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投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
前半はミャンマーなど東南アジアについて、後半は書評と対談がメイン。
高野さんはワ州にアヘンを作りにいったり、西南シルクロードに行ったりと、とても刺激的な行動をし、面白い体験を書いている。しかもただそのまま書くだけでなく、歴史や民族性などにも触れられていて、とても面白い。ゴールデントライアングルに中国国民党の残党が関わっていたり、ミャンマーのインド系や中国系の人など、面白かった。
辺境のワクワク感を教えてくれるのみならず、著者のウイットの利いた文も楽しめる
2017/03/05 16:27
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投稿者:大阪の北国ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
『アへン王国潜入記』が面白かったため、その余韻を引きずったまま一気に本作に突入。こちらはハードボイルド感はなく、肩の凝らないエッセー的作品ながら、著者の考え方がよくわかる興味尽きない作品。
船戸与一、角幡唯介ほか“探検家”諸氏との対談も滅法面白い。
しかし人類学的知識を著者の作品から学び取ろうとする欲張りな私が本作で最も魅せられたのは、「ゾウ語の研究」というホンの4ページの小論。ネタばれを避けるために敢えて中身は書かないが、これには西南シルクロードと茶馬古道とインド-中国産物往来ルートを研究する私も、その方法論の卓見に唸らされた。この小論には小噺のようなオチまでついており、目から鱗が落ちた思いがした。ほかの部分も文句なく楽しめる作品である。
作者の成長が垣間見える一冊
2016/05/15 23:48
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投稿者:わびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この人の本は近年の作品ほど面白い。若い頃のUMAモノは面白いが、文章からギラギラした野心というか、プライドの欠片が漏れてくる。近作は文体も確立され、自分の行動にプライドを持っている自信が感じられる。その点で本書の文章はやや固いが、面白そうな本を紹介してもらったので星は四つ。
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高野さんの本はハズレなし。あ、何故かメモリークエストだけはのりきれなかった。なぜだろう。
読了
文句を先に。文庫化にあたって安易にタイトルを変えないでほしい。せめてもとのタイトルを副題にするなどの配慮が必要。僕は読者を騙してダブって買わせようとしていると決めつけている。
内容は楽しく読んだ。本の雑誌などで既読が多いとしてもまとめて読めるのはうれしい。
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内澤旬子とか大槻ケンヂとかがこの本に出てきますが、ふと手にとった本のなかにこういった(予想外の)人達が出てくると、繋がっている!と実感しますね。
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面白い。
大槻ケンヂとの対談など声を上げて笑ってしまった。
短いエッセイをまとめたもので、旅行の企画ではないのでちょっと低めに。
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短編を集めたもんなんで散漫な感じは受けますが、いままでの高野さん本の裏話が面白い。あとは次読む本を紹介してくれているかんじですね。でも、高野さん本はやっぱり長編骨太本!!
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高野秀行さんの本。
「辺境の旅は象にかぎる」を文庫化にあたり改題。いままで様々なところを探検し、本に書いてこられた高野さんだが、これはそれらの本にかかれなかったエピソードを拾ったもので、若いころから最近までの様々ことがらが取り上げれている。
高野さんに理解のある著名人や作者との対談もあり、どういう思いで行動しているのかがわかって面白かった。先日高野さんは地球テレビエルムンドにでていたが、話が全くもりあがらず、(ムベンンバ探しの映像はよかったが)人となりがわからないまま終わってしまったが、あの失敗の反対の結果となっている。怪獣なんてどうでもいいのである。そういう言い伝えが立ち上がる何かに興味があるだけなのである。
本の雑誌に連載した書評も採録されていて、とても面白い。こんな本があったのかとういう本が目白押し。
忘れるといけないので書名だけ書いておこう。
志ん朝の落語
秘剣・柳生連也斎
武装島田倉庫
ゴールデントライアングル秘史
サバイバル登山家
アマゾン源流生活
シャクルトンに消された男たち
海の漂泊民族バジャウ
日本奥地紀行
均ちゃんの失踪
例えばイランという国―8人のイランの人々との出会い
忘れられた日本人
世界屠畜紀行
アフリカにょろり旅
ふしぎ盆栽ホンノンボ
素晴らしきラジオ体操
魔境アジアお宝探索記
秘境駅へ行こう
KAMIKAZE神風
ビルマ商人の日本訪問記
X51.ORG THE ODYSSEY
信長公記
金門島流離譚
流木
世界屠畜紀行とアマゾン源流生活しか読んでいない。
日本奥地紀行と忘れられた日本人は積読状態だ。
まだまだ読む本がありますねぇ。
あとがきに高野秀行は傘をささないとあってビックリした。
私も某大学 探検部出身だが学生時代はできるだけ傘をささないようにしていたからである。
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おもしろく読んだけど、いろいろな雑誌などに書かれたものを集めてあるのでひとつひとつが短く、印象が薄かった。
対談がおもしろかった。最後だったからかもしれないけど角幡唯介氏との対談がとくに。
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さらさらっと読んでしまったけど、「ケシの花ひらくアジアの丘」ではかなりすごい体験を語っていて、まさに辺境中毒な感じ。「対談」は変わり者自慢合戦みたいな感じでちょっとひきました。
それにしても、杉江さんの文庫解説を読む日が来るなんて。感慨深いっす。
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心底羨ましいって思える人って誰だろう?学生時代は椎名誠、そして今なら高野秀行だろう。勿論、二人と我々一般人には持ち得ない才能の持ち主である。しかし、もしもあの時、後一歩踏み出せていたら…そんな彼らに対して羨望の念を禁じえない。内容はエッセイ、対談、辺境本書評で非常に面白いが高野ワールド入門書とは言えない。じゃあ何が入門書かと言えばこれが難しい。一般的には『ワセダ三畳青春記』だろうか?私は『幻獣ムベンベを追え』を題名買いした。先般『異星人の郷』を読みながら何故か脳裡に浮かんだのは『アヘン王国潜入記』だった。
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「アヘン王国潜入記」を最後の数ページ残したまま積んでしまったが、たまたま紀行の何かを読みたくなって買ったら、たまたま「あ!アヘンの人だ!」となった作品。
どうやら私は高野秀行さんに惚れてしまったらしい。
内容はエッセイあり、対談あり、書評ありと詰め合わせの一冊。そのなかでも書評がかなり面白く、紹介されていた内の一冊を早速購入してしまったほど。
サクッと読めます。
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探検家タカノさんのダイジェストのような感じ。気楽なエッセイから危険と隣り合わせのルポの裏側、辺境についての書評、対談などなど。
特に書評は良い。
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前半部はミャンマーの話。後半はほとんど対談。
どちらもたいへんおもしろい。やっぱり日本国内にいるよりも辺境に行った話の方が生き生きしてておもしろい。
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「辺境の旅はゾウにかぎる」の文庫版。文庫化にあたって編集し直されているというので読むことにした。うんうん、やっぱり面白い。高野さんの書くものを好きになった人は、さかのぼって色々読みたくなるだろうから、文庫になって読みやすくなるのはとてもいい。
デビュー作「幻獣ムベンベを追え!」が最近増刷になったそうだ。最初の二年ほどはまったく売れなかったらしいが、ちゃーんと生き残ってる。当然と言えば当然だとしても、なんだか自分のことのように嬉しかったりする。
増刷と言えば、「謎の独立国家ソマリランド」も三刷が決定したそうだ。いやあ素晴らしい。あの分厚さや価格、決して一般的ではない内容からしてこれは快挙では? 少し前からあちこちの雑誌に書評やインタビューが載り、日経新聞、読売新聞、週刊文春、と来てあとはいよいよ朝日新聞読書欄しかない!と思っていたら、ついに、今度の日曜日に掲載されるそうだ。おお、誰が評者なの?中島岳志さんかな、ひょっとして三浦しをんちゃんだったりして。ちゃんと読んでくれてる?などと、ファンとしては気の揉めること揉めること。日曜日が楽しみだ。
(追記)
ふと気になって朝日の書評委員を確かめたら、中島岳志さんは去年だった。今年角幡唯介さんが入ってるので、まあ、角幡さんかな。