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死にいたる病 現代の批判
著者 キルケゴール (著) , 桝田啓三郎 (訳)
絶望という病根にこれほど深くメスを加え、これをえぐり出した書物は他に類がない。そしてその絶望や不安から脱する道、自己回復の道をさし示した本書は、実存思想の始点となった。
死にいたる病 現代の批判
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死にいたる病 現代の批判 (中公クラシックス)
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19世紀のデンマークの哲学者であり、思想家のキルケゴールによる絶望について考察した名著です!
2020/07/13 10:53
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、19世紀のデンマークの哲学者であり、思想家でもあったセーレン・オービエ・キェルケゴールの作品です。同氏は実存主義の創始者、またはその先駆けと評価されている人物です。実は同書は、1849年にアンティ=クリマクスと言う偽名を用いてコペンハーゲンで出版された書で、副題は「教化と覚醒のためのキリスト教的、心理学的論述」とされています。題名の「死に至る病」とは新約聖書『ヨハネによる福音書』第11章4節から引用されているイエス・キリストが、病気で死んだ友人ラザロを蘇生させた際に「この病は死に至らず」と述べたことに由来しており、即ち絶望を意味するものです。同書の中でキェルケゴールは、死に至らない病が希望に繋がる事に対して死に至る病は絶望であると述べ、絶望とは自己の喪失であるとも述べています。しかし、この自己の喪失は自己のみならず神との関係を喪失した事となり、絶望は罪であるとしています。そして人間は真のキリスト教徒ではない限り、自分自身が絶望について意識している、していないに関わらず実は人間は絶望しているのだと説いています。ぜひ、このキルケゴールの名著をこの機会に読んでみられては如何でしょうか。