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投稿者:あおたいがー - この投稿者のレビュー一覧を見る
見事に騙されました。
ところどころ確かに違和感はあったけれど、まさかそういうオチとは!ってなった。
最初はただただクレーマーの岬に苛々させられっぱなしだったけど、まさかこんな大どんでん返しとは…!
面白かったです!
嗚呼、くろけん(笑)。良くも悪くもくろけんらしい作品。
2012/04/19 14:03
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投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
先日読んだ『鬼面村の殺人』(折原一著)の感想で、
好きだけれどお上手ではないユーモアミステリ作家として挙げた
東川篤哉氏が解説を書いている本書。
本書の著者であるくろけんも東川氏と同じく、
好きだけれどお上手ではないユーモアミステリ作家と
わたしの中ではカテゴライズされている。
大型スーパー家電コーナーマネージャーの袖山。
彼がルーティンワークの他に戦うのは、
万引き常習犯「マンピー」と
クレーマーの岬圭介。
大胆に犯行を重ねるマンピーのせいで
純利益はゼロに近づくばかり。
岬は岬で執拗ないやがらせを繰り返す。
岬の嫌がらせは袖山のプライベートにまで及び、
ついには殺人事件まで起こってしまう…。
あぁ、くろけん(笑)。
わたしとしてはアリなのだけれど、
好き嫌いのわかれる結末だろう。
リアリティを求める読者には
けちょんけちょんにされるかもしれない。
でもいいのだ。
くろけんだもの(笑)。
くろけん作品を読んできた読者には
すぐにぴんときてしまうトリックだ。
トリックにすぐ気付いた場合、
山場での失望感のほうが多いのだけれど、
くろけん作品においては異なる。
先に気付いてしまったが故、
ショックが軽減されるのだ。
そのへんがくろけんのすごいところ(たぶん誉めている?)。
文章は相変わらずお上手ではない。
ただ、その自覚があるのかないのか定かではないが、
一文一文が短く、勢いで読めてしまう。
斜め読みしても内容がわかってしまうのだ。
クレーマー。
サービス業従事者としては胃の痛い話だ。
ノンフィクションの世界のわたしとしては
「早く警察に相談しろよ!!」と突っ込みたいところなのだけれど、
それをしちゃうとストーリーが巧く転がらないので
いたしかたない。
お上手ではないけれど、なんだか好きなくろけん。
これからもこういうゆるい感じで
ユーモアミステリの世界を生き延びていってほしい。
東川氏曰く、
バブルを引き当てた東川氏に嫉妬しているようだけれど、
たぶんバブルは長くは続かない。
地道にこつこつやっていってほしい、
とファンは願う。
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2012/4/5 Amazonより届く。
2017/1/25〜1/28
四年ぶりの黒田作品。電気店に勤める主人公にとんでもない嫌がらせをするクレイマーが付きまとう。あまりの酷さに意を決してクレイマーに逆襲したところ、恋人が猟奇的な殺され方をしてしまう。犯人は果たしてクレイマーなのか?
いやいや、騙されたなあ。分かってみると、ちゃーんと伏線が張ってあって、フェアーな作品。やられました。
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流石黒田さん。楽しめました。
意外などんでん返しで、よかったです。
暗闇では動けないんですよね。気付いても良かったなぁ。
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クレーマーを扱った内容なので、少し読む人は選ぶかも。でも、どんでん返しがあるとわかって読んでも、楽しめる結末でした。クレーマーの悪意を受け流しつつ読めるのであれば、一気に読めてしまう本です。
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確かに、帯で謳われている通りどんでん返しだった。全く思いもつかなかったラストだ。そういった意味では、面白い作品だったと思う。
ただ、途中の死体の描写であったり、状況の説明がイマイチだった。具体的にどんな状態なのか想像しずらい描写だった。内容がおもしろかったのに、評価が☆3つなのはそれが理由。
それと、ここでは電器店マネージャである主人公と対峙する客(?)が2名(万引き常習者とクレーマー)いるが、ほぼクレーマーとの対決ばかりで万引き常習者が本当に必要だったのかは疑問が残る。拾えていないだけかもしれないが、万引き常習者があまり話の軸に関係ない気がする。
話の落とし方は秀逸だと思うので、もう少し入り込みやすい描写だともっと読んでいて臨場感が生れて評価が高くなるのではないかと思う。
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クレーマーと万引き犯への対応に四苦八苦し体調も崩しつつある郊外のスーパーのマネージャー袖山。度重なる嫌がらせ、身に迫る危険に追い詰められ、辞表を叩きつけたと思ったら…。確かに帯にある通り騙されたままだったところもあります。納得のいく説明ではあったし、ヒントも実はちゃんとあったのでフェアでもある。読者の目をくらます構成もしてるので、クリスティを読んでない人ならより騙されたと思います。が、全体的にゲームチック。残虐な表現もそうだし、一定の状況を作り出すための展開に終始する点も気になりました。ミステリにリアリティーを求めるのは限界があるけれど、まずこれだけのトラブルが起きたらスーパー側も従業員の安全を守るために手を打たなきゃいけない。切なさと余韻を残したかったんでしょうけどあのラストでクマを可愛いと言っていられる従業員の感覚はおかしい。その他もろもろ言い出したらきりがありません。
どうでもいいんですが、クラウンとセダンって同じ車ですか?違うよね?
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衝撃の結末が衝撃ではないことと、描写がいきなり露骨になってつまらなくなることのおかげでダレる。帯に本格ミステリとか書く本は総じてミステリーがない。
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クレーマーって嫌だなぁと思いながらも黒田氏の本だし何か引っかけがあるんだろうと読んでいたが気付かず、説明のところで、ああ!そういうことだったのか!と驚き。死体描写が猟奇的なのになんだか結構みんな冷めたような発言なのが気になったがそういうものだろうか。万引き犯に関しても袖山と同じ考え方をしてしまった。
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どんでん返される覚悟で読んでたのに見事に騙された。騙されてる事を受け入れたくないくらい衝撃的なラスト。頭にこベリつく作品。
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借り物。
すごく読みやすく、先の展開が気になったので、あっという間に読み終わってしまった。
クレーマーって怖いな。
こういう対処の方法があるんだな。
前半のクレーマー対応の部分だけで一つのお話ができそうで、それはそれで読んでみたいなと思えた。
どんでん返しの説明が始まったところでは、まったく想像していなかった話をされたので、同じところを何度か読み直して理解した。
たしかにおかしいなと思ったところはあったし、なんとなく理解できていたところもあったのだが、それをさらに上回る事実があったために、「おぉー」となんだか感心してしまった。
・・・しかし、マンビーの解決の方は、最後にちらっと出てきただけだったのは残念だった。
タイトル通り、内容はクレイジー。
狂っている部分に気持ち悪いと感じる人がいるかもしれないので、注意が必要。
私もそういうものは苦手なのだが、これくらいなら耐えられる。
さらっと読める文章が救ってくれていたのかもしれない。
黒田研二さんの作品は初めてだったが、他のものも読んでみたいなと思えた。
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作者が仕掛けるトリックにまんまと騙された。結末の落とし方は好き嫌いが分かれる作品だと思うが、個人的にはハマり読後感もスッキリとした印象であった。オススメできる作品です。
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間違えて二回読んだ。読めた…ってことは記憶力が極端に衰えたか、記憶に残らなかったからか…これからはブクログ頼り。
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電気店のマネージャーとクレーマーの関係から始まり、殺人事件へと発展していきます。
それにしても読んでるこちらまで胃がキリキリするようなクレーマーで、今の社会では決して大げさじゃない話なんだろうなぁと感じました…
読みやすく展開も早い為、数時間で読み終わりました。
帯に「きっと騙される!」とあったので、伏線を読み逃さないようにしていましたが、あっさりと騙されました。
そうかぁ、そういう結末かぁ…と最後の数ページで思ってもみない結末となったので呆然としてしまいました。
犯人の気持ちは理解できないけど、さくっと読めるミステリーとしては面白かったです。
別の作品も読んでみたいと思えました。
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後半やラストのどんでん返しがウリのようですが、途中までの主人公の人格に関する描写が弱く、驚きと納得性が不十分かな。
ただ、凝った構成と発想は評価できます。