最後はハートウォーミング
2022/07/03 10:31
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投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者のプロフィール通り、科学の知識をふんだんに学べる一書です。但しそれをガチガチに記しては硬過ぎ、という事で小説にしました、という仕立てです。5篇で構成された本書は各篇独立の短篇集ともとれますが、最終章で収束される為、短篇集ではないともとれます。
私にとっては科学知識として知らなかったネタが豊富にあり、かなり興味深かったです。ただかなり専門的なネタもあり、理解を得にくいものもあるかもしれません。それを『小説』がミステリ要素を付けて補っています。
最終章にある手紙がしんみりして感慨深いです。
プチプロフェシュール
2025/01/22 17:43
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投稿者:とりまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学院生の律は留学費用を稼ぐため、ブルジョワ家庭の小学生女子理緒の家庭教師のアルバイトをする事に。
どうも理緒は「リケジョ」に憧れているらしく、何故か常に半田ごてを持ち歩いている。
理緒と一緒にいる内に色んな謎に巻き込まれる律だったが…。
伊与原新さんの本という事で読んでみました。
残念ながら科学的な説明はさっぱり理解できませんでしたが、それで話の筋が分からなくなることはなかったのでホッとしました。
「カガク的ってそういう事でしょう?」と何かと言う理緒にちょっとイラっときてしまいましたが、おおむね面白かったです。
もともとのタイトルは「プチプロフェシュール」という事で、そっちの方が良いなと思いました。
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所謂「理系女子」が家庭教師先のお嬢様の探偵ごっこに
お付き合い。子供相手でも論理的。
表紙絵の通り、柔らかくて楽しい。
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物理が全く分からないと、ついていけないところもありますが、楽しく拝読させていただきました。生物系や化学系のリケジョの話も読んでみたいです。物理苦手な方も是非読んでみてください
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日常の謎系列の短編集ですが、登場人物の科学好きなところがとてもほほえましいですね。
事件の深刻さはまちまちですが、登場人物の明るさに救われることが多かった気がします。
全体のオチがちょっと唐突でご都合主義な感じもしましたが、全体の雰囲気を壊すものでもないのでよしとしましょう。
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面白かった!
ブックオフでたまたまみて、タイトル買いしたんだけど、その日の内に一気読み。
科学の話は嫌いじゃないので.(むしろ好き)とても楽しかった。
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タイトル通りの内容なのですが、理系女子たちのアクが弱くてパンチ不足かな。
物理学的ネタの出し方は優し過ぎず複雑過ぎずと適度なバランス感覚だと思いますが、そんなところも含めて女性向けの作品だと思いました。
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【収録作品】投げ出し墓のバンディット/恋するマクスウェル/チェシャ猫マーダーケース/虹のソノリティ/四〇二号室のプロフェスール
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留学費用を稼ぐためお金持ちの娘・理緒の家庭教師を引き受けた律。奇妙な事件に巻き込まれては科学の知識で解決していく。理系が苦手な私には律の説明が「??」の部分もあったけどまあまあ面白かった。最後に明かされる家庭教師依頼の本当の理由、そこまでの伏線が上手い。
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意外と謎解き要素が強く科学的な目線でアプローチしていくのが面白かったです。
不思議な現象を神様の仕業と言ってしまうのもロマンチックですが疑問を持ち突き詰めて見えた世界はさぞ輝いて見えるのでしょうね。
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最初はすぐ科学的理屈を披露する頭の堅いリケジョにちょっとひいてしまったけれど、だんだん人間らしい面が出てきてそこからペースが出てきて読めるようになった。後半の、子どもの頃の体験を踏まえた人間ドラマなんてなかなかよいと思ったし。最初の理屈を読んでいる時は「わからなすぎる」と思ったけれど後半の説明は科学を知ることは楽しいと感じられるようなことでよかった。
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理系大学院生の女性が留学のための資金を貯めるため、理系かぶれの小学生の女の子の家庭教師をするお話し
連作短編理系ミステリと言うことで、ガリレオシリーズっぽいものを感じる
最後のお話しが一番いい
それまでにちょっと感じていた違和感が読み進めていくうちに晴れていく感じ
伏線と気付かない程のささやかな違和感が序盤からあって
「あ~、こーゆーキャラなんだね」と解釈していたけど、実は理由があったという構造はとても大好きだ
この本は元々「プチ・プロフェスール」という題名の単行本を文庫化する際に改題したもののよう
よりによって何で「リケジョ!」なんて俗な題にしたのかね?
全部読んだら断然「プチ・プロフェスール」という題名の方が何十にも意味を持たせてあるのでしっくりくる
ま、でももし「プチ・プロフェスール」という題だったら僕は手に取らなかったかもしれないので、何とも不思議なものですね
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留学に必要なお金が欲しい主人公に、三か月で百万の
バイトが持ちかけられる。
犯罪系かとおもいきや、ごく普通(?)でした。
最後まで行くと、そんな繋がりが…という
長年の謎が解けました、に。
幽霊、無線、チェシャ猫、五感、主人公の過去。
おまけのように、雇い主の娘の運転手とも
良好そうな関係が見えてきます。
全ては化学で解決できる。
それにすがっている気もしますが、しがみつけるものが
あるのはいい事だと思います。
とはいえ、子供さん毎度あれを持ちまわっているのは
結構重くないですか??w
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大学院生と小学生の二人のリケジョの関係は微笑ましく、軽く楽しく読み進めていましたが事件が意外と重いものに変わっていき驚きました。でもたくさんドキッとする素敵な言葉が詰まっていて、登場人物も素敵で上手く一冊にまとまっていたと思います(一年後の話も読んでみたいですが)。私も理系なので、いろいろな定理や人物名だけで嬉しくなりましたが、名前が難しくても内容はわかりやすく説明してあって物理があまりお好きでない方でも読み易いと思います。改題はわからなくもないですが、私も旧題の「プチ・プロフェスール」の方が好きですね。
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「リケジョ」という題より単行本のときの「プチ・プロフェスール」という題のほうがいい。「プチ・プランス」(星の王子さま)だからね。物理学を専攻する大学院生の律と小学生の理緒が身の回りに起こる事件を解決する連続短編。二人が物理学の話をするうちに、ふっと律の頭に真相が浮かぶのだ。最後の短編は、律の小さい頃の謎を解決するちょっと感動的なお話だ。普通に考えると律は無茶苦茶頭いいというか、推理力ありすぎかな。設定も無理っぽいところもあるけど、まあいいか。