これが関ヶ原の合戦だったのだし、これがあって幕末の活躍する人たちの動向もわかるような気がする
2017/05/20 18:44
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投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
言わずと知れた『風雲児たち』。現在に至るまで完結していない歴史大河ギャグマンガの最初期の復活ワイド版の第1巻。
と思ったら、このワイド版ですら刊行されたのが2002年のことで、すでに15年も前のこと。最初に雑誌連載されたのは1981年というから36年も前のことになる。これは確かに大河マンガだ。
ワイド版として刊行された当時から読んでいたので今更の感はあるが、最近になって池波正太郎の『真田太平記』を読むようになったら、無性にこれが読みたくなってしまった。
で、改めて、関ヶ原の合戦のくだりを読んでみて、なるほど「天下分け目の合戦」とは単なる合戦ではなく、戦国時代(含む、安土・桃山時代)の終わりになると人びとは戦うことに倦み、できるだけ戦わずに事を収めるにはどうすれば良いのかというこちに腐心するようになったところでの大きな戦いの場だったということがわかる。
みなもと太郎のタッチもギャグも若々しく、それだけでもなんだか読み応えがあるのだけれど、その中で全編にわたって描かれている徳川家康の野望とそれに振り回される多くの大名たちの動向が何故か迫ってくるものがある。
そして、現在『幕末編』も読みながらだからこそ、なぜ『風雲児たち』が関ヶ原の合戦から描かれたのかというのが一層わかったように思える。
なにげに読み返してみたのだけれど、読み出したら第1巻だけでは止まらなくなってしまいそうだ。
ギャグ漫画と見せかけて、大河ドラマがここに堂堂開幕!か?
2002/04/02 03:38
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投稿者:tact - この投稿者のレビュー一覧を見る
捜していた本なのです。ずっと以前に古本屋でコミックス版を1冊だけ手にしてから後どうしても続きを読みたかったのに書店・古書店いずれでも全然見つからず残念に思っていました。やっと再び形を変えての出版に大喜びです。1冊のボリュームが多くて、さらに思いのほか長編のようなので余計に嬉しいです。
内容は、どうも幕末を描こうとするものらしいのですが、この第1巻は「関ヶ原」です。関ヶ原の戦いのその日の朝から始まります。ギャグ満載で面白く、しかしそれでいて非常に丹念に、全体の様子とか、各藩やそのリーダー達の立場、状況、悲憤、政治的な駆け引きまでをも語られています。それも説明調でなくてほとんどがセリフによる進行なので、わかりやすさもピカイチ。お下品ネタも多いけれど小中学生にもぜひにと勧めたくなるような本です。
作中の一文『なんのために関ヶ原に来たのかまったくわからない藩が三つある』の印象。そこに至る経緯がよく理解できたし、今後どう展開されていくのか期待大です。時代の権力者と天皇との微妙な位置関係もとてもよくわからせてもらえました。
関ヶ原の戦いの参考書
2021/08/21 12:19
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投稿者:オデダンクス - この投稿者のレビュー一覧を見る
関ヶ原の戦いのことを詳しく知りたいならこの漫画を読むべきです。
戦況、大名が何を考えていたかもよく分かります。
そして、その後も、ギャグ漫画ですが、感心するところが多いです。
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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
幕末の出来事を漫画化するにあたり関ケ原の戦いから話を始める画期的な作品。著者のギャグを交えたまじめな内容となっている。
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こんなにすごいマンガがあるだろうか。こんなにちゃんと歴史を描いたマンガがあるだろうか。ってくらいすごいマンガ。歴史上の人物が生き生きと書かれていて、しかもギャグマンガ。関ヶ原から始まってただいま幕末編を連載中。維新はどんな風に描かれるのか。本当に楽しみです。
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司馬遼太郎作品と並び自分の日本歴史観を決定づけてしまった作品。
続編は”幕末編”として連載中。
完結までは何が何でも死ねない!(^^;)
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圧巻、の一言。関ヶ原の合戦から幕末の動乱までの
日本の政治史をギャグマンガで描いてしまおうという
とんでもない試みです。
基本はギャグとはいえ、重要なシーンは緊迫感をもって
描かれており、泣かされることも多い。
人間同士のつながりが歴史をつくっているのだという
当たり前の事実に気づかせてくれる作品。
どの人物にも愛着がわいてしまって困る。
掲載誌を移しつつ連載が続き、現在は「幕末編」が
「コミック乱」で連載中。
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幕末、そしてその背景たる江戸という時代を通観する一大歴史叙事詩。そしてギャグ!
日本史に興味あるなら必読。
視点が民衆からぶれないところもいい。
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世の中には2種類の人間がいる、この作品が大好きだという人と、この作品を知らない人とだ。こういう言われ方で賞賛を浴びているものは数あれど、マイノリティにしてこれほど傑作と絶賛されているコミックも他にないんじゃなかろうか。ギャグマンガにして日本の歴史コミックの最高作といっても過言ではないのは、作者の確固とした史観にある。本来幕末の風雲児たちを描くつもりが、幕末のドラマはすでに関ヶ原から始まっていた、という作者の主張から、関ヶ原の合戦よりスタート。その後も幕末にいたるまでの先人たちの活躍をはしょることができず、連載雑誌のほうが先に廃刊になりながらも、執筆が続けられ、現在は「幕末編」が順調に発刊されている。
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ホモホモ7を読んだのにこっちを読まないとは何事!?と自問自答
誰か全巻一気買いしてくんないかしらー
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大人買いした『風雲児たち』何度も何度も読み返しています。
三国志は、どうにも読み進めない私でもこちらは同じ所で泣いて、感動して、心震えて熱くなります。
20年がかりで書きあげられたこの本を大人買い出来たことに感謝します。
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多くの風雲児たちが現れ、歴史の変革を行った幕末…それは天下分け目の関が原より始まった。
江戸時代に活躍する風雲児の姿を描く歴史大河ギャグマンガ。楽しみながら知的好奇心を満たせるとともに、「自分も頑張らなければ」と闘志が湧いてくる。
もちろんこの本も編纂された「歴史」である以上、作者というフィルターを通した創作物で「事実」ではないのだが、創作者としてのドラマへの欲と資料などから推測される史実への忠実さとのバランスが、高い水準で保たれているよう感じた。
人間の営みの総体として「歴史」というものを捉える一貫した姿勢から、人間ドラマでありながら壮大な大河ロマンというダイナミズムを描くことに成功している。うん、ほんとこの絵柄なのに笑えるし泣けるんだ(失礼)。
各巻末のギャグ注も面白い試み。ギャグマンガの弱点である、時代に対する依存性の高さの克服の一例だろう。めっちゃ手間かかりそうだけど。
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「志」にあふれる風雲児たちの活躍を描く歴史群像漫画。
幕末を描くために、関が原の戦いから始めるという念の入れ様。
1979年の連載開始から20年以上の連載をへて、やっと幕末までたどり着いた。
遠回りのようで、幕藩体制の矛盾が維新へと収斂していく過程を知るには不可欠な作業なんだと思う。
たとえば薩摩、長州、土佐それぞれの負けっぷりを知らなければ、幕末における各藩の立ち回りが理解できない。
黒船がやってきただけで文明開化したわけではないのだ。
第二次大戦後の民主主義的改革の大部分が、実は戦前から連続したものであったのと同様に。
字が多すぎ、絵はクセがありすぎ、ギャグは古すぎとハードルは高い。
(巻末の「ギャグ注」を読むことで当時の風俗に詳しくなれるのは、それなりにお得)
あと、ある程度巻数を読まなければ凄みを実感できない。
寛政の三奇人とか大黒屋光太夫の話とか、ページを割きすぎだと思っていたが、後になってきちんとつながってくるから恐ろしい。
江戸幕府・会津藩の基礎を固めた保科正之の血脈ッ!田沼意次の経済的な先見性ッ!高野長英・渡辺崋山らの尚歯会の後世への影響力ッッ!
解体新書をめぐる前野良沢、杉田玄白、中川淳庵の人間関係とか、教科書では全く伝わらないところまで知ることができるのも魅力。
北方領土問題、沖縄問題も丁寧に掘り下げており、現代の状況を考える上でも読んで損はないと思う。
2004年、第8回手塚治虫文化賞特別賞・受賞作品。
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幕末を描くためにそのルーツをたどったら関ヶ原の合戦までさかのぼってしまい、そこから延々と江戸時代を経て、ようやく幕末…!っていうところで連載が終了した不思議な作品(笑)。
しかし、内容は間違いなく充実。江戸時代のそれほどスポットの当たっていなかった人たちも大きくとりあげられて、ギャグ交じりでその功績がよくわかります。
個人的には保科正之と解体新書な面々と、源内先生、高野長英あたりがこのマンガのなかでも好きな人たち。あ、大黒屋光太夫も捨てがたい。巻末にギャグ注がついていますので、こちらも楽しめます。
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表紙が坂本竜馬で中身はどっぷり関ヶ原。ハリセン装備の大谷吉継がやたら輝いていた。面白かったのだが、島津の兄の方が見当たらないのはなぜだ。