紙の本
我慢できない
2016/01/01 22:40
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投稿者:TK - この投稿者のレビュー一覧を見る
毎回、主人公達のどうでもいい会話がページ稼ぎにしかおもえないくらい、イライラさせられる。前2作でもう読むのを止めようとおもったが、年末に買ってしまった。プロットが面白いのに、どうでもいい部分が多すぎ。アスベストがあったら普通は立ち入り禁止だろ。
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『特捜部Q』シリーズの新作。
今回は瓶に入って漂着した手紙が発端になっている。
前の2作は1冊だったが、今作は上下2分冊。1冊あたりの厚みを見ると分けなくても良かったのでは……と思えてしまうが、どうなんだろう?
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章ごとに場面(年代も?)変わって行く進行に慣れてきているので、特に読みにくさは感じなかった。むしろノンストップで残りのページが少なくなることに慄き、妄想デンマークへの旅は下巻へと続く。
フィヨルドの美しい風景に脳内トリップ。しかもまたまた笑わせてくれる謎めく助手たちの素性が・・・・
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これまでの2作に比べたら犯罪の描写がきつすぎないので、なんとか読めました。
カール、アサド、ローセ、ユアサがますます魅力的に描かれ、興味がいっそうわきました。
このシリーズの前はミレニアムシリーズを読んでいたので、北欧の世界観・空気感が少し身近になりました。北欧ミステリーをさらに試そうと思います。
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相も変わらず変人を寄せ付ける特捜部Qですが、今回も新たに「ユアサ」と言う、ローセの姉が登場します。なんで、ここは変人ばかり寄せ付けるんでしょうね(笑)。
アサドの周辺もキナ臭い香りが漂ってきています。当初から曰く有りげでしたが・・・。
物語はまだまだ冒頭。今後の展開に期待ですね。
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特捜部Qはこじんまりとした部署である。責任者兼唯一の捜査官(つまり警官)であるカール・マーク警部補。警部への昇進セミナーに断固として出席しないと上司に交換条件を持ちかけて意地を通したので、警部補のままである。その唯一の捜査官であるカール、助手のアサドはシリア人らしく、警察官ではなくあくまでも秘書と言うかお手伝いと言うか、なかなかに説明の難しい役どころだ。そしてもう一人ユアサと言うオペレーター的な、秘書的なアシスタントもいて、実質3人で回している「未解決事件」を取り扱う部署だ。
海から流れて来たボトルの中に入っている血文字で書かれたメッセージを解読する事で事件が発覚する、と言う、こうやって書くと如何にもフィクション的で現実味のないように感じるのだが、このメッセージが数年間放置されており、最初は誰も何も気づいていないと言う呑気さ、そこから流れ流れて特捜班Qにやってくるのだが、この辺りの時間の流れはもしかしたらお国柄・国民性に付随しているのかもしれない。この、見えない文字を読み解く、と言う辺りの、二人のアシスタントの独創性、カールが職業柄として持ち得る科学捜査的知識に対して、鑑識課を辞めた人間にお手伝いを頼むと言う、なんとも警察組織でない動き、正にカールの人脈頼りと言う、真面目なんだか不真面目なんだか分からない辺りがこのシリーズの魅力の一つで、会社の中で仕事をしている人間なら判るが、人脈で自分の仕事がやり易くなったりやりにくくなったり(上司や部下も然り)、この辺りが実にリアルなんである。
第1作目の『檻の中の女』読後からすっかり主人公であるカール・マークが大好きになったのだが、本作からアシスタントの二人の個性がちらほら噴出して来て、決してチームとしてまとまっているとは思えないのだが(助手にあまり敬って貰ってないマーク)少しずつ距離感が詰まっていくのが感じられる3作目。
犯人の視点から見た犯人の行動描写と、カールたちの日常が交互に描かれる。犯人は牧師の息子として生まれたが、聖職者でありながらも感情のままに自分に暴力をふるった父親への憎しみを、宗教的な家庭の子供を二人誘拐し身代金をせしめ、一人は殺害、一人は脅しのメッセージを託して家に返す、と言う手口で収入を得て、幾つもの偽名を使い、宗教に傾いていない女性を探し結婚し、子供を得て、何食わぬ顔で一つの家庭を築いている。その裏で、金を稼ぐ手段として誘拐を続けている。
子供の頃の育ち方で他者に一切の感情移入が出来ない鬼畜な犯人にカールたちは辿り着けるのか、と言うのが本作。
事件とは別に、カールは一目見た時から好みだ、寝たいと思い続けている精神科医のモーナと色っぽい関係を結ぶことに成功したり、元妻が戻って来たいと言っているのを義理の息子に金を握らせて阻止したり、自宅介護を引き受ける事になった元同僚で、寝たきりのハーディの具合が悪くなってまた病院に戻さなくてはならなくなったりと、決して平穏なプライベートとは言い難いと思うのだが、カールは疲れたとか絶望したとかしんどいとか、愚痴を言わないのだ。疲労はしているが、殊更に頑張ろうともしないし、落ち込んだりもしな���。なんと言うか、全部をキャパ越えちゃうんじゃないかくらいに受け入れる訳ではないのだが(元妻に対しては直接的にNOは通じないと分かっているから策を練ったりする)目の前から消そうとしたり見なかったことにしたりせず、自分に可能であれば相手の要求に応えようとする。事件に対しても、そんな何年も前に未解決となった事件など今さら調べても、とチラッとは思うのだが(現実的に)やってみようとする。この「等身大」なバランスがやっぱりカール・マークの魅力の最たるところだ。
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ここで下巻に続くんかい!
あー、心臓に悪いとこで続いてる。
この先の展開考えちゃうよね・・・
悪い方向で・・・
でも、今は続き読めないの。
もう、夜遅いから。
続きは明日・・・読めるかな・・・
やだやだ、怖い怖い。
しかしだな、新興宗教っていっぱいあるんですね。
今、日本でも、なにやら色々問題視されてますけどね。
信仰は自由なので、本人がよければそれでよいと思いますが、他人に強要するのは違ってると思います。
今回の犯人は、親により歪んだ人格が形成されてしまった、ある意味犠牲者ではあるんですけれども、だからといって、こんなことをやっていい理由にはならない。
いやー、真面目にイザベルさん、あなたの提案がどう転ぶのか、下巻読まないとわかんないので、怖くて仕方ないです。これ多分、今晩、変な夢みる気がします。
このまま下巻読めればいいんですけれども、明日は仕事なので、今日は寝るわけですよ。だから、明日の隙間で読むわけですけれども、夜は夜で用事があるので、この恐ろしい、いや~な気分のまま、数日過ごす事になっちゃう可能性もあるってことだよね。怖すぎて仕方ないので、寝るまでの時間に結末先に(映画で)みちゃおっかなー。そうです。私はネタバレOKな人間・・・。小心者なんで・・・
で、明日の準備しながら映画版みたら、なんだか色々設定変わってて、(それはそれで完成してて良い作品であることに変わりはない)結局、読まなくちゃこの焦燥感は改善しないっちゅーことがわかって終了。
素直に手をつければ良かったと思いつつも、そうすると読み終わるまで眠れないであろうからな・・・
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シリーズものを3作連続して読む機会は、今まで無かったと思う。小説の面白さもあるが、入院に伴う時間の流れ方が今までにないものだったからだ。
今回の事件の発生は7年前だった。誘拐された少年が犯人の目を盗み、助けを求める手紙を書き、瓶に封入して海に流したのだ。その手紙はスコットランドの漁師、スコットランド警察を経て、デンマークの特捜部Qのカールの手に渡り、操作が始まった。
7年前の事件を調査するうちに、同様の誘拐事件は被害者を変え、繰り返されていることがわかる。そして、今まさに進行中の一件があったのだ。解決に向けて奔走する特捜部Qと、犯人の息詰まる駆け引きが展開される。被害者の家族や犯人の家族の再生の物語も絡んでくる。
助手アサドとローサについてのサイドストーリーも挿しはさまれているが、進捗は遅い。もう少し物語を進めてほしいところだ。
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特捜部Qの三作目
二作目がちょっと微妙だったので警戒しながら読み始める。
海辺で見つかったメッセージボトル
中には「助けて」と言う書き出しと、解読出来ないくらいに文字が削れた手紙が
アサドやローセは、救助を求めているはず、と捜査を進めるがカールはなかなか乗り気にならない。
冒頭でメッセージを送った側の青年の視点が描かれていたので「おや?これは一作目のパターン(監禁された女性の視点と捜査チーム側の視点)と似た展開か?」と考えてしまったが、メッセージが投げ込まれたのはかなり前の話で犯人は捕まらずに、いまだに犯行を続けている点が違う。
今のところローセが勝手に休暇を取り、代役として派手目な姉のユアサが勝手に捜査に加わっている(警察なんだけど、自由なの?)という展開の意味がわからない。
下巻で何かが起こるのか?期待
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前作の終わりに示唆されていたとおり、ハーディを引き取ったり、有能になってきたローセに代わり双子のユアサが来たり、アサドは相変わらず謎めいている特捜部Qです。今回は子供の誘拐の話で、犯人はもう姿を現していて、ここからどうカールたちが追い詰めるか、火災事件とは関連があるのか、というところで下巻へ。
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12月-1。3.5点。
Pで始まる人物が、SOSの手紙を書き、ボトルへ。
海で発見され、特捜部Qの捜査対象に。
同時に起きた連続放火殺人と共に、捜査していく。
上巻は、本筋よりも助手たちのサイドストーリーが目立ち、少し時間かかった。
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特捜部Qシリーズ第三作。
壜に詰められたメッセージが海を渡り、見知らぬ人に届く。
ロマンティックというか、
夢があるというか、
奇跡的ともいうべき話。
だが、それは誘拐された子供が必死に血でしたためたもので、
見知らぬ人に渡った時には、
もうその子は誘拐犯に殺されてしまっていた。
彼の必死のメッセージも、必死な行動も役にたたなかった…。
(下巻へ続く)
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北欧ミステリ賞「ガラスの鍵」受賞に輝く著者の最高傑作!
と紹介がある。勢いに乗って「!」マークは私がつけた(^∇^)
600ページ近くますます大部になっていた。
何しろ、奇人変人の助手のアサドともローセとも友人気分、カール警部補とは同僚気分になって馴染んできた。
漏れ聞くとボトルメールが始まりらしい。波に運ばれたビンの中の手紙なんてロマンかも。
ケヴィン・コスナーのあのかゆくなるような悲恋映画まで頭の中に顔を出してきた。
海に囲まれたデンマーク、入り組んだ湾のコペンハーゲンならこういう話も生まれるだろう。
* * *
特捜部Qに、未解決だった誘拐事件の証拠品らしい、手紙が入った壜が届いた。スコットランドの北端で仕事をサボって海を見ていた警察官が拾ったものだ。
手紙は痛んでいたがかすかに文字が読み取れた。
書き出しは「助けて」
アサドとローセはこの手紙を拡大コピーして壁に貼り、何とかして読み解こうとしていた。二人は何を話しかけても夢中で壁のコピーを見上げている。
カールはしぶしぶこの捜査をすることになってしまった、もうこの二人には、ほかの事件の捜査は無理だとさじを投げた。
それでもカールは、よその管轄であったが連続放火事件の方が気になって仕方がなかった。
ローセは体調が悪く双子のユアサがやってきた、これもまたローセに輪をかけて変人だったが顔かたちはローセにそっくり、さすがに双子。幸いにアサドとも気が合って捜査が進んで行く。
手紙には差出人はPとだけしか読めなかったが、海辺の小屋に監禁された兄弟らしい。
アサドは例によって「可愛そうな兄弟をわれわれが」と息巻いている。
一方、子どものいる夫婦がいた。夫は仕事を口実に長期に家を空けることが多かった。
妻は夫の粗暴さを危険だと思っていたが、彼こそ、兄弟を誘拐して大金を稼いできた犯人だった。
デンマークにも国教とは別に巷には小さな閉鎖的な宗教が多くあった。その中でもひときわ外部から隔絶した宗教団体がいくつもあった。
彼はその中で子沢山の信者を選び、二人の子どもを誘拐、身代金を受け取ると一人を殺し一人を親元に帰していた。信者同士は家庭内のこのような事件は他人には隠していて、外部に、死んだ子は破門して追放した、というのを知っていた。財産のありそうな家族の中に入り込み、子どもを狙った犯人は常に成功を収めてきた。
Pもこうして誘拐された、手紙を書いた兄は殺され、帰ってきた弟は家族から離れた家に住んでいた。しかしやっとここまで辿り着き、あとを追って来たカールたちには、家族ともども閉鎖的で協力しない。
手紙は優秀な科学捜査部門の処理と、二人の助手の活躍でほとんど解読され、カールの鼻は、手がかりを少しずつ嗅きつけ、追いつめながら犯人に近づいていく。
* * *
大筋はこうだが、その中には犯人との知恵比べのような部分もある。犯人の過去も現在も事件に深く関わっている。
夫��怪しんだ妻の追跡劇もある。
一方なぜか連続放火の話が入る。話は次回まで続いて持ち越しということらしいが、こんな話はどうも紛らわしく、何のかかわりがあるのだろうと思った。
そんなこんなで、少し捜査が多岐にわたり、すっきりしない部分もある。
犯人が早くから登場するものは多く、話に厚みがあるが、今回は少しハードボイルドな部分が多い。
三作の中では一番の出来だと、裏表紙の力の入った紹介も分かる、標準以上の作品で読んでよかったが、どうも前作二つの方が面白かった
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途中、火事やら何やら、誘拐とは別のものがあってだれたが、上巻の終盤からペースが上がって面白くなった。詰め込みすぎなのが難点でもあり、魅了でもあるのか。
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特捜部Qシリーズは、犯人の悪の書き方が同情できないレベルの悪で震えると共に、その悪を特捜部Qの力の他に運命の歯車が壮大に狂って裁きが下るのがとても好きです。
そこに至るまでが辛い文章なんですけどね。
今回の被害者になるまでの流れも辛かったけど、後半で結束して立ち向かうことにしたのはスカッとした。
下巻で今回の被害者たちの行動に特捜部Qの捜査が加わって犯人のミスが増えて自滅に向かうのを楽しみにしてますよ。
神なぞいない。だが、善悪のバランスは常に監視されているのではないかと思わせる流れ。