるような恋心は痛く伝わってきます。何かに向かって努力することが必ずしも正しいわけではなく、それがどんどん歪んで「こんなはずではなかった」という展開へ転がってしまうこともあるものです。懸命さと苦しさが詰め込まれた小説だと思います。
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夜ごと盛大なパーティを催す隣人。その正体はドイツ軍のスパイとも殺人犯とも言われていたが、ある日主人公のニックはそのパーティに招待され、それがきっかけとなり、その風変わりな隣人ギャッツビー氏の欲するところを知ることになる……というストーリー。
書かれたのは今から80年ほども昔であるが、まったく気にならず数日で読み通してしまうほどのめり込むことが出来たのは、話の筋、描写の妙、そして何よりギャッツビー氏の奇妙な魅力によるものだろう。
努力を惜しまぬリアリストでありながら、一方でロマンチストな面を持つ氏が思い人と再会するシーンではその初々しさに思わず頬が緩み、一方で愛する女の過去までも自分のものにせんと欲し、それにより徐々に彼の夢に綻びが出てくる様にはハラハラさせられた。
何より印象的だったのは最後の二ページで描かれたニックの想像の中のギャッツビー氏の姿。緑色の照明を遠くから眺めるその背中にはぐっと胸が締め付けられた。
読了後、まず思い起こされたのは「一生を棒に振りし男此処に眠る。彼は無価値に生きたり」という高村光太郎が自らを指した言葉であった。なるほど、ギャッツビー氏の夢も生き方も或いは無価値だったのかも知れない。そして、ある意味ではそれに価値を与えたのは好意でも善意でもなく悪意だったのかも知れない。
それでも、それは決して無価値ではなかったのだと一読者である私は信ずるのである。
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主人公のニックが2年前の夏の出来事を回想する形式で書かれているお話。
小説のタイトルにもなっている「ギャッツビー」という人物についての回顧録。
場面の切り替えが多くて、少し読みにくい印象。
分かりにくくて読みにくいけれど、何度も読み返してみたくなるタイプの作品。
作品の舞台が暑い夏なので、いまこの季節に読んで良かったなと思いました。