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電子書籍
学校の階段9
著者 著者:櫂末 高彰 , イラスト:甘福 あまね
年が明けて1月。階段部では3年生の九重と刈谷の引退を控え、次期部長を選ぶ部員総当りの階段レースが行われることになった。天ヶ崎と三枝は己の理想を追い求めるために、井筒は最高...
学校の階段9
学校の階段 9 (ファミ通文庫)
商品説明
年が明けて1月。階段部では3年生の九重と刈谷の引退を控え、次期部長を選ぶ部員総当りの階段レースが行われることになった。天ヶ崎と三枝は己の理想を追い求めるために、井筒は最高のシチュエーションで九重に想いを伝えるために、そして幸宏は自分の強さを確かめるために――。皆、それぞれの想いを胸に練習に没頭していく。はたして次期部長の座を勝ち取るのは誰なのか!? 駆け上がれ、さすれば与えられん! 暴走する青春グラフィティ第9弾!!
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紙の本
階段レース以外の対決も最終決戦間近
2009/04/12 21:30
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
階段部の次期部長を決めるための戦いが開幕。時を同じくして訪れるバレンタイン・デーでは、それぞれの思いが交錯。
自分の強みの無さに悩む幸宏は、美冬との会話を通じて、それをつかむきっかけを見つける。一方で、井筒はついに部長に告白する決心をする。そして、バレンタイン・デーに送られるチョコレートの行方は。
紙の本
クライマックスが少し見えてきた
2008/10/31 18:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
山上桔梗院との対抗戦も終え、ようやく母校へ話が戻ってきた第9巻。しかし3年生部員の卒業と新部長の選定という新しい課題により、これを階段レースで決めようという流れになる。本巻のほとんどはこれである。すぐにレースを始めないのが本作らしく、まずは情報収集や決戦までのトレーニングなどの事前準備に費やされる。そこで各人の階段部に対する思いやその人なりの考え方、描く今後の行く末などが吐露されていく。井筒のように階段部には無関係な自分の想いを伝えるために利用する者もいて、人の思考の多様性を見せてくれる。そんな中で、階段を駆け登ること、駆け降りることに新たな目的を見つけた主人公【幸宏】。これが刈谷先輩の言っていた世界かと驚愕する。部長戦では今までとは別人のような、神懸かり的な姿を見せ周りを心配させる幸宏。理由は分からないまでも幸宏の心境を何となく察しているようなメンバーもいる。小夏先生もその1人。そして全レース全力疾走で走り切るかに見えた幸宏が疲労でダウンするも、これを解決するのは幸宏自身であり、誰も手を貸せないことから、今後は幸宏と他の部員との間に溝が生まれるかもしれない。このことは天ヶ崎いずみ先輩が、これもまた理由不鮮明ながら薄々感づいている。つまり、刈谷先輩が常々口にしている「先」が少し見えた幸宏が次元の違う世界に旅立とうとしている様が本巻のテーマになっている。
肝心の恋の行方だが、本巻でも幸宏の超絶なニブさにより、あれだけのアプローチを受けながら何一つ理解していない状況である。幸宏クン、あなたクラスでも【三島】生徒会でも【御神楽】自宅でも【美冬】熱視線を浴びてることを早く自覚しなさい。誰もが希春姉さんみたくわかりやすい訳じゃ無いんだからネ。作者も自覚しているように本シリーズはラブ成分が足りないので読み手はいつも「ああ、もぅ」と歯痒くて地団駄を踏んでしまうのだが、それでも本巻では美冬姉さんとの距離が少し縮まったようで溜飲を少し下げることが出来た。幸宏と美冬姉さんのシーンが1冊中に2回もあるのは嬉しい誤算である。しかも美冬姉さんの方から「私も変わらなくちゃ」とのセリフが飛び出し、バレンタインチョコを渡す際にはテニスの試合を見に来て欲しいというお願いまでしている。幸宏に笑顔を見せるシーンも2度ほどあり驚きである。従姉弟の垣根を乗り越え成就して欲しいと強力に思っているので、三島や御神楽も何気に頑張ってるんだから美冬姉さんも頑張って!とエールを送らずにはいられない。