宮崎駿が世界に残した遺産(ニューズウィーク日本版e-新書No16)
世界の批評家、クリエーターたちを虜にし、日本発のアニメ文化「ジャパニメーション」を牽引し続けた宮崎駿が、引退を宣言した。巨匠ミヤザキが世界に残した「遺産」とは何か?アメリ...
宮崎駿が世界に残した遺産(ニューズウィーク日本版e-新書No16)
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商品説明
世界の批評家、クリエーターたちを虜にし、日本発のアニメ文化「ジャパニメーション」を牽引し続けた宮崎駿が、引退を宣言した。
巨匠ミヤザキが世界に残した「遺産」とは何か?
アメリカ、中国、フランスのジャーナリスト、クリエーターがその真の意味を語る。
<内容>
1、宮崎駿が世界に残した遺産
2、世界を魅了した宮崎駿とその哲学
3、ナウシカと中国SFと共産党と
4、ジブリのアニメは現代の浮世絵だ
5、緑深いジブリの庭に忍び込んだら
6、『風立ちぬ』のヒロインが「菜穂子」である理由
*この電子書籍は、ニューズウィーク日本版2013年12月3日号などに掲載された記事を再編集して構成しています。
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宮崎作品に対する外国人のまなざし
2021/06/01 17:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
「風立ちぬ」の公開時期に発表された、
宮崎氏の映像作品についての論考集です。
殆どが外国人によるものですが、
好意的なだけではなく、
深い洞察に満ちた部分もあります。
一例として、アメリカ人記者の
ローランド・ケルツ氏は、
聞き逃さずに書き留めた
宮崎氏の発言を引用しつつ、
以下のように述べています。
「「僕が生きている間に文明が
終焉するのを見届けられたら、
素晴らしい体験になると思う」と、
かつて宮崎は私に漏らした。」
「「東京を高いビルから見下ろすと、
海が少し戻ってきて人間が
少し退くといいなとこっそり思う」と
笑う顔に潜む「闇」に、
私は震えた。」
一方で、首肯し難いような発言をしている
外国人も登場します。ミッシェル・オスロという
フランスのアニメーション作家は、
「個人的な意見だが、アニメの文化は葛飾北斎の
スケッチブックから始まったと思う。」
と発言しています。まったくもって
個人的な意見だと思います。
アニメを含む日本の絵画史の系譜を遡れば、
北斎登場以前に、鳥獣戯画を始めとする
無数の芸術作品が犇めき合っているってことを
知らないのかな、と思ってしまいました。