電子書籍
春を背負って
著者 笹本稜平 (著)
主人公の長嶺亨は大学院卒業後、サラリーマンをしていたが、父親の訃報をきっかけに奥秩父の山小屋を継ぐことになった。そんな亨をサポートしているのが「ゴロさん」。父親の大学の後...
春を背負って
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春を背負って (文春文庫)
商品説明
主人公の長嶺亨は大学院卒業後、サラリーマンをしていたが、父親の訃報をきっかけに奥秩父の山小屋を継ぐことになった。そんな亨をサポートしているのが「ゴロさん」。父親の大学の後輩で、ひょんなことからホームレス生活をしていたが、亨の父親と再会。父親の死後は亨を手伝い始めた。ある日、年配の刑事がゴロさんそっくりの指名手配のチラシを持って亨の家にやってきた。あまりにも謎に包まれたゴロさんの過去。亨の心にうまれた疑いの灯――。奥秩父の山小屋を舞台に、山を訪れる人々が抱える人生の傷と再生を描く、感動の山岳ヒューマン小説。監督・木村大作、主演・松山ケンイチで感動の映画化!
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紙の本
最高でした!
2014/04/07 18:27
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tiillnoma - この投稿者のレビュー一覧を見る
久しぶりに良い小説に巡り合いました。
登場人物、ストーリー、情景描写、どれもが素晴らしい。
今すぐ続編が読みたくなりますよ。(出るのかな?)
映画も楽しみです。
紙の本
山が教えてくれる、命と生き方。
2014/05/28 07:38
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る
これまでの笹本作品とは、少しテイストの違う本作品。これまで氏の山岳作品と言えば、山のスーパーヒーローのような男たちが、エベレストやK2のような世界に冠たる山脈に挑む、ハラハラドキドキの冒険活劇!といった感じでしたが。それらの作品と同じものを求めてこの作品に入っていくと、ちょっと拍子抜けするかもしれない。物語の舞台は秩父。決して高いとは言えない2千m級の山にある、とある山小屋。そこで父の遺志を継ぎ、山小屋経営を始めた男の物語だ。
当初は一人でどう経営を成り立たせて良いのか困難を極めていた主人公。直に「お父さんに世話になった」という理由でゴロさんという山のプロが協力してくれる。さらに物語のヒロインとも言うべき美由紀が参加するようになるのだが。二人とも、決して楽な人生を送ってきたわけではなかった。形は違えど二人とも、物語中で一度は命を落としかける。それも山の危険で、ではなく「人が生きる事の因果」とでもいえる理由で。
そうこの物語が教えてくれるのは、人生色々、生き方も色々。そして命の大事さ。うーん、こう書くと一気に陳腐な雰囲気になってくるが、それを自然と山が教えてくれるとでも言うべきか、もちろん決して陳腐な物語では無いのでご期待を。
冒険活劇では山の厳しさしか感じられないが、「ああ、山に行ってみたいなぁ」と思わせる一作。これからの時期にも、とても良い一冊と思います。
電子書籍
癒された
2022/10/30 15:10
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わかめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
秩父連山の山小屋の話です。社会生活に疲れた人や事情のある人が訪れ、心を癒されていく。タイトルのように、人はいろいろ事情を背負って生きて行くものなんだ、だから自分のペースでしっかり進んでいこうと思った。大切にしたい一冊です。
紙の本
ほっこり
2015/03/25 17:57
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:坦々麺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
笹本氏の冒険・謀略小説にあるハラハラドキドキ感はないものの、とても引き込まれる内容だったと思う。秩父という比較的マイナーなロケーションにもかかわらず、山の魅力が十分伝わってきた。山という美化しがちな場所に来る人は全てが善人ではなく、悪人もいることが(あたりまえだが)新鮮に感じ、山小屋で働く人の苦悩が解った。
紙の本
H26.3.30読了
2014/04/09 16:12
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:竹匠 - この投稿者のレビュー一覧を見る
山小屋を舞台にした連作短編集。同じ趣味を持つので想像以上の面白さ。